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2件
科学オタがマイナスイオンの部署に異動しました
著者 朱野帰子
「マイナスイオンドライヤーなどの美容家電製品は、廃止すべきです」
自分の主義に反するものを、あなたは売れますか?
大手電器メーカーに勤める科学マニア、羽嶋賢児は、
自社の非科学的な商品にダメ出しをしたばかりに、
最も行きたくなかった商品企画部に島流しに…。
空気を読まずに正論を言う。そんな賢児はやがて部の
鼻つまみ者扱いになってしまう。
賢児のまっすぐすぎる科学愛は、美容家電を変えることができるのか!?
自分の信念を曲げられずに日々会社で戦っている、
すべての働く人に贈ります。
『わたし、定時で帰ります。』で話題の著者が描く、お仕事小説。
解説・塩田春香
※この電子書籍は2016年11月に文藝春秋より刊行の『賢者の石、売ります』を改題した文庫版を底本としています。
科学オタがマイナスイオンの部署に異動しました
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2020/07/06 16:50
マイナスイオンってないの?!
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:はるりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本の中では、マイナスイオンのような科学的根拠がないものを、似非科学と読んで、主人公の男は毛嫌いしています。それらを排除しようとするも、うまく行かない。会社を辞めようとまでする主人公。どうやって落ちがつくんだろう?と気になり、一気に読んじゃいました。なかなかうまくまとめたなぁという感じ。科学に対するロマンも残しつつ、予算獲得の為の、世知辛さも書かれていて面白かったです。
科学オタがマイナスイオンの部署に異動しました
2020/03/01 23:02
激しく同意
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ヤマキヨ - この投稿者のレビュー一覧を見る
マイナスイオンなんて物質はない!酵素は総称であって、健康全般に効く酵素なんてない!・・・ 日々テレビの健康食品や美容器具のCMに過剰反応している私の思いは、マイナスイオンに抵抗する主人公のそれにオーバラップ。
自分の信念と社員として求められる製品開発に、折り合いをつけることはできるのか。それとも無難な軟着陸でお茶を濁してしまうのだろうか。その狭間で揺れながら最後まで読んでしまいました。