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疫病vs神
著者 島田裕巳 著
日本人はくり返し流行する疫病を神として祀ることで、その災厄から逃れようとしてきた。都の発展は病の流行を生み、疫病退散のために祇園祀りが行われた。また、ある種の疫病は「怨霊」として人々から恐れられてきた――。そこには、一神教の世界と異なり、多神教の日本だからこその疫神を祀るという行為がある。長い歴史の中で、日本人はどのように病と闘ってきたのだろうか。
【目次】
第1章 医学はどれだけ流行病に無力だったのか
第2章 疫病神としての天照大神
第3章 疫病は仏教伝来のせいなのか
第4章 天然痘の大流行が東大寺の大仏を生んだ
第5章 祗園祭の起源は疫病退散
第6章 菅原道真を怨霊とした咳病はインフルエンザ
第7章 疫病がくり返される末法の世が鎌倉新仏教を生んだ
第8章 なぜキリスト教の宣教師は日本に疫病をもたらさなかったのか
第9章 虎狼狸という妖怪の正体はコレラ
疫病vs神
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疫病vs神
2021/03/03 12:18
長い歴史の中で私たち日本人がどのように病と闘ってきたのかを考察した興味深い一冊です!
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、『オウム なぜ宗教はテロリズムを生んだのか』で一躍知られるようになり、その他、『戒名』、『個室』、『創価学会』、『神社崩壊』、『0葬』などの話題作を次々に発表されている島田祐巳氏の作品です。同書の中で筆者は、「日本人はくり返し流行する疫病を神として祀ることで、その災厄から逃れようとしてきた。都の発展は病の流行を生み、疫病退散のために祇園祀りが行われた。また、ある種の疫病は、怨霊として人々から恐れられてきた」と述べています。そして、こうしたことは一神教の世界とは異なり、多神教の日本だからこそ、疫神を祀るという行為があると主張されています。長い歴史の中で、日本人はどのように病と闘ってきたのだろうかを真っ向から考察した興味深い一冊です!
疫病vs神
2020/10/09 20:03
天照大神は恐ろしい神だった?
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投稿者:とめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本人は疫病を神として祀り、仏の力にすがってそれを退散させてきた。疫病が繰り返されたからこそ日本人は神や仏を祀ってきたという歴史的考察を楽しむ書。
疫病vs神
2020/09/23 15:08
時間つぶしにピッタリの1冊
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:広島の中日ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
時間つぶしにこの本を読むのがおススメです。内容は、疫病をキーワードにした日本史と言ったところです。
中公新書ラクレは、中公新書と違って体裁がラフなので、読みやすいのがいいですね。