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春の庭
著者 柴崎友香
第151回芥川賞受賞作。「春の庭」
書下ろし&単行本未収録短篇を加え 待望の文庫化!
東京・世田谷の取り壊し間近のアパートに住む太郎は、住人の女と知り合う。
彼女は隣に建つ「水色の家」に、異様な関心を示していた。
街に積み重なる時間の中で、彼らが見つけたものとは――
第151回芥川賞に輝く表題作に、「糸」「見えない」「出かける準備」の三篇を加え、
作家の揺るぎない才能を示した小説集。
二階のベランダから女が頭を突き出し、なにかを見ている。(「春の庭」)
通りの向こうに住む女を、男が殺しに来た。(「糸」)
アパート二階、右端の部屋の住人は、眠ることがなによりの楽しみだった。(「見えない」)
電車が鉄橋を渡るときの音が、背中から響いてきた。(「出かける準備」)
何かが始まる気配。見えなかったものが見えてくる。
解説・堀江敏幸
春の庭
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紙の本春の庭
2019/01/28 16:36
私も気になる金持ちの家の中
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投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
金持ちの家の中というのはなかなか見ることができないし、それも有名人の家の中というとなおさらなのだが、この作品に登場する西さんはとにかくこの家の中が見たくてしかたがなくて、とうとうそこの家族と友達になってしまって侵入に成功してしまうのだが、この人が嫌な人ではなくて、ちょっと変わっているけど愛すべき人として描かれている。大けがをしてまでもその家の浴室をのぞいてみたいなんてとにもかくにも変わった人なのだが、私も好きかもしれない西さん。でも、私も昔、とても気になっていた洋館があったのが、とても西さんのような行動はとれなかった。あの家には、一体どんな人が住んでいたのだろうか。
紙の本春の庭
2019/01/21 18:06
柴崎友香の小説には不思議な雰囲気のものが多いが、ここに収められたものにはその感じがより強くする
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投稿者:まなしお - この投稿者のレビュー一覧を見る
不思議な小説群である。柴崎友香の小説には不思議な雰囲気のものが多いが、ここに収められたものにはその感じがより強くする。特に「春の庭」では、唐突に語り手が変わる。それが不自然ではなく感じられるのが面白い。
紙の本春の庭
2018/07/15 10:54
合わない
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ねこまる - この投稿者のレビュー一覧を見る
芥川賞受賞というのに惹かれて買ってしまったが、文章、描写は別に嫌ではないものの、内容に全く入り込めず、読後も「どうして賞を取ったんだろう」と思ってしまった。
紙の本春の庭
2018/02/12 15:42
中々心が持っていかれなかった
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投稿者:もちっこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
初めて手にした作者です。賞をとられたそうなので読んでみようと思った次第で。。。
受賞作を含めた短編で、建物に関連する話でした。「春の庭」は、そこまで家にこだわりかと疑問を投げ掛けてしまうぐらいの執拗さ。登場人物の性格・性質がこうだから芥川賞なのかと深読みしてしまいました。
読み進めていても心が入り込めず、情景は想像しやすいのですが話の流れもいまいち。
私が未熟なせいか良さがわかりませんでした。
紙の本春の庭
2017/06/08 01:35
建物の物語
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投稿者:イシカミハサミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
終始ピンとこなかった。
おそらくは自分が登場人物にばかり目を向けてしまったからだ。
この物語はうつりゆく建物の話だ。
個人的には、建物なら、終わってしまった物語のほうが興味がある(廃墟)