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巡査長 真行寺弘道
著者 榎本憲男 著
53歳の真行寺弘道は、「巡査長」という肩書きが警視庁捜査一課で異例なだけでなく、きっちり公休を取り自宅のオーディオでロックを聴くのが楽しみという、刑事としてはかなりの変わり種。捜査の「お約束」である所轄刑事との相勤を避けて単独行動するなど、型破りな行動・言動で知られている。これまた異例ながら、キャリアで捜査一課長の水野玲子警視に命じられた真行寺は、八王子の高級老人介護施設で起きた入居者死亡事件を捜査する。AI搭載の人形型介護支援ロボットが関わっているらしいその事件を調べるうちに、真行寺は、自らの職業を「ハッカー」と称するオーディオマニアの青年・黒木良平と親しくなった。同事件の捜査が一段落したところに、水野課長から連絡が入る。元警察官僚で衆院議員の尾関一郎が新宿のホテルで変死したという。捜査を進めるうちに、この事件の背後に政界・芸能界・反社会的勢力などが連なる大きな組織の存在をかぎ取った真行寺は、黒木の力を借りて真相に迫るが――。
ゲノム編集や文明社会など幅広くリアルな知見に裏打ちされた、圧倒的なスケールの痛快エンターテインメント!
巡査長 真行寺弘道
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紙の本インフォデミック
2020/12/08 09:54
榎本憲男氏によるまさに現在のコロナ禍の状況をフィクションで読者に伝えてくれる究極のえんたてー面と作品です!
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、『見えないほどの遠くの空を』、『エアー2・0』、『ブルーロータス』、『ワルキューレ』、『エージェント』、『DASPA 吉良大介』などの話題作で知られる榎本憲男氏の作品です。同書の内容は、2020年春に新型ウイルスが世界を席巻するというまさにノンフィクションかと思える出だしで始まります。人々が不確かな情報に「感染」して右往左往する中、「人は死ぬときは死ぬ」とライブ活動を続ける伝説的なミュージシャン浅倉マリがメディアに登場してきます。真行寺は高齢な浅倉の監視と説得を、水野玲子捜査一課長に命じられます。まさに、現在のコロナ禍をリアルに抉る超エンターテインメントです!
紙の本巡査長真行寺弘道
2020/08/01 09:29
映画監督、脚本家、作家など幅広い分野で活躍されている榎本憲男氏の傑作警察小説です!
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、映画監督であり、脚本家であり、映画プロデューサーでもある榎本憲男氏の作品です。同氏は、映画監督としてのデビュー作『見えないほどの遠くの空を』や作家としての『エアー2.0』で有名な方です。同書は、同氏の傑作警察小説です。内容は、ベテランの捜査一課ヒラ刑事・真行寺は、介護施設で起きた死亡事件の捜査中、自称・ハッカーの黒木と親しくなります。続く元警察官僚の議員変死事件で、背後に蠢く巨大組織の臭いをかぎ取った真行寺は、黒木の力を借り真相に迫るのですが、そこには大きな壁が立ちはだかります。ゲノム編集など幅広くリアルな知見に裏打ちされた、圧倒的なスケールの痛快娯楽大作です。ぜひ、一度、読んでみてください。
紙の本ブルーロータス
2020/07/31 09:49
多分野で活躍され、、『見えないほどの遠くの空を』で有名な榎本憲男氏のもう一つの傑作です!
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、映画監督であり、脚本家でもあり、映画プロデューサー、小説家、シナリオアナリストとして活躍され、『見えないほどの遠くの空を』や『エアー2.0』といった著書でも名を馳せた榎本憲男氏の作品です。同書の内容は、真行寺弘道は、ある理由から出世を拒否し、53歳ながら捜査一課のヒラ刑事のままです。ある日、荒川沿いを流す真行寺が捜査員たちに出くわします。河川敷で変死体が発見されたというのです。やがてこの死体はインド人男性であることが判明します。そして、その死に事件性を感じた真行寺が、インドを専門とする若き研究者・時任の協力で捜査を進めていくと思わぬ展開に発展していきます。一体、どのような展開になっていくのでしょうか?続きは、ぜひ、同書をお読みください。
紙の本ブルーロータス
2024/01/28 23:16
インドのカースト制度問題を日本国内の事件と結び付け、AI(人工知能)の未来問題まで絡めた社会派ミステリー。
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投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
インドのカースト制度問題を日本国内の事件と結び付け、AI(人工知能)の未来問題まで絡めた社会派ミステリー。設定自体はかなり将来的に思えるが、じわじわと国際化する日本社会では意外と近い未来の話かもしれない真実味がある。また、日本では殆ど知られていない(私だけか?)カースト制度がヒンドゥー教と強く結びついていたとは。「カースト外カースト」と呼ばれるダリット階層が、日本の「穢多・非人、部落民」に該当すると知って、他所事ではないと感じた。日本の「同和問題」は今どうなってるのだろう。なお、ヒンドゥー教とカースト制度との関係から真実に迫っていく過程の議論は、哲学的、高尚過ぎて私には消化不良だったため、評価は若干低下せざるを得なかったのが残念。
紙の本巡査長真行寺弘道
2021/02/27 12:39
ベテラン平刑事と謎のハッカーという組み合わせが絶妙。
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投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ベテラン平刑事と謎のハッカーという組み合わせが絶妙。それを音楽を仲介してアナログとデジタルの対比とした描写が何とも面白い。一国会議員の殺害事件が国家絡みの「国民総情報化計画」=「自由剥奪計画」へと発展していく展開にワクワク。但し、これからという所で強引に終わらせられた感じの結末の曖昧さ、中途半端さが何とも残念。まあ、読者が推論する楽しみ、余韻を残したとも言えなくはないが。また、謎のハッカー:黒木の正体が遂に謎のままだったの気になる。まあ、謎のハッカーは「謎」のままだから良いとも言えるが。(笑)
脚本家・映画監督・作家と多彩な顔を持つ著者の持ち味は、巧みに挿入される音楽の博識さにも十分に発揮されている。注目作家ですね。
紙の本巡査長真行寺弘道
2018/06/03 13:31
まるで映画を観るような
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投稿者:take4 - この投稿者のレビュー一覧を見る
作者の榎本憲男氏は映画監督、脚本家、映画プロデューサーとのことで、あちこちに
映像が浮かぶようなシーンが展開される。
主人公の真行寺は出世を拒み、単独行動を好む よくありがちなキャラクターだが
オーディオオタクってところは新鮮。
ただ随所にみられるオーディオに関するウンチクはいいが、ロックに関するものはちょっと閉口(53歳にしてニーナシモン、ジャニス・ジョプリン、ザ・バンド等々が好きな人間がオーディオオタクってのが?)。
ただ、ハッカーの黒木とコンビを組んで事件の真相を掴んでいくストーリーはスピーディで450ページ超を感じさせず読了した。
上司で年下のキャリア水野や舞台となる新宿署の刑事などサブキャラクターが
今までの警察小説でもよく見られるタイプで、真行寺、黒木に拮抗できる人物が
いればもっと面白い作品になったと感じた。
紙の本インフォデミック
2020/12/09 17:36
雑に思えた
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投稿者:いっち - この投稿者のレビュー一覧を見る
ぜんかいまでは面白かったのだけれど
残念