電子書籍
裸のマタドール
男娼上がりの性悪ビッチと噂される美貌の闘牛士・ロサリオこと理央(りお)。 そんな理央が世話係として拾ってきたのはかつて自分を弄んで捨てた男・レジェス。 帝王と呼ばれ、闘牛界に君臨した彼だが、試合中の事故で記憶と聴覚を失ってしまう。 過去の栄光も二人の因縁も全て忘れ、一途に理央を見つめ守り従うレジェス。目の前の優しい彼に惹かれながらも、過去を忘れられない理央の心は――。
運命に翻弄されるドラマティックラブ!!
裸のマタドール
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
電子書籍裸のマタドール
2016/03/28 12:36
情熱的な闘牛の世界
7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ママー - この投稿者のレビュー一覧を見る
記憶を失ったレジェスを傍に置きながら密かに想い続けるリオが切なくキュンキュンしました。聴覚も失い寡黙でストイックな印象は昔の俺様なレジェスとは対照的で逆にセクシーに感じます。他レーベルですが、同じく華藤先生の闘牛モノ「神に弄ばれた恋」のアベルとサタナスも登場します。この少し後の設定になるようですね。情熱的な闘牛の世界を堪能しました。素晴らしかったです。
紙の本裸のマタドール
2013/08/09 19:54
闘牛という世界観
7人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:はにーとーすと - この投稿者のレビュー一覧を見る
日系人の闘牛士、理央(受け)と元天才闘牛士で今は理央の付き人、レジェス(攻め)のお話です。
なんだかシリーズ化していますね。実質的には三作目になる今作。
事故で記憶を失った、かつて自分を弄んで捨てたレジェスを拾い自分の付き人にする理央。
闘牛界に君臨していたころのレジェスとは全く正反対の性格になった彼を「生きているだけでいい」
と思いながらも、やはり出会った頃の帝王然とした彼を忘れられない理央なのです。
付き人として静かに理央を見守るレジェスと対比するように過去のレジェスが理央視点で語られていきます。
闘牛という独特の世界を生きる闘牛士たちの、日々の葛藤、求めるもの、その行き着く先、
そんな刹那的な世界を三作目で少しだけ理解できたかなぁと今回は思えてしまった作品でした。
理央は表向きは強がりまくって更に悪ぶっていますが、
根は真っ直ぐで、一途でとってもいい子だったから読みやすかったのかも。
闘牛って芸術なのだそうです。闘牛初心者の私には目からうろこでした。
華藤さんの闘牛への愛が溢れんばかりに詰まったこのシリーズ。
この作品単品でも読めますが前二作品の登場人物たちもちょこちょこ出てきますし、
やはりこの独特の世界観を理解するには揃えてお読みになるほうがよいかもしれません。
紙の本裸のマタドール
2021/02/12 06:02
一途です。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:やじやじ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネタバレあり
作者さんの闘牛シリーズ追いです。
作品自体は独立しておりますが、
登場人物がかぶっていますので、
知っているとあって思ってにやにやしてしまいます。
リオの純な心が痛くて切ない。
色々と悪評が経っているけれど、
実は一途なんですよね。
しかも昔のレジェスと今のレジェスの間で
過去と現在の間で
揺れ動く心が眩しい太陽と影の下で描かれている。
後半のレジェスの状況(症状?状態?)は
若干???な部分もあるのですが、
ロサリオを闘牛場で助けるシーンは胸が熱くなりました。
レジェスの思いも熱くて。
光と影、生と死の色濃い作品でした。
ちなみにマタドールの衣装を着せるシーンは秀逸。
このシーンがとても印象的で、好きです。
そして、最後の深いシーンに繋がる。
作品自体に作者さんの闘牛熱が強すぎる感もありますが
それも含めてスペインの風と日差しを感じさせてくれるような作品です。
ちなみに個人的にですが
神に弄ばれた恋→愛のマタドール→裸のマタドールと
読むのが落ち着くかな?
とはいえ、どの作品にも他の作品の闘牛士が不意に出てくるので
どこからでもな感じですけど
今作が一番でてきている感じがするので。
アベルがロサリオの衣装を着付けたり、
レジェスのことを教えてくれたりしているのですが、
今作品とは別の意味で感慨深いものがありました。
二人の作品(神に弄ばれた恋)
は再読すればするほど、泣きたくなるような話だったので
良かったよー的な思いです。
ヒターノ(しかも殺人犯)、フランス人、日系アルゼンチン人と
闘牛士としては異端の3人を主人公にしている点も
マタドール3作品の色に異彩を放っていると思います。
紙の本裸のマタドール
2016/07/31 21:43
闘牛士をうまく使ったエロさや激しさが良い作品
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:沢田 - この投稿者のレビュー一覧を見る
すごくよかった!
壮大な純愛ドラマであったけど、愛とか恋とか身体の関係とか以前に、互いが闘牛士としての相手に惚れ込み心酔しているところに、色恋以上の絆を感じてグッときました。
平凡に生きるくらいなら闘牛場で殺されたいというマタドールの激しさ・狂おしさが伝わってきます。
あとビッチなフリして人一倍潔癖で一途な理央に萌え。読み終えてみるとレジェスが一命を取り留めたのは奇跡だし、ほんとよかった…としみじみしました。