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紙の本ちいさなちいさな王様
2001/05/16 13:27
想像の世界を再び甦らせるための
6人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:呑如来 - この投稿者のレビュー一覧を見る
シュールレアリスム絵画のように幻想的な挿絵が印象的な物語。
これは幼いときのように豊かな想像の世界を持てなくなってしまった大人のために書かれたファンタジーなのでしょう。
突然語り手の前に現れたとってもちいさな王さま。王さまたちの国では歳をとるにつれてどんどん若返って小さくなってゆき、やがて目に見えないほどになってしまうことを「死」ととらえるのですが、王さまが語る「死」に対する哲学や、王女さまとのエピソードにははっとさせられます。
ラストも秀逸で何度も読み返したい作品です。
紙の本ちいさなちいさな王様
2021/08/24 15:12
歳をとること、大きくなること
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ペンギン - この投稿者のレビュー一覧を見る
10代の終わりまで、歳をとることは身体や頭脳の面で大きくなることとほぼ同じ。20代なら、社会における重みを増すという点で大きくなっていく感覚を持つことができる。しかし、30歳前後で事情が変わってくる。
歳をとることに意義を感じられない。ちいさな王様が僕のところに現れたのは、そんな時だったんじゃないだろうか、と思う。
王様がチェスをするところがかわいくて好きだ。私のところにもちいさな王様がひょっこり現れてくれるかもしれない。
紙の本ちいさなちいさな王様
2016/10/01 16:39
私にも
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ケロン - この投稿者のレビュー一覧を見る
王様は小さいけど、とても偉そうで、なのになぜか憎めなくて、時々はっとさせられるようなことを言ってくれる。
私にも王様が訪ねてきてくれないかしら?グミベアーを用意して待っていよう。
電子書籍ちいさなちいさな王様
2020/03/10 10:39
ついひきこまれる
3人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:おどおどさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
親指サイズの王様とかファンタジーだけど、その気になれば自分もずっと親指に熱中してしまいそうなところがあるので、なんだかとても愛おしい。
紙の本ちいさなちいさな王様
2019/12/22 19:01
ちょっと怒りっぽいちいさな王様
2人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:藤和 - この投稿者のレビュー一覧を見る
手の指ほどの大きさしかないちいさな王様との不思議な日常を描いた物語。
いつもの街角が違って見えたり、忘れていた空想の仕方を思い出したりと優しい内容。
この本を読んだらクマの形のグミが食べたくなるかも。
電子書籍ちいさなちいさな王様
2018/07/07 00:57
青い竜とは
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぱなしー - この投稿者のレビュー一覧を見る
ある日外に連れて行けと王様は命じる。
そこでわたしは青い竜の正体を知ることになる。そうだったのか。
この本を読んで、はじめてグミベアーを買ってしまいました。
でも全部自分で食べてしまいました・・・
紙の本ちいさなちいさな王様
2001/08/14 23:50
あなたの周りにも、ちいさなちいさな王様はきっといる
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:読ん太 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ちょっぴり人生に疲れた僕の前に、ある日、人差し指くらいの大きさの王様がやってきた。王様は自分の背丈の半分ほどもある、好物のグミベアーを抱きかかえ、ムシャムシャやりながら、僕とおしゃべりをしては、本棚の隙間(王様の部屋)に帰っていく。
王様の世界では、ある日、ベッドの上で目覚める。それが生の始まり。そして、生まれた時が一番体が大きくて、その上、文字も書けるし、コンピューターのプログラミングだってできるし、記憶力も抜群だ。生まれていきなり働き盛りである。
成長? するとともに、体が縮んできて、とうとう目に見えないくらいに小さくなって、それでおしまい。我々の世界から考えると、王様の世界は退化する世界のように感じられる。しかし、王様は、人間(我々)こそが成長とともに退化していると指摘する。
あんなに豊かだった想像力が、大人になるとどこにもなくなっていることに気付く。見えないモノを見ては恐れたり喜んだりしていた子供時代。目をパッチリとあけているときでも、大きな夢を見ることができた子供時代。
王様は僕との会話の中で、我々の常識、すなわち我々ががんじがらめに縛られている常識という石頭を「コツン」とたたいてくれて、我々にホッと一息を与えてくれる。
ミヒャエル・ソーヴァのきれいな挿絵がところどころにあって、素敵な童話と言えるだろうが、内容はかなり哲学的である。小学生の子供達がどこまで理解できるかは疑問だ。反対に言えば、大人でも十分に満足のいくものである。
ところで、親より大きな子供を生むにはどうしたらいいと思う? 王様の世界での子供の授かり方は、とてもメルヘンチック。だけど、その方法はとっても真をついている。この部分で、私は一番大笑いし、且つ、一番感心してしまったのである。さて、みなさんは、どうでしょうか?
紙の本ちいさなちいさな王様
2001/03/25 14:04
「こうあるべき」という価値観は本物ではないのかもしれない
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あき - この投稿者のレビュー一覧を見る
生まれた時が一番大きくて、仕事もすぐに出来て、歳をとっていくうちに段々と小さく、子供の心に戻っていくという、こちらの世界とは全く反対の世界からきた王様と、こちらの世界の青年の話です。
この不思議な王様に会ってから、こちらの世界にも不思議なものがたくさん見えるようになった青年。普通のサラリーマンである青年が、忘れていた何かを少しずつ取り戻していく、少し切ないお話です。
新聞に小さな王様がちょこんと乗っている表紙に目を奪われ、買った本でした。小説ではなく、大人向けの絵本(童話?)です。
読み進んでいくうちに、不思議な王様と、青年とのおもしろく、不思議なやりとりにどんどん吸い込まれて行きました。こんな世界があったなら…。楽しい想像が膨らみます。
紙の本ちいさなちいさな王様
2001/03/11 16:49
なんだか忘れられない味がある。
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:つる - この投稿者のレビュー一覧を見る
これは子供の本ではない。まさに大人のための童話だ。
王様の国では人は老人で生まれてだんだん若くなるのだという。すごい発想だ。ユーモアもあって深みもあってお薦めの一冊。
表紙もなんかかわいい。
電子書籍ちいさなちいさな王様
2020/01/26 00:53
くまちゃんぐみ、買いました。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なが - この投稿者のレビュー一覧を見る
ちいさなちいさな王様
不思議な世界のお話。
王様は僕の部屋の壁のひび割れの中に住んでいて、歳を取るたびに小さくなっていく。そして消えて無くなってしまう。小さければ小さいほど偉い王様。
人差し指の大きさからスタートした王様を表現する言葉が短編の中にちりばめられているんだけど、その表現がとても素敵。
親指の先ほどの大きさだったり、シャツのボタンの間にいたり、胸ポケットに入って僕と一緒にお出かけしたり、へそのくぼみに座ってみたり
まるで王様が実際にその辺をチョロチョロ歩き回っているようで探してしまいます。
なによりステキだったのは王様が夢を見るための手段。
これからは空き箱を捨てられ無くなりそうです。
挿絵もとても可愛くて部屋に飾っておきたくなります。
くまちゃんぐみ、
置いといたら王様出てきてくれないかなぁと思ってしまう読了でした。
紙の本ちいさなちいさな王様
2019/03/09 10:43
ちいさな王様は「老人」のことかな??
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぱぴぷ - この投稿者のレビュー一覧を見る
人生に倦んだサラリーマンのもとに、人差し指サイズのちいさな王様があらわれる。王様の世界では、日々、体はどんどん小さくなっていくらしい。
20代ではじめてこの本を読んだときは、「面白い発想だな。日々の生活に疲れて頭を使うこともなくなった大人に、頭を柔らかくすることを思い出させようとする本なんだな。」と思った。しかしそれからウン十年経て読みなおすと、ちいさな王様は、「老人」みたいだなって思う。この王様のように、自由に体を動かせられる老人のほうが少ないだろうけど、「老人」の多くは、王様のように体はちいさくなっていくし、子どものようになっていくし。現実より夢の時間のほうが長くなりそうだし、星に対する考えも、ちいさな王様と「老人」は似てそうだなって思う。「死」とは何かわかりきれないところも。
ゾーヴァの絵もやはりいい。ファンタジーと写実性が同居してシュールな感じ。
紙の本ちいさなちいさな王様
2017/02/27 14:30
大人のための落ち着いた絵本
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:yxxy - この投稿者のレビュー一覧を見る
大人のための絵本。疲れた夜に読むと、すっと気持ちが楽になる絵本。文章、表紙、すべてが静かで落ち着く絵本。
紙の本ちいさなちいさな王様
2016/10/25 23:43
成長するということ
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:DnDn - この投稿者のレビュー一覧を見る
子どもの頃によく読んだ本でした。
表紙の王様の絵がとても気に入ってたのをよく覚えています。
読み終わると、いつも泣いていました。何故泣いていたのか自分でよくわからなかったのですが、涙が流れていました。
その涙の理由は私自身未だにわかっていませんが……(笑)
今、読み返すと子供の頃にわからなかったことがわかるようになって面白いです。
紙の本ちいさなちいさな王様
2017/12/13 23:46
なるほどー
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぽんぽん - この投稿者のレビュー一覧を見る
なんだか大人もなるほどーと思えた。
年をとるごとにちいさくなっていくとか我々とは違うのだけど、言っていることとかいい。
紙の本ちいさなちいさな王様
2000/11/06 20:22
ちいさなちいさな世界
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:桜井まい - この投稿者のレビュー一覧を見る
ひとりでいることに突然不安になったとき。こどものころの夢を失いそうになったとき。泣きそうなとき。そんな瞬間に、読んで欲しい1冊です。
文字も大きめで、絵本のような装丁ですが、大人が読んでも十分楽しめます。ひとつひとつの図柄や登場人物の言動が相俟って、現実離れした不思議な世界に入りこむことが出来るのです。