電子書籍
ファインダーズ・キーパーズ
著者 スティーヴン・キング,白石朗・訳
『IT』『シャイニング』で知られるモダン・ホラーの巨匠キングが、小説への愛をこめた渾身のミステリー!
キング初のミステリー『ミスター・メルセデス』の続編登場。
少年ピートが川岸で掘り出したのは札束と大量のノートの入ったトランクだった。父が暴走車によって障害を負ったピートの家では、毎晩のように両親がお金をめぐって喧嘩をしていた。このお金があれば家族は幸せになれるに違いない……。
だが、その金は冷酷な犯罪者モリスが、隠遁の大作家ロススティーンの家を襲って奪ったものだった。モリスはロススティーンの小説に執着を抱いていた。だから大事なのはノートの方――そこには巨匠の未発表の文章が大量に記されていたのだ。しかし別件で逮捕されたモリスは獄中に。ついに出所したモリスは、隠しておいた「宝」を取り戻しに川へ向かったが……。
少年に迫る犯罪者の魔手。そこに助けの手をのばしたのは、探偵事務所をたちあげた退職刑事ホッジズと仲間たちだった。
※この電子書籍は2017年9月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
ファインダーズ・キーパーズ 上
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2018/03/05 02:22
なくしたものは泣きを見る
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投稿者:J・P・フリーマン - この投稿者のレビュー一覧を見る
ピーターとモリス、どちらも追い詰められた者同士の手に汗握る駆け引きが魅力的。ジミー・ゴールドに対する執着はどちらも同じだが、強盗殺人までしておいて長年それを手にすることができなかったモリスはなりふり構わず行動するようになる。最後はそれが命取りになりましたね。不穏なラストで第三作に続く。
2018/03/05 02:21
現実ではなく、物語にこそ熱中できるのだ
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投稿者:J・P・フリーマン - この投稿者のレビュー一覧を見る
上巻は、強盗のモリスと、彼が宝島の財宝よろしく隠したトランクを見つけたピーターが主体となる導入部がほとんどでした。まったく正反対な二人ですが、共通するのは小説のキャラクター、ジミー・ゴールドにほれ込んでいる点。この二人がどのように邂逅するのか、また元刑事のホッジズがどのように物語にからんでくるのか、下巻へ続く。
2017/12/07 13:15
キング版シンプル・プラン?
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:igashy - この投稿者のレビュー一覧を見る
前作事件の別の被害者家庭がメイン。中流以上の収入の家庭が、リーマンショックであっという間に困窮する。そこにとどめを刺したメルセデスキラー。 高校生の息子ピートは自宅近所で、現金とノートの詰まったトランクを発見する。匿名で自宅に定期的にその金を送って家計を助けるが…… とこの辺りは昔キングが激賞していた「シンプル・プラン」を思わせる感じの展開。
2017/12/07 13:16
ホリーが素敵
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投稿者:igashy - この投稿者のレビュー一覧を見る
ホリーの若い頃について「日本語で“ヒキコモリ”と呼ばれる」とあって驚く。 この作品ではとにかくホリーが素敵だ。 ジェロームは完璧すぎて永遠の当て馬になってしまいそう。(ドラマ化キャストの顔見たら、うーん、こういう甘いイメージじゃなくてと思った^^;) この二人に3部で不幸が訪れませんように。 前作犯人のその設定、このシリーズでは封じておいてほしかったけどなぁ。やっぱりキングはキングなのか。