電子書籍
発達障害の子どもたち
著者 杉山登志郎 (著)
発達障害にまつわる誤解と偏見を解く! 言葉が幼い、落ち着きがない、授業についていけない。そだちの遅れがみられる子のなかで、治療や養護が必要かどうかを、どう見分けるか。ケーススタディをもとに第一人者が教える。
発達障害の子どもたち
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本発達障害の子どもたち
2012/07/22 13:58
発達障害を知るのに適した1冊
8人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みなとかずあき - この投稿者のレビュー一覧を見る
本当のところは増えているのかどうかわからないが、発達障害者に接することは多くなったように思うし、「私は発達障害ではないですか」と心配(?)して訪れる人も増えている。マスコミでも取り上げられることが増えているように思うし、きっと世の中にはもっといるのだろうと思わせられなくもない。
だが、発達障害のことが正確に知られるようになったかというと、決してそうではないようにも思う。すごく基本的なところで言えば、他の精神障害と同じように「病気」と思われているところもあるし、そう思われてしまうと何か治療法があって良くすることができると思われている節もある。
そのあたりの誤解というか、知られていないことをコンパクトにまとめて伝えてくれるのがこの本のように思う。著者は、発達障害について長年臨床や研究を行ってきた専門家であるから、まずはこの本を読めば発達障害について俯瞰して知識を得ることも可能だろう。
発達障害とひとくくりにされているものがどんなものかの説明から始まり、ところどころ具体例を織り込みながら、現在のところわかっている原因、各発達障害(精神遅滞、境界知能、自閉症、アスペルガー、ADHD、学習障害)の説明、さらにいわゆる児童虐待の問題、発達障害の療育の問題、その他の治療法についてと、まんべんなく知ることができる。
タイトルにあるように発達障害は本来子どもの頃にきちんと見立てられ、対応されるべきであるとは思うので、この本で書かれていることを知っておくことは大切だと思う。そのために役に立つ本だとは思うが、できれば大人になった発達障害者についても一言でもいいので触れられていると良かったかと思う。実は今問題になっているのは、そのような人たちであるように思えるのだが、どうだろうか。
紙の本発達障害の子どもたち
2014/05/03 19:30
全ての方に読んでいただきたい内容
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:saiun - この投稿者のレビュー一覧を見る
「発達障害」と言われても、「かわいそうだけどなんかちょっと怖い」といったイメージしか持てない方が多いのではないかと思いますが、この本を読むことで、その本当の姿が分かるようになると思います。
平易な言葉で書かれており、非常に分かりやすいです。
広汎性発達障害は人口の2%程度とのことで、誰もがどこかで必ず接することがあると思います。
偏見から抜け出すためには、まずは知ることが大切。
全ての方に読んでいただきたい、素晴らしい本です。