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3件
ラ・ミッション 軍事顧問ブリュネ
著者 佐藤賢一
旧幕府軍とともに戊辰戦争を戦い、映画「ラストサムライ」のモデルになった男・ブリュネ!
幕末、日本に軍事顧問としてやってきていたフランス陸軍士官、ジュール・ブリュネ。いわゆるお雇い外国人だった彼は、徳川幕府の精鋭部隊、伝習隊の指導にあたっていた。
大政奉還が行われ、江戸幕府の終焉とともにブリュネらも解任されるが、このあと明治新政府軍と旧幕府軍の衝突があることを知った彼は、日本に残り、自らが育てた伝習隊を指揮して新政府軍と戦うことを決心する。
陸軍士官を辞任するという手紙を残し、土方歳三、榎本武揚、大鳥圭介らとともに箱館に向かうブリュネ。彼を動かしたのは、土方歳三や伝習隊の教え子に教えられた、士道(エスプリ)だった。
後年、フランス陸軍官房長まで務め、日清戦争時の日本への貢献を認められて勲二等旭日瑞宝章を授けられた希代の軍人の精神を描いた感動大作。
解説:本郷和人
ラ・ミッション 軍事顧問ブリュネ
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ラ・ミッション 軍事顧問ブリュネ
2021/02/11 19:08
土方歳三が生きていた!
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:コアラ - この投稿者のレビュー一覧を見る
幕末に幕府に雇われていたフランス軍事顧問団の話。そりゃ誰でも鳥羽伏見の戦いには納得できないし,薩長の合図攻めは理不尽だし,蝦夷地に立てこもりたくなるよね。そして汚い政治家や外交官でなく純粋な軍人なら幕府軍に助太刀したくなるよね,って,どうも実話らしい。佐藤賢一はさすがに正規の歴史学を収めた人だけあって史実に忠実,考証も綿密だ。ほんとうにこととおり土方歳三がフランス人として第2だか第3だかの人生を生きたとしたらこんなに楽しいことはない。
しかし著者はフランス好きですね。まぁ評者もイヤミ以来のおフランス好きですが…。
ラ・ミッション 軍事顧問ブリュネ
2022/01/04 10:59
戦う男に洋の東西無し。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:名取の姫小松 - この投稿者のレビュー一覧を見る
幕末、幕府側から請われて来日したフランスの軍事顧問団の一人、ブリュネ。軍制を改め、新しい軍式の行動を学ぼうとするサムライたち、日本の人たちに親しむ。
命令に背いて、榎本武揚たちと函館の地に向かう。
ラ・ミッション 軍事顧問ブリュネ
2019/03/23 21:19
あの人は生き抜いていた。エピローグに瞠目せよ!
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:木置場住人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ちょうど古書店で『函館の幕末・維新 フランス士官ブリュネのスケッチ100枚』を入手した時期でしたので、その精確な写真のようなスケッチの主がどう生きたのかに惹かれ、一気に読みました。
幕末、列強の利権と思惑が交錯するなか、フランス軍事顧問団の士官として旧幕府軍の兵士を育てるが、本国の指示に沿ったウートレー公使の方針に反対し、ついに 戊辰戦争に加わるブリュネ。
オオトリ(大鳥圭介)やイジカタ(土方歳三)、榎本武揚ほかと交わりながら、前述スケッチ本に描かれていた通訳・ジッタロウや共に暮したおトミさんも生き生きと動き出し、すでに「結果が分かっている歴史」のなかで無償の行為で戦い抜くブリュネ。
そして「エピローグ」にびっくりの出来事があります。もちろんそれを知らずに読んだので、嬉しく読了しました。仕掛けた筆者にお礼を言います。