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中国文明の歴史(講談社現代新書)
  • みんなの評価 5つ星のうち 4.2 1件

電子書籍

中国文明の歴史

著者 著:岡田英弘

もっとも平易でコンパクトな中国史の入門書。中国とはどんな意味か、そしていつ誕生したのか? 民族の変遷、王朝の栄枯盛衰や領土拡大を軸に、中国の歴史をわかりやすく教える。まったく新しい中国史の登場。(講談社現代新書)

中国文明の歴史

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評価内訳

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紙の本中国文明の歴史

2007/03/10 01:23

刺激と知的興奮に満ちた中国の通史

9人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Skywriter - この投稿者のレビュー一覧を見る

 著者の語る中国像は、いつもこちらの先入観を打ち破ってくれて面白い。

 本書はタイトルの通り、中国文明の歴史についての通史である。まず中国文明とは何かということから説き始めるのだが、これが洛陽中心にした都市の文化を指しているのであって特定の民族の文化を指しているわけではない、というのがまず面白い。次いで本書の中心を為す中国文明について、神話・伝説の時代から現代までの変遷を語っているのであるが、これがまた他の中国ものでは味わえない意外性に満ちている。

 とはいえ、始皇帝による統一から現代まで2200年余り。その通史をわずか250ページ程度で紹介しきるのは不可能だろう。なにせ、平均すると1ページでおよそ9年分を扱わなければならないのだ。24史というのであれば、一つの王朝についてわずか10ページ。これでは相当の駆け足にならなければとてもではないが収めることはできない。

 しかし、逆説的に聞こえるかもしれないが、だからこそ本書は成功した、とも言える。王朝ごとに語ろうと思えば語れることは大量にある。しかし、大胆に贅肉を切り落とし、本質だけを真摯に追求した結果としてダイナミズムに溢れた通史が可能になっている。

 本書から見えてくる中国の世界は、漢民族という単一民族が中原を狙う異民族と抗争を繰り返す中で発達してきたというイメージからはかけ離れている。むしろ、漢民族こそ圧倒的少数民族で、中国はその成立当初から四方の夷狄によって形作られ、異民族が都市化することによって占領した(元は異民族の)旧い文明と自分たちの文化を組み合わせた新たな文明を作り上げてきたという動的な歴史が浮かび上がる。

 また、丁寧に言うべきだと判断すれば地理的な条件についても詳しく触れられており、地勢的な条件がどのように文明の発展に寄与してきたのかも分かって興味深い。

 中でもとりわけ面白いのは、やはり北方系の異民族が絡むところだろう。つとに都市化された中国文明を中心にすえて中国史を語る他の研究者と違い、モンゴル史を研究する著者の面目躍如たるものがある。北方からどれほど多くの文化が持ち込まれたかは驚くほど。中でも、漢字の変遷について異民族からの影響が大きいというのは興味深い。

 中国文明の最後の変遷は、日本との関わりで生まれた、と著者は指摘する。今の中国は日本型の文明によって形成されているとはなんとも意外である。そこには良い面もあれば悪い面もあるだろうが、それにしても今の冷え切った両国の関係を見るとなんとも皮肉であろう。

 と、大変に面白い本なのだが、やはり五胡十六国や五代十国時代、北方での異民族同士の争いなどは余りに駆け足過ぎて重大事件ですらあっさり通り過ぎてしまうのでなかなか頭に入ってこない。贅肉を削りに削ったため避けられないことではあるだろうが。なので、細かい事件や細部に立ち入るのではなく、2200年余りの歴史の大雑把な流れに見られるダイナミックな変遷を見るのが適した読み方だろう。とにかく、他の中国本とは一線を画した刺激的な本であるのは間違いなく、中国史に興味を持つあらゆる方にお勧めできる一冊である。

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