サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

新規:日替わりクーポン(0813-16)

【SS/700】【白泉社】【特集】【クーポン】【OP】白泉社 全品30%OFFクーポン(~8/16)

舷燈(講談社文芸文庫)
  • みんなの評価 5つ星のうち 4 1件

電子書籍

舷燈

著者 阿川弘之 (著)

海軍予備学生に志願し従軍した牧野の青春は敗戦とともに打ち砕かれた。心は萎えていた――身内に暗い苛立ちを棲みつかせ、世間に背を向け頑なに生きる男。短気で身勝手で、壮烈な暴力をふるう夫に戸惑い反撥しながらも、つき従う妻。典型的な夫婦像を描く作品の底に、亡き戦友への鎮魂の情を潜め、根源的な哀しみを鋭く突きつける傑作長篇。

舷燈

1,080 (税込)

舷燈

ポイント :10pt / 紙の本より216おトク

始めの巻をカートに入れる

ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは

ご利用中のデバイスが対応しているかご確認ください

  • iOS
  • Android
  • Win
  • Mac

対応デバイスごとのコンテンツタイプやファイルサイズヘルプ

対応デバイス毎のコンテンツタイプやファイルサイズ

対応デバイス コンテンツタイプ ファイルサイズ 閲覧期限
iOS EPUB 6.0MB 無制限
Android EPUB 6.0MB 無制限
Win EPUB 6.0MB 無制限
Mac EPUB 6.0MB 無制限

読割50とは?

hontoネットストアおよび、丸善・ジュンク堂・文教堂の提携書店にて対象の紙書籍を購入すると、同一の電子書籍が紙書籍の購入から5年間、50%OFFで購入できるサービスです。
購入時点で電子書籍が未発売でも、紙書籍の購入時期にかかわらず、電子書籍の発売後5年間、50%OFFで購入できます。

または読割50のアイコンがついている商品が対象です。

一部、対象外の出版社・商品があります。商品ページでアイコンの有無をご確認ください。

  • ※ご利用には、honto会員登録が必要です。
  • ※書店店頭でのお買い物の際は、会計時にレジにてhontoカードをご提示ください。
  • ※hontoが提供するサービスで、販売価格の50%OFFを負担しています。

読割50について詳しく見る

予約購入とは

まだ販売されていない電子書籍の予約ができます。予約すると、販売開始日に自動的に決済されて本が読めます。

  • 商品は販売開始日にダウンロード可能となります。
  • 価格と販売開始日は変更となる可能性があります。
  • ポイント・クーポンはご利用いただけません。
  • 間違えて予約購入しても、予約一覧から簡単にキャンセルができます。
  • honto会員とクレジットカードの登録が必要です。未登録でも、ボタンを押せばスムーズにご案内します。

予約購入について詳しく見る

ワンステップ購入とは

ワンステップ購入とは、ボタンを1回押すだけでカートを通らずに電子書籍を購入できる機能です。

こんな方にオススメ

  • とにかくすぐ読みたい
  • 購入までの手間を省きたい
  • ポイント・クーポンはご利用いただけません。
  • 間違えて購入しても、完了ページもしくは購入履歴詳細から簡単にキャンセルができます。
  • 初めてのご利用でボタンを押すと会員登録(無料)をご案内します。購入する場合はクレジットカード登録までご案内します。

キャンセルについて詳しく見る

電子書籍ストア 対象商品
20%OFFクーポン配布中!
「電子書籍 対象商品 20%OFFクーポン」配布中です。
※キャンペーンの適用にはクーポンの取得が必要です。
※一部対象外の商品があります。

あわせて読みたい本

この商品に興味のある人は、こんな商品にも興味があります。

前へ戻る

  • 対象はありません

次に進む

この著者・アーティストの他の商品

前へ戻る

  • 対象はありません

次に進む

みんなのレビュー1件

みんなの評価4.0

評価内訳

  • 星 5 (0件)
  • 星 4 (1件)
  • 星 3 (0件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)

紙の本舷灯

2010/11/20 19:56

「もしかすると古代人の物語のように」

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:analog純 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 以前この筆者の、戦争末期の特攻隊を扱った小説を読みました。この本です。

  『雲の墓標』阿川弘之(新潮文庫)

 この本は、読む前から何となくそうじゃないかナーと思っていたんですが、何というかやはり、背筋が伸びるように誠実なお話ではありました。
 太平洋戦争下の海軍予備学生が、特攻隊に行って死ぬまでの日記なんですね。

 いい話ではあるんですね。丁寧なきちんとした書きぶりだし。
 日記形式の小説って私は少し苦手なんですが、そしてこの小説でもそう思いつつ読んだんですが、それでもやはり良かったです。

 しかしあえてしつこく考えると(既にこの奥歯に物の挟まったような書きぶりから、何となくおわかりになるかと思いますが)、そのよさは題材にかなり負っているとも思え、なにより、こんなストーリーの話を一生懸命に書かれてしまうと、読者はちょっとどうしようもないじゃないかという気も、まー、少しだけ、しました。

 この文庫本では安岡章太郎が解説文を書いていましたが、やはりそのように読めるような表現がありました。
 とても良い本ですが、読み終えて少し気が晴れないかなという、そんな感想を持ちました。

 で、さて冒頭の小説であります。
 この「厳つい」タイトルに、この話も兵隊の話かなと思ったんですが、さにあらず、この小説は、「ホームドラマ」であります。

 「ホームドラマ」とは、例えば太宰治の晩年の幾つかの夫婦生活を描いた短編小説をそう呼び、例えば志賀直哉の『和解』をそう呼ぶことが可能なら、ということですが、たぶん私は、それは可能だと思います。
 ただ、冒頭こんな描写の出てくる「ホームドラマ」です。

 ----------

 「返事をしたらどうなんだ?」
 かやはしかし、顔を歪めて頑なに黙っていた。
 「言っても分らず、返事もしないと言うんなら、牛や馬なみに叩くより仕方がないんだからね」
 自分で自分の言葉に逆上して来、牧野は再び、往復強く妻の頬を撲った。
 かやは、じっと目をつぶってそれに堪えた。
 頬の肉が震え、すぐ右の鼻腔から、濃い血が粘い洟のように流れ出して来た。それは、ねっとりとゆっくり垂れ下がって、醜く厚ぼったくなった妻の唇を越し、其の口の中へ入ったが、彼女は拭おうとせず、ただじっとしていた。

 ----------

 阿川弘之といえば、志賀直哉の直系の弟子のような作家と、私は思っていたのですが(「直系の弟子」というほどではないんですかね)、その志賀直哉の『和解』の主人公と、この小説の主人公は、どう違っているでしょうかね。

 私の印象では、『和解』の主人公の夫もたいがい「我が儘」の塊のように覚えています。ただ、このような暴力シーンがあったかどうかは少し記憶にありません。
 しかし、こんな暴力シーンがなかったとしても、『和解』の亭主の方が遙かに女房に対して「我が儘=暴力的」だと思います。

 志賀直哉の小説の主人公には、何というか、自らの存在・感覚・思考が、圧倒的に「正統」であることの確信と、そしてそれを当然の前提として行動しているような展開があります。
 この阿川の作品には、そこまでのものはありません。女房にこんな事を言ったりしています。

 ----------

 こんなの、生得のものか、戦争が終わってそうなったのかよく分からないけど、あの戦争で死ななかったんで、あとはまあ、どうでもいいやとつい思ってしまうんだ。発奮して人を見返してやる事が出来るようになっても、それでどうという事はない、まことにつまらないと思うんだよ。こういう、一種の駄目な人間は、(略)奥さんを貰ったら、奥さんとも争いをせず、我儘を言わないおとなしい亭主になっているべきなのかも知れない。ところが、一緒に暮らしているかぎり、俺には女のトゲトゲに眼をつぶっている事がどうしても出来ない。無理に忍耐しようと思えば生理的に苦痛になる。トゲトゲを弄んだり楽しんだりする趣味にいたっては、全く性に合わない。

 ----------

 志賀直哉の小説の主人公は、絶対にこんな事は言いませんね。
 志賀直哉の作品との違いは、究極の所はもちろんそれぞれの人格というところに帰するんでしょうが、やはり、「世代的」なものがあるような気もします。

 私はたぶん筆者の次の世代の人間ですが、この主人公の考え方に近いものも持っていた父親の生き方を見つつ、しかしもはや私は同様の生き方を望むべくもなく、またその意志もありません。

 本書の最後に、筆者自身が「著者から読者へ」という一文を書いています。
 その中に、「新しい世代の人たちには、もしかすると古代人の物語のように思われるだろうが」という文がありましたが、失礼ながら私は、本当にその通りに読んでしまいました。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する