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電子書籍

学校の階段

著者 著者:櫂末 高彰,イラスト:甘福 あまね

季節は春――高校生活を楽しく送れるラク~な部活に入るため見学に余念のない神庭幸宏は、ある日、校内を走り回る「階段部」なるものと出会う。学校非公認、邪魔もの扱いの部にムリヤリ体験入部させられた幸宏だったが、ひたむきに「階段レース」にかける部員たちの姿に自分の中に芽生えた欲求に気づく。「とにかく走りたい!」そして幸宏は駆け出す! ビバ青春の無駄足!  真正面から「若さ」を描く第7回えんため大賞「優秀賞」受賞の学園グラフィティ!!

学校の階段1

税込 638 5pt

学校の階段1

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みんなのレビュー9件

みんなの評価4.0

評価内訳

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  • 星 1 (0件)

紙の本学校の階段 10

2009/07/30 16:42

若さゆえの葛藤、そして完結

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:DSK - この投稿者のレビュー一覧を見る

【一段目 終わりは着実に】(始まりは強引に)
【二段目 不可解な渇望】(非公認な日常)
【三段目 進む道は二通りあるらしい】(踏みつけられたときの反応には二種類あるらしい)
刈谷に負けてもなお勝ちたい思いに苛まれつつ、見えてしまった「先」なるものの正体不明への困惑、説明できないもどかしさ、理解して貰えない苛立ちから孤立する幸宏。また、過去に感じた、変わらぬ日常、普通に過ぎていく毎日への絶望的な喪失感に焦燥、その答えを階段に求めた「あの日」の刈谷。そして、同じ境地にいることを、言葉交わず察していく幸宏と刈谷の心情が吐露されながら再度の決戦へと向かっていく。

【四段目 わりと危機かもしれない】(わりと天邪鬼かもしれない)
【五段目 階段部包囲網って何だよっ?】(保育部って何だよっ?)
【六段目 浮かび上がった、はた迷惑な真実】(叩き付けられた、はた迷惑な挑戦状)
ここで突然訪れる、階段部大ピンチな校内イベント。素直に決戦に向かわせてくれない横槍感少しアリ。ただ、何気にこれまでの登場人物が総出演で華を添える。この後、このイベントの真意と、友人達の思いにより幸宏の心が氷解、重苦しい雰囲気が一掃される。

【七段目 決戦は今】(決戦は土曜日)
ようやく訪れる決戦は少し意外な流れに。最早この2人にとっては「先」を見つけることの方が大事なようである。

【最終段 僕らは】(多分恐らく僕らはみんな)
では、その「先」とは何か。それはおそらく希望だったり夢や目標といったもので、十人十色だからこそ具体的な提示がないのだろうが、要はそれに向かってアツくなれ、真っ直ぐ進め、その求める行為こそが人として真に美しい姿だということであろう。その意味では、刈谷が第1巻からずっと言い続けてきた「先」を模索するシリーズだったとも言えよう。階段はあくまで手段なのである。完結らしく、章題や結びの文が第1巻に呼応した秀逸な構成である。

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紙の本学校の階段 5

2009/04/05 19:41

不器用な、でも正直な生き方

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る

 この巻のメインは井筒研と凪原ちえ。考える前に行動して突出する孤高の狼の様な井筒と、行動スピードがスローであるため周囲の意見に巻き込まれてしまいがちな凪原。自己と他人のバランス感覚があんまり良くないという意味では似たもの同士の二人。合同合宿での間違い告白から、周囲を巻き込んで、二人をくっつけるという強制的な流れが出来てくる。そのうち中学時代の友人である他校の生徒も登場し、何故か階段レースの対抗戦が開催されることに。
 協調性という言葉の下、多数が正義でありそれに反対するものは和を乱す悪として断罪されてしまう小さな社会。その中で、不器用に自分の行き方を貫こうとしてもがき、ちょっと失敗をしてしまう二人。無意味に思える対立でも、対立しないで得られる仮初めの調和よりも、対立したことで生まれる本音の関係の方が価値がある。そんな理想が見られるかも。
 こっそり学年主任の大津先生がちょっと格好よい。

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紙の本学校の階段 10

2009/08/01 22:38

先の先にあるもの

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る

 とりあえず、神庭幸宏がどれだけみんなに愛されているのか、という事は良く分かりました。あと、渡辺と吉田の名前がこれまで全く出てこなかった理由も。でも、なぜ走るのか、という問いに対する答えは明示的には書かれていない。

 社会不適合者の時代を経ながらも曲がりなりにも社会人になって数年が経つが、乏しいとは言えいくらか経験を積んでくると、全く新しい仕事に対しても何んとなく見切りが出来るようになる。別に武道の達人の話ではなく、新人の頃はどんなつまらない仕事にも真正面から全力で取り組んでいかないといけない様な気がするのだけれど、そのうち、要所要所をきっちり締めさえすれば所々手を抜いたとしても無難に仕上げられる、という事が理解できるようになり、さらには事前にどこが要所なのかを知る事が出来るようになる、ということだ。これが悪い方に進むとお役所仕事になるのだけれど、全くできないと、どこかでボキッと折れるという事態になりかねない。
 この、見切りを会得できた(気分でいる)のは、初めの頃、死ぬ気で仕事に取り組んだおかげだと思う。今から見れば無駄のように思えることでも当時は無駄ではなかったし、現在を築くための礎になったのだと思えばやはり無駄ではなかったのだろう。一方で、初めの頃に手を抜いて生きていたとしても、今でも適当に生きていられるような気もする。結局どちらが正解なのかは未だに分からない。

 刈谷圭吾はどうやら彼自身の答えにたどり着いたようだ。そしていずれは神庭幸宏も答えにたどり着く。果たして読者は自身の答えにたどり着く日が来るのだろうか。

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紙の本学校の階段 4

2009/04/05 19:38

悩める若者と仲間たち

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る

 今回の主役は"天才ラインメーカー"こと三枝宗司。彼が突然提出した退部届と、階段部との退部を賭けた勝負。一年前に刈谷健吾との間にあった約束とは、そして、元の部活である電脳研で起きていた事件とは。
 体育祭で披露される筋肉の祭典にも注目!

 サポート役が多くてあまり目立たないけれど、実は頼りになる先輩というポジションの三枝。母親のあまりの束縛に反撥し、周囲の人々を見下げ果てることで何とか折り合いをつけて生きてきたが、その有能さゆえにより傷つき、刈谷という乗り越えるべき壁を見つけることで、新しい生き方を選択してきた。
 でもその生き方は自分にとっては不自然で危ういものに思えてしまう。いつか壊れてしまうならば自分の手で壊してしまえ。そんな衝動に駆られて行動する三枝。そんな三枝に対する階段部の面々、そして三女神の一人、見城遥の対応を見よう。

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紙の本学校の階段 3

2009/04/05 19:16

翼がふたたび羽ばたくまで

3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る

 今回の主役は"黒翼の天使"こと天ヶ崎泉。天馬グループという大金持ちのご令嬢にして、三女神に数えられる美貌を持つ彼女。恵まれたものを持つからこそ、そこに生まれる邪推・妬みみたいなものと闘わなければいけないこともあるわけで、そんな彼女が自分のいるべき場所を確認するまでの物語。
 部活の合同合宿で女子部員獲得に向けた勝負を行うことになった階段部。その相手は女子テニス部。なぜか女テニ顧問の竜胆先生もノリノリで、幸宏の従姉、神庭美冬と、いずみがテニス勝負をすることに。勝敗の行方と、テニスに対するいずみのトラウマとは。
 階段部のもう一人の二年生、三枝宗司と女バスの見城遥の関係もちょっと明らかになる。

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紙の本学校の階段 2

2009/04/05 14:02

階段部設立の物語

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る

 この巻の主役は、階段部部長の九重ゆうこと副部長の刈谷健吾。階段部の設立の陰にあった部長の葛藤と、幼なじみである健吾の助言を背景として、理事会やPTAを巻き込んだ、生徒会長による階段部への妨害活動が描かれます。
 階段部という、あまり常識的ではない部活動を真剣にやろうと思うには、それぞれにそれぞれなりの理由があったわけで、陸上部のハードル走者として部長が感じてしまった壁と、それを突き破る際に感じた走ることへの飢えみたいなものが丁寧に描かれていて、当時に起きたことが現在に影響を及ぼしている様子なんかも理解できます。

 前巻ではちょっと消化不良気味に感じた設定もストーリー進行の核として機能してきたり、部活動での悩みや教育者のあり方など、ちょっと真面目な話題も盛り込まれます。
 そして、彼らの学校に赴任して来る臨時教師は…。

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紙の本学校の階段 9

2009/04/12 21:30

階段レース以外の対決も最終決戦間近

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る

 階段部の次期部長を決めるための戦いが開幕。時を同じくして訪れるバレンタイン・デーでは、それぞれの思いが交錯。
 自分の強みの無さに悩む幸宏は、美冬との会話を通じて、それをつかむきっかけを見つける。一方で、井筒はついに部長に告白する決心をする。そして、バレンタイン・デーに送られるチョコレートの行方は。

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紙の本学校の階段 9

2008/10/31 18:11

クライマックスが少し見えてきた

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:DSK - この投稿者のレビュー一覧を見る

山上桔梗院との対抗戦も終え、ようやく母校へ話が戻ってきた第9巻。しかし3年生部員の卒業と新部長の選定という新しい課題により、これを階段レースで決めようという流れになる。本巻のほとんどはこれである。すぐにレースを始めないのが本作らしく、まずは情報収集や決戦までのトレーニングなどの事前準備に費やされる。そこで各人の階段部に対する思いやその人なりの考え方、描く今後の行く末などが吐露されていく。井筒のように階段部には無関係な自分の想いを伝えるために利用する者もいて、人の思考の多様性を見せてくれる。そんな中で、階段を駆け登ること、駆け降りることに新たな目的を見つけた主人公【幸宏】。これが刈谷先輩の言っていた世界かと驚愕する。部長戦では今までとは別人のような、神懸かり的な姿を見せ周りを心配させる幸宏。理由は分からないまでも幸宏の心境を何となく察しているようなメンバーもいる。小夏先生もその1人。そして全レース全力疾走で走り切るかに見えた幸宏が疲労でダウンするも、これを解決するのは幸宏自身であり、誰も手を貸せないことから、今後は幸宏と他の部員との間に溝が生まれるかもしれない。このことは天ヶ崎いずみ先輩が、これもまた理由不鮮明ながら薄々感づいている。つまり、刈谷先輩が常々口にしている「先」が少し見えた幸宏が次元の違う世界に旅立とうとしている様が本巻のテーマになっている。

肝心の恋の行方だが、本巻でも幸宏の超絶なニブさにより、あれだけのアプローチを受けながら何一つ理解していない状況である。幸宏クン、あなたクラスでも【三島】生徒会でも【御神楽】自宅でも【美冬】熱視線を浴びてることを早く自覚しなさい。誰もが希春姉さんみたくわかりやすい訳じゃ無いんだからネ。作者も自覚しているように本シリーズはラブ成分が足りないので読み手はいつも「ああ、もぅ」と歯痒くて地団駄を踏んでしまうのだが、それでも本巻では美冬姉さんとの距離が少し縮まったようで溜飲を少し下げることが出来た。幸宏と美冬姉さんのシーンが1冊中に2回もあるのは嬉しい誤算である。しかも美冬姉さんの方から「私も変わらなくちゃ」とのセリフが飛び出し、バレンタインチョコを渡す際にはテニスの試合を見に来て欲しいというお願いまでしている。幸宏に笑顔を見せるシーンも2度ほどあり驚きである。従姉弟の垣根を乗り越え成就して欲しいと強力に思っているので、三島や御神楽も何気に頑張ってるんだから美冬姉さんも頑張って!とエールを送らずにはいられない。

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紙の本学校の階段

2009/04/04 15:44

階段を駆け抜ける高校生を描いた青春ドラマ

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る

 タイトルをひらがなで書くと「がっこうのかいだん」。夏にぴったりの怪談集かと思ってしまうかもしれないけれど、漢字で書くと「学校の階段」。階段を、廊下を、いや、校舎中を全力疾走する、階段部という奇妙な部活の物語です。

 神庭幸宏は新高校一年生。体験入部期間中に、非公式かつ体制側から睨まれている階段部なる変な部活に勧誘される。はじめは嫌々ながら見学させられていたが、実際に校舎を疾走し、部活のメンバーたちの走る姿に感じるものがあり、結局入部することになる。
 しかし、廊下を走ってはいけません、というのは小学校から教え込まれるルール。いかにゆるい校則が売りの高校とは言え、思いっきり規則に違反した部活が部活として認められるはずもなく、彼らを目の敵にする生徒会執行部による、階段部の解散に向けた謀略が仕組まれる。

 廊下を走るという既存のルールに抵触しつつも、彼ら自身のルールを作り、出来る限り他人に迷惑をかけない形で、いかに校舎内を速く走るかに切磋琢磨するメンバー。そのひたむきな姿は、部活に対する迫害を撥ね退ける力となるのか。あんまり普通ではない種目ですけれど、熱いスポーツの物語。階段を上り下りするテクニックに色々と名前がついていて面白い。
 この巻では、階段部の活動を中心に描いているので、メンバーそれぞれの個性みたいな部分まではあまり踏み込めてはいない感じ。主人公の幸宏も、両親を相次いで亡くし、従姉四姉妹と甘い生活を送っているという設定なのだけれども、まだまだ設定の方が過剰で消化しきれていない気もする。そのあたりは、今度のお楽しみといったところだろう。

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