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奏弾室
著者 仁木英之
「私のピアノはちょっと不思議なの。どれだけ遠くに離れていても、必要としている人の耳に届く。でも、必要としていない人には届かない」
郊外の林の中にある洋館は、音楽教室になっていた。そこには、ちょっとワケありな生徒たちばかりが通っている。ある日、そこに音の善し悪しが解らなくなってしまった学生が、ピアノの音に惹かれて、迷い込んだ。そして、不思議な美女に出会う。
古今東西の名曲が、人の心に刻まれた記憶を呼び覚まし、新たな物語が生まれる。「僕僕先生」シリーズなどのファンタジーから、歴史小説や警察小説など、様々なジャンルで活躍する著者が挑む意欲作!
物語は、人の記憶に刻み込まれた古今東西の名曲とともに──。
第一話 主よ、人の望みの喜びよ
[作曲]ヨハン・セバスティアン・バッハ
第二話 どんなときも。
[作詞・作曲]槇原敬之
第三話 ホーダウン
[作曲]アーロン=コープランド
第四話 六つの小品
[作曲]セルゲイ・ラフマニノフ
第五話 コンドルは飛んでいく
[作曲]ダニエル・アロミア=ロブレス
第六話 死の舞踏
[作曲]フランツ・リスト
最終話 ラ・カンパネッラ
[作曲]フランツ・リスト
奏弾室
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紙の本奏弾室
2023/07/02 09:53
不思議なお話
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投稿者:makiko - この投稿者のレビュー一覧を見る
夏休み中の主人公が実家の近所を歩いていてピアノの音をたどって古い洋館に辿り着き、そこでアルバイトをする中でレッスンに来る人の手伝いをする短編集。短編集といっても少しずつ繋がっていて、最後には主人公自体の抱えていた葛藤に向き合い…という話。時間が巻き戻っている感じがしたり、死んだはずの人が出てきたりして不思議なストーリーで、最後にその謎がうっすら明かされるという仕掛けでした。面白いかと言われると微妙な小説でした。