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14件
日本会議の研究
著者 菅野完
安倍政権における閣僚のほとんどが所属している「日本会議」。「日本会議」は誰のために何をなそうとしているのか? 日本改憲勢力の真実の姿とは?
本書は、2017年1月6日に東京地方裁判所からなされた仮処分決定を受けて、一部記述を削除して配信しておりましたが、同年3月31日に同裁判所の異議審において上記仮処分決定が取り消されたことを受けて、当該削除部分を従前のとおりに再修正したものです。
日本会議の研究
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日本会議の研究
2016/05/26 08:32
日本を右に引っ張る組織
29人中、21人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:qooma - この投稿者のレビュー一覧を見る
昨今の右傾化は安倍政権に端を発するものではなく、日本会議という謎めいた宗教団体によるものだった。
テレビや新聞では普段あまり登場しない日本会議がいかに今日の日本に影響を与えているか本書を読めばよくわかる。なぜ日本会議が報道されないかは想像するほかないが、このような本が出版されることで少しでも日本会議の存在を知る人が増えてほしい。
安倍氏は日本会議の傀儡だというと語弊があるが、その思想は日本会議の受け売りだ。もともとが岸信介の孫だけに親和性は非常に高かっただろう。
宗教団体「生長の家」や、60年代の学生運動の時代に左翼の反動として民族派学生が組織した「日本学生文化会議」などなど数々の団体が登場し、日本会議の歴史が紡がれる。
椛島有三はもとより、高橋史朗、百地章、村上正邦、安東巖らがどのように日本会議と関わってきたのか、どのようにつながっているのかが詳細な調査によって明らかにされた。
本書の一番重要な部分は安東巖という人物に関する記述である。生長の家で宗教的体験をえた彼がこの団体を操ってきた事実はどの機関も報道していない。まだまだ裏がありそうな人物だ。
安東もそうだが日本会議は謎に満ちている。本書の続編が待たれる。
日本会議の研究
2016/06/03 21:14
多くの人に読んで欲しい
19人中、14人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:tyokoya - この投稿者のレビュー一覧を見る
「日本会議」がよく調べられています。
現在の政権が目指すものが書いてあるようです。
民主主義、立憲主義が良いものと評価する人は読み進めて欲しい。政権の目標が単純で、愚劣であることが理解できるにちがいありません。
日本会議の研究
2016/06/13 17:32
日本会議に乗っ取られた国
15人中、11人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:つよし - この投稿者のレビュー一覧を見る
安倍政権の閣僚の8割が関係していると言われる国内最大の右派組織、日本会議を動かしているものはなにか。まるでミステリー小説のように解き明かしたのが本書だ。キーワードは生長の家原理主義。新興宗教の信奉者たちがこの国の政治や教育や市民生活にじわじわと触手を伸ばしていく様子は不気味で背筋が凍るようだ。ただ、まだ全貌が明らかになったわけではない。続編を読みたい。