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時間の分子生物学 時計と睡眠の遺伝子(講談社現代新書)
  • みんなの評価 5つ星のうち 4.4 4件

電子書籍

時間の分子生物学 時計と睡眠の遺伝子

著者 著:粂和彦

【第20回 講談社科学出版賞受賞】 なぜ午前中は時間の進みが速く感じられるか。徹夜明けに突然目が冴えてくるのはなぜか? 分子生物学が解き明かした驚異のメカニズムから生物時計とうまく付きあう方法まで、第一線の研究者が平易に解説する。(講談社現代新書)

時間の分子生物学 時計と睡眠の遺伝子

648 (税込)

時間の分子生物学 時計と睡眠の遺伝子

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みんなのレビュー4件

みんなの評価4.4

評価内訳

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さすがに受賞本

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:クッキー - この投稿者のレビュー一覧を見る

この本、平成16年の出版文化賞・科学出版賞を受賞したというので読んでみたが、確かに面白かった。現代新書は、文系向きということで、わかりやすく書いてあるのだろうが、表現は簡明でも、内容が思いのほか深く、文系でも理系でも、楽しめるだろう。最近、読んだ本の中では、一押しだ。

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ハエだけに飛び道具とは

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:うえちゃこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

生物時計の機能と仕組みが、素人にもわかり易く親しみのある平易な文章で紹介されています。
特に、実験の対象にショウジョウバエを使った著者の研究は、親しみ易く興味深いものです。
嫌われ者のショウジョウバエですが、こんなところで役立っていたのですね。
出版から随分時が経ち、研究もすすんでいることと思います。続編を期待しています。

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文章も絵も複雑すぎず、解り易い。生物時計と睡眠の分子生物学の入門書として適切な内容。

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:萬寿生 - この投稿者のレビュー一覧を見る

生物時計と睡眠の分子生物学の入門書として、適切な内容である。文章も絵も複雑すぎず、解り易い。非常に興味深い分野の研究成果を、具体的に素人に解り易く解説している。蠅と鼠と人間の概日周期と睡眠を調節している遺伝子と蛋白質が、ほぼ同じものである。多くの遺伝子が、生物の種間で共通である事が、解明されてきており、今さら驚くべき事でもないが、やはり興味深い。DNAからRNAヘの転写、蛋白質への翻訳、この蛋白質の量による転写へのフィードバック、この周期が体内時計である。実際はもう少し複雑であるが。著者は基礎医学としての分子生物学の研究と同時に、内科医としての診療も行っている、ということである。またインターネットで、睡眠障害の医療相談も、実施しているとのこと。このことが素人に解り易い本になっている理由であろうか。

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時間と「眠り」に関する分子生物学的研究の現住所

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:緑龍館 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 分子生物学の立場から、生物時計と睡眠のメカニズムに対する研究の現住所を紹介したものです。生物時計の中でも特に24時間一日単位の時を刻むメカニズム(概日周期といいます)に焦点を当て、この概日周期や睡眠などを支配する遺伝子の発見と具体的な機能の解明など、ごく最近急進展しているこの分野の成果を易しく、また楽しく解説してくれます。分子生物学や生理学の側面からは、生物時計を構成する遺伝子が人間とハエでもかなり共通していることなど、この問題はかなりの程度、解明が進んでいるようですが、肝心の「睡眠とは何か、何のために生物は眠るのか」という問題はまだ暗中模索。「睡眠」というものの正確な定義自体、脳波の測定を通じてしかすることが出来ない為、哺乳類や鳥類以外の生き物、爬虫類や昆虫が眠るのか?ということも、正確な定義自体が難しいのが現状だそうです。ただ、活動状態の休止などの外面的なことから考察すると、ショウジョウバエなんかも睡眠は取るようで、不眠症のハエの話なんかも結構 興味深いものがあります。
 人間や哺乳類の睡眠は、レム睡眠(夢をたくさん見て、目玉がくりくり動いて、脳波の動きも活発な状態の、浅い睡眠)とノンレム睡眠(脳も眠る深い睡眠)に分かれるというのは、よく知られていますが、このふたつの睡眠状態と覚醒状態のみっつの脳の状態は、それを支配する脳の領域がそれぞれ別途になっており、また、レム睡眠と夢が、学習や記憶の形成とかなり関係があるなど、それぞれ異なる独自の機能を有しているようです。
 覚醒状態が、外からの刺戟→反応(行動)という生命の活動パターンを支配し、睡眠が脳や体の休息という役割を担っているのならば、生命進化の途上で、刺戟と反応を介在するものとして「意識(心)」というものが発生してくるに伴い、それと対になる「レム睡眠」が生じたのじゃないかなとか、勝手に想像してみたりします。
 以下、本書に紹介されている睡眠と関連するトリビアの一部。
○ 「寝る子は育つ」というのは、医学的に正しい。成長ホルモンは、夜間、特に睡眠中に多く分泌される。
○ 海に住むイルカは完全に眠ってしまうと溺れてしまうので、器用にも脳の片方づつ眠る。眠っている脳の側の目だけ閉じている。
○ 「金縛り」というのは、レム睡眠中に意識だけ覚醒してしまうことによって起きる現象。肉体機能を司る脳は覚醒しておらず、筋肉は完全に弛緩状態にあるので、縛り付けられたような状態で身動きができない。
→緑龍館 Book of Days

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