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電子書籍

舷燈

著者 阿川弘之 (著)

海軍予備学生に志願し従軍した牧野の青春は敗戦とともに打ち砕かれた。心は萎えていた――身内に暗い苛立ちを棲みつかせ、世間に背を向け頑なに生きる男。短気で身勝手で、壮烈な暴力をふるう夫に戸惑い反撥しながらも、つき従う妻。典型的な夫婦像を描く作品の底に、亡き戦友への鎮魂の情を潜め、根源的な哀しみを鋭く突きつける傑作長篇。

舷燈

税込 1,254 11pt

舷燈

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評価内訳

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紙の本舷灯

2010/11/20 19:56

「もしかすると古代人の物語のように」

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:analog純 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 以前この筆者の、戦争末期の特攻隊を扱った小説を読みました。この本です。

  『雲の墓標』阿川弘之(新潮文庫)

 この本は、読む前から何となくそうじゃないかナーと思っていたんですが、何というかやはり、背筋が伸びるように誠実なお話ではありました。
 太平洋戦争下の海軍予備学生が、特攻隊に行って死ぬまでの日記なんですね。

 いい話ではあるんですね。丁寧なきちんとした書きぶりだし。
 日記形式の小説って私は少し苦手なんですが、そしてこの小説でもそう思いつつ読んだんですが、それでもやはり良かったです。

 しかしあえてしつこく考えると(既にこの奥歯に物の挟まったような書きぶりから、何となくおわかりになるかと思いますが)、そのよさは題材にかなり負っているとも思え、なにより、こんなストーリーの話を一生懸命に書かれてしまうと、読者はちょっとどうしようもないじゃないかという気も、まー、少しだけ、しました。

 この文庫本では安岡章太郎が解説文を書いていましたが、やはりそのように読めるような表現がありました。
 とても良い本ですが、読み終えて少し気が晴れないかなという、そんな感想を持ちました。

 で、さて冒頭の小説であります。
 この「厳つい」タイトルに、この話も兵隊の話かなと思ったんですが、さにあらず、この小説は、「ホームドラマ」であります。

 「ホームドラマ」とは、例えば太宰治の晩年の幾つかの夫婦生活を描いた短編小説をそう呼び、例えば志賀直哉の『和解』をそう呼ぶことが可能なら、ということですが、たぶん私は、それは可能だと思います。
 ただ、冒頭こんな描写の出てくる「ホームドラマ」です。

 ----------

 「返事をしたらどうなんだ?」
 かやはしかし、顔を歪めて頑なに黙っていた。
 「言っても分らず、返事もしないと言うんなら、牛や馬なみに叩くより仕方がないんだからね」
 自分で自分の言葉に逆上して来、牧野は再び、往復強く妻の頬を撲った。
 かやは、じっと目をつぶってそれに堪えた。
 頬の肉が震え、すぐ右の鼻腔から、濃い血が粘い洟のように流れ出して来た。それは、ねっとりとゆっくり垂れ下がって、醜く厚ぼったくなった妻の唇を越し、其の口の中へ入ったが、彼女は拭おうとせず、ただじっとしていた。

 ----------

 阿川弘之といえば、志賀直哉の直系の弟子のような作家と、私は思っていたのですが(「直系の弟子」というほどではないんですかね)、その志賀直哉の『和解』の主人公と、この小説の主人公は、どう違っているでしょうかね。

 私の印象では、『和解』の主人公の夫もたいがい「我が儘」の塊のように覚えています。ただ、このような暴力シーンがあったかどうかは少し記憶にありません。
 しかし、こんな暴力シーンがなかったとしても、『和解』の亭主の方が遙かに女房に対して「我が儘=暴力的」だと思います。

 志賀直哉の小説の主人公には、何というか、自らの存在・感覚・思考が、圧倒的に「正統」であることの確信と、そしてそれを当然の前提として行動しているような展開があります。
 この阿川の作品には、そこまでのものはありません。女房にこんな事を言ったりしています。

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 こんなの、生得のものか、戦争が終わってそうなったのかよく分からないけど、あの戦争で死ななかったんで、あとはまあ、どうでもいいやとつい思ってしまうんだ。発奮して人を見返してやる事が出来るようになっても、それでどうという事はない、まことにつまらないと思うんだよ。こういう、一種の駄目な人間は、(略)奥さんを貰ったら、奥さんとも争いをせず、我儘を言わないおとなしい亭主になっているべきなのかも知れない。ところが、一緒に暮らしているかぎり、俺には女のトゲトゲに眼をつぶっている事がどうしても出来ない。無理に忍耐しようと思えば生理的に苦痛になる。トゲトゲを弄んだり楽しんだりする趣味にいたっては、全く性に合わない。

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 志賀直哉の小説の主人公は、絶対にこんな事は言いませんね。
 志賀直哉の作品との違いは、究極の所はもちろんそれぞれの人格というところに帰するんでしょうが、やはり、「世代的」なものがあるような気もします。

 私はたぶん筆者の次の世代の人間ですが、この主人公の考え方に近いものも持っていた父親の生き方を見つつ、しかしもはや私は同様の生き方を望むべくもなく、またその意志もありません。

 本書の最後に、筆者自身が「著者から読者へ」という一文を書いています。
 その中に、「新しい世代の人たちには、もしかすると古代人の物語のように思われるだろうが」という文がありましたが、失礼ながら私は、本当にその通りに読んでしまいました。

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紙の本舷灯

2023/02/19 18:05

舷灯

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:雄ヤギ - この投稿者のレビュー一覧を見る

戦争によって青春を奪われ、戦争中は大正の自由主義教育を非難され、戦後には軍隊にいたことを非難されてきた主人公は、同世代の戦死者のことを考えて涙を流すなどの一面を持つが、同時に妻や子に対して壮絶な暴力を振るったり、暴言で詰め寄ったりする。その欠点は戦争による心の傷とかではなく、元から内弁慶であるらしい。
この小説を読むときには、人間が通常持っている物事への常識などを当てはめて読むのではなく、ありのままに読むのがいいらしい。そうでないと中々読み進めるのはつらいと思う。少なくとも理解や共感といったことは難しいと思う。

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紙の本舷灯

2022/04/04 12:21

この令和の時代に読むと、とんでもないDV夫ですが

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

私小説に限りなく近い作品のようだ、この文庫に添えられている「著者から読者へ」で作者自身が「群像」の編集長が「お宅の家庭生活を一挙掲載の300枚ぐらいでまとめてみないかと、脅したりなだめたりしながら根気よくすすめてくれた」とある。長男長女(阿川佐和子氏)は、「よくも長年辛抱して、こんなもんと一緒に暮らしてきたね」と言っていたという。この令和の時代に読むと、とんでもないDV夫で、すぐ離婚ということになりかねないのだろうが、私の親の世代の夫婦間では普通とは言えないまでも、まあよくいる気の短い夫(例えば寺内貫太郎さん)という扱いでいいのだろう。この小説に出てくる主人公が受賞したY賞が読売文学賞だとすれば作品は、私の大好きな「春の城」だ、とすると耕二も智恵子と結婚していたら、智恵子を虐めたのであろうか、考えたくないが

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