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25件
にじいろのさかな
著者 マーカス・フィスター , 谷川 俊太郎
世界中で3000万人以上の読者に愛読された大ベストセラーシリーズの第一巻!
にじいろに輝くうろこをもった、世界でいちばん美しいさかな。でも、彼はひとりぼっちでさみしい。ある日彼は、かしこいタコに相談にいくことにしましたが……。
※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
にじいろのさかな
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にじいろのさかな
2007/08/21 16:39
この絵本、宝物になりそうです
8人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ままちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
たかっ!値段を見てビックリしました☆でも、その価値はありました。
「にじいろのさかな」そのものも本当に綺麗ですが、ページ毎のその色彩の美しさに驚きました。そして、物語の世界に引き込まれている自分に気づきました・・・映像ではないのに、どっぷり浸かって目と心が釘付けでした。一年生の娘へのプレゼントに購入したのですが、丁寧に大切に読んでもらうようお願いしちゃいました(#^.^#) 幼稚園から小学校へ進学して4ケ月、色々な環境で育った子供たちが集まり、個々の個性をムキ出しにしながら自分で出来るコトを最大限に引き出しながら生活を送っております。驚いた事に、自分のどのような言動が相手を喜ばせたり悲しませたり傷つけたりするかを、感じられない、考えもしない、経験として知らない、そんな光景を目の当たりに見る機会が増えました。新しい世界でのストレスもあるのでしょう・・・相手の気持ちなどおかまいなく、好き放題のキツイ言葉や仕草、また、訳の分からない八つ当たり。目の当たりにするたび我が子とそれについて語り合ってきましたが、「譲り合い」や「思いやり」や「助け合い」を教えるよりも、「自分の身と心を守る方法」を教える方が大切なのか?と親である私が悩んでしまうほどに、自身の気持ちしか考えられないから起こるであろう言動に出会いました。そんな中、この本を娘と一緒に読み、とても救われた気持ちになりました。きれいゴトだけでは生きていけない世の中かもしれません・・・でも、人好きでいること、信じること、それは、心の中で守り続けて、子供にも伝え続きてゆきたい、と感じた一冊になりました。子供自身の「生きる力」が乏しく、近年の子供は経験して考えて歩むということより、まず答えを求める。と言われていますが、いつまで、どのように手を差し伸べ、導けばよいのか、この本からも考えました。。。何度も何度も読みたい絵本です☆
にじいろのさかな
2008/07/30 20:30
虹色の鱗の輝き
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:イム十一 - この投稿者のレビュー一覧を見る
虹色の鱗を持つ美しい魚・にじうおが、一匹の魚から「虹色の鱗を一枚欲しい」と頼まれますが、にじうおはそれを冷たく断ったがために海じゅうの魚達から嫌われてしまい、ひとりぼっちになってしまいます。こんなに僕はきれいなのにどうして嫌われるのか、どうしたら僕はみんなと仲良くなれるのか、その答えは…?、というお話の絵本です。
柔らかな感じの絵と豊かな色彩(虹色の鱗には銀箔が使われていました)で、小さいお子さんは絵を見るだけでも大変喜ぶのではないかと思います。
子供達は成長するにつれてそれぞれに「個性」や「特技」という名の虹色の鱗を持っていくものであろうかと思います。しかしそれが輝くのはまわりから羨ましがられたり自慢したりするからではなく、それを誰かのために役立て喜んでもらってこそはじめて輝くもの、ということをやさしく教えてあげられる一冊ではないかと思います。
にじいろのさかな
2009/08/10 14:07
にじうおが、にじうおであるためのきらきらうろこ。
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:wildflower - この投稿者のレビュー一覧を見る
マーカス・フィスターさんの描く『にじいろのさかな』は
この作品をきっかけに日本では現在6冊、出版されています。
すっかり大人気になってしまったので
キャラクター商品だってすっかりたくさんになりました。
しかけ絵本、ちいちゃいこ向け「年少版」絵本なども増えました。
でもストーリーを辿るなら断然「世界の絵本」シリーズです。
この『にじいろのさかな』から次々と
シリーズになって、おはなしは続いていくのです。
第2巻『にじいろのさかなしましまをたすける!』
第3巻『にじいろのさかなとおおくじら』
第4巻『こわくないよにじいろのさかな』
第5巻『にじいろのさかなまいごになる』
第6巻『にじいろのさかなうみのそこのぼうけん』
……その原点としてこの作品を読み返すと
ことしに日本語版が発売された『にじいろのさかなうみのそこのぼうけん』と
対になっているような気がします。
2巻と5巻も対になっているけれど
1巻と6巻もつながっていくテーマがあります。
それが
にじうおのきらきらうろこです。
ほかの評者さんも既に語っておられるように
この作品(第1巻)の大事なテーマは
自分の本当にたいせつなものを人に分けてあげて
はじめて本当の幸せになるということです。
そして
はじめはきらきらうろこに満ちていたにじうおが
それを分け与えたあとも大事に1枚だけ
自分のものと持ちつづけていたこと、
それが第6巻に、とても重要な役目を持ってくることを思うと
きっと、このきらきらうろこには
特別な意味があるんだろうと思いました。
考えすぎかもしれません。
でも、もしかしたらきらきらうろこは
自尊心のようなものかもしれません。
自分を大切にしていく力。
残念ながらこの頃はそれがすこし弱まっているのでは、と
危惧するはなしも聞こえてきます。
子どもたち(むろん大人たちでも!)が
自分となかまのどちらもを大事にしていけるようなら
すてきですが
それってあんまりカンタンなことじゃない気がします。
自尊心は、たぶん
多すぎても、なくなってしまっても
だめなんです。
自分を大切にしていく力のねっこには
まず「自分ってすごい」っていう気持ちが必要です。
だから冒頭のちょっと高慢なにじうおは
あれでいいんじゃないかと思うようになりました。
だんだん、そこから先へにじうおは成長を遂げていくのです。
自分を自分にしていく力という意味で
6巻もとても大事なテーマを扱っていると思います。
ぜひ、このなつやすみに6巻続けて読んでみてください。
(……実は、大人買いの一気読みをしてしまいました。)