- みんなの評価
83件
- 出版社: 徳間書店(Chara)
FLESH & BLOOD
【電子限定版】2007年バースデーフェア・店頭配布用小冊子「予感」収録。●イギリス海賊の英雄キャプテン・ドレイク――彼に憧れる高校生の海斗(かいと)は、夏休みを利用して、海賊巡りの旅を計画。ところがドレイクゆかりの地プリマスで、海斗はなんと、次元の壁に飲み込まれ、大航海時代へタイムスリップ!! ドレイクの信頼も厚い、海賊船の船長ジェフリーに助けられ…!? エリザベス女王率いる海賊達と、スペイン無敵艦隊がくり広げる海洋ラブ・ロマン!! ※口絵・イラスト収録あり
FLESH & BLOOD24
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FLESH&BLOOD 12
2009/02/28 02:17
イラストが変わりました。
14人中、14人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:もりこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
歴史と恋と冒険のタイムスリップBL、めっちゃ待ってた12巻です。
前も今も好きなイラストレーターなので嫌とは思いませんでしたが、バンビのようにきゅるんっと愛らしかったカイトが、表紙を見た途端「立派な鹿になっとる!」と思ったら限定小冊子で鹿トークが。こちらの小冊子は表紙のナイジェルがごっつ悩ましげです。
そして本体の人物紹介ページ。華やかビューティフルな王子様だったジェフリーが、エロゴージャスな魔王様に見えました。ナイジェルは一気に色っぽくなって、ビセンテは堅さに磨きがかかり、キットは美しいけれど意外にアクがない。総じて衣装以外は前より現代的な感じに見えます。このジャンルにおけるイラストの影響力を再認識しました。
病気になっても恋ゆえに現代に帰還することを望まず、追いすがるビセンテに自分を差し出しても命がけでジェフリーを守ろうとするカイト。それほど愛せる相手に出会える幸運は、一生ないほうが多いからこそ憧れます。が、以前のイラストでイメージしていた時は、カイトたちを応援する気持ちが強くて、一緒にハラハラしながら君に幸あれとか思ってましたが、今は立派な鹿ならきっと大丈夫、君よ永遠なれという気がしています。
現代社会の様々な問題の原点をこの時代に見るという考え方も理解できるし、16世紀の人々がなぜあれほど宗教一色だったのかも、そう言われればとかなり納得できました。
その上で、古今東西変わることない人の思いを、その人物の立場や状況・性格に添って描き出すことで、読み手を引き込み共感させてくれる、すごい想像力だと思います。まさにペンという名の羽根があるという感じでした。すでに次巻を楽しみに、待ちの姿勢に入っています。
FLESH&BLOOD 19
2012/07/02 12:42
表紙がこの巻を物語っています
14人中、11人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:はにーとーすと - この投稿者のレビュー一覧を見る
約束通り病気を治して16世紀に戻ってきた海斗。
けれど再会に逸る海斗が知らされたのは、ジェフリーの投獄と死の覚悟。
二人で一緒に生きるためなら、どんな手を使っても救い出す!
ナイジェルと共に敵地ロンドンへ赴いた海斗は、宮廷一の切れ者ロバートを訪ねることに・・・とお話は続きます。
やっと、やっとの二人の再会です。もう涙なくして読めません・・・
あとがきで松岡さんが言われてますが、読み終わった後に表紙をもう一度見返すと
あぁ、暫く本当に言葉が出ませんね。
あいからわず泣き虫の海斗ですが、しっかりと成長してるんだなぁと感慨深い今作でした。
ビセンテ、ナイジェル、ラウルなどなど他の登場人物達もしっかり自分の仕事をこなしてます。
今から次巻が待ち遠しいですね。
Flesh & blood 10
2007/11/13 01:49
歴史の縦糸、冒険の横糸に、恋の綾糸をからめて織りなす技ありBL
9人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:もりこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
早く続きを!もっとイラストを! 新刊が出るたびそう思わずにいられない
シリーズの10巻です。
エリザベス1世統治下の16世紀イングランドにタイムスリップした少年カイト。身の安全のために歴史の授業を生かし、予言を能くする占い師を名乗ってしまう。よくあるタイムスリップの設定を、必然として活用するところに作者の技術を感じました。
そのカイトの予言を欲して対立する、イングランド海賊の船長(ブロンド・ブルーアイ・奔放・自信家・当然美形)ジェフリーと、スペイン貴族の間諜(ブルネット・エメラルドアイ・慎重・ストイック・勿論男前)ビセンテ。
他にも、氷の瞳に火の心を持つ隻眼の美青年ナイジェルなど、好い男キャラがざっくざくです。
10巻では、恋人ジェフリーの許からビセンテに連れ去られたカイトに、スペイン宮廷で起こる異端審問や暗殺未遂事件と、そこから誠実にカイトを守り続けるビセンテの姿がメインになっています。
綿密な時代考証を土台に据え、がっしりした骨格でドラマラスに組み立てられた物語。その常に簡潔でよどみない文体が、現場の状況や登場人物の心情をダイレクトに、流れ込むように伝えてくれる。だから読んでるとメラメラくるし、本の中で時代に触れ、冒険や恋の高揚感を自分も一緒に味わえる。そういう読書の醍醐味を、がっつり頂けるストーリーです。
肉づきも色ツヤもよいキャラクターたちが、美麗なイラストを羽衣にゴールデンエイジを駆け抜ける。早く続きが読みたいです。9巻以来離れ離れでアンチェンドメロディな二人が、今度こそ再会できますように。