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電子書籍

猫の地球儀

著者 著者:秋山 瑞人,イラスト:椎名 優

スカイウォーカーであるというだけで宣教部隊に殺される時代。三十六番目のスカイウォーカー朧が残したロボットと彼の人生が詰まった瓶を拾ったのは、朧の予言通り、三十七番目のスカイウォーカー幽でその幽は一匹のちっぽけな猫だった。史上最強の多爾袞・班は過去の四年に渡りスパイラルダイバーの頂点に君臨し続け、班に挑戦することはすなわち、死であるといわれたその班に勝利したのは二千五百三十三番のスパイラルダイバー焔でその焔は一匹のやせた白猫だった。そんな幽と焔が出会ったとき物語は始まる。

猫の地球儀 焔の章

税込 561 5pt

猫の地球儀 焔の章

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みんなのレビュー5件

みんなの評価4.2

評価内訳

  • 星 5 (1件)
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  • 星 3 (4件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)

電子書籍猫の地球儀 その2 幽の章

2018/11/09 13:39

昔から大好きなラノベ

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:シン - この投稿者のレビュー一覧を見る

ずっと愛読しております。もう手に入らないものと思っていたものが読めるのには感謝の一言。
痛ましすぎる経験や記憶を経てそれぞれが悟ること。自分が相手になにをみているのかということ。途中起こることは悲惨ということばに尽きるけれど、その後幽が焔の言葉を受けて取った行動、そしてさらにそれを受けた焔の気持ちに、「そうなんだろうなぁ」と、文字や短文では語りきれない物語の結果が見えると思う。ライトノベルでは唯一の、ずっと好きであろう作品。

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紙の本猫の地球儀 その1 焰の章

2015/08/28 22:47

ラノベっぽくない書き方

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:テクノ坊 - この投稿者のレビュー一覧を見る

焔の章が上巻で幽の章が下巻となっていて二巻完結。
登場すのは猫だらけなのですが、小説という文字媒体なので猫であることを考えないで読んでいると、とても狭い世界の出来事なので物語の盛り上がりに欠けてしまいます。
上巻の導入部分と下巻の終わり方はとても良かったのですが、ラノベというのが実に惜しい!アニメで見れたらとても面白い作品になったのではないかと。

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紙の本猫の地球儀 その2 幽の章

2005/07/25 22:19

とても心に訴える

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ぬほがち - この投稿者のレビュー一覧を見る

猫の地球儀の完結編の第二部。
焔と幽。二匹の想いが交錯しぶつかり合う決戦のシーンは、息を呑みます。この小説の難点のうちのひとつとして「戦闘シーンが分かりづらい」が揚げられますが、最後の二匹の戦闘シーンは素晴らしい。カッコイイです。
なにより、テーマがいい。「夢を叶えること」って、とてもえらいこと。とてもすごいこと。そして、とても憧れる事。だからこそ、ついつい盲目になっちゃうんだよね。
「目的」が正しければ、「手段」は正当化される…。この言葉の間抜けさに、最後の最後でやっと気づく幽君。でももう、遅すぎたね。
最強のスパイラルダイバーであり、今まで涙一つ見せたことがなかった焔が涙した理由。そしてそれを見た幽を何を思ったのか。何を感じたのか。本当に、心に訴えます!!
ただ、オチが少しオチきっていない感じ。特に焔。最後なんだあれは!
処々に小汚い言葉遣いが見られたのも残念でした。女性としては、ちょっとマイナス点。
上記二点のせいで評価は4になってますが、やはり素晴らしい作品でしょう。あれらがなければ、最高傑作級です。まさか猫の話でここまで泣かされるとは思いもよらなかったです。

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紙の本猫の地球儀 その2 幽の章

2004/05/17 15:39

結末は悲しすぎる

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Dandy - この投稿者のレビュー一覧を見る


幽(かすか)の生い立ちから物語は始まり、
ついに幽が地球儀へと向かいます。
読者に後半の展開を予想させるような文にちょっとがっかり。
なので、評価は4です。
魂の彼岸であると信じる地球儀に、
生きて行って見せると豪語した幽。
そんなことはできるはずがないと言う焔(ほむら)。
幽の友達になってあげるといった楽(かぐら)。
挿絵は少ないけれど最後の最後まで頭の中に鮮明な映像が浮かんできます。
何度もこの世界に浸りたくなりました。

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紙の本猫の地球儀 その1 焰の章

2004/05/17 15:22

登場するロボットや猫に愛着を感じる

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Dandy - この投稿者のレビュー一覧を見る


私はあまり作者にこだわらずに本を読みますが、
この本を読み終わったときにこの著者のすごさが伝わってきました。
表紙を見て分かる通り、非常に愛らしさが伝わってきます。
が、内容は表紙とは違いコミカルな感じではなく、
非常にパンチ力のある重い内容となっております。
2匹の天才猫、黒猫の「幽」(かすか)と白猫の「焔」(ほむら)。
そして、焔が大好きな「楽」(かぐら)。
挿絵はほとんどないけれど読めばその情景が浮かんでくる
著者入魂の作品です!

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紙の本猫の地球儀 その2 幽の章

2003/09/15 10:03

もしも猫の話でなかったなら、読んでいてとても気恥ずかしい思いをしたことだろう。

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:のらねこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 人類は滅んだのかどこぞに去ったのか不在の、「トルク」と呼称されるスペースコロニーには、コケとネズミとゴキブリと知能ある猫たちが残されている。猫たちは、今や「天使」と呼ばれ半ば伝説となった人類の遺物であるロボットや機械などを使用しつつ、独自の社会を形成している。そんな未来、そんな世界で、二匹の業に取り付かれた猫が出会う。誰よりも強くなりたかった、そして、実際に「最強」の称号を獲得したばかり焔と、体制側である大集会からは異端・反社会的存在とされている「スカイウォーカー」の名をあえて受け継ぐ幽。
 幽は、自力でシリンダーを脱出し、この時代では「地球儀」と呼ばれる地球に行く夢に取り付かれた一種のマッドサイエンテストで、その目的のため、周囲からは一目置かれる焔の存在を利用するため、焔に喧嘩を売り、最強のはずの焔を易々と破ってしまう。
 再戦を望み、幽の周囲をうろつきはじめる焔。着々と「地球儀」行きの準備を進める幽。二匹の周辺をうろつく焔のファンの子猫・楽、「スカイウォーカー」を弾圧・粛正する側の教団でそれなりの地位にあるらしい、そのくせ、奇妙に二匹の動向に理解がある謎の老猫・霞、猫たちに使役される個性的なロボットたち……などが絡んで、物語は、哀切な印象を残す結末へと進行していきます。
「夢」という言葉が作中では多く使用されていましたが、「夢を持っている」、というよりは、むしろ「業に捕らわれている」と呼んだほうがいいかと。「闘うこと」の執着する焔も、犯罪組織と手を組んでまで必要な部品を調達して「地球儀行き」に邁進する幽も、「第三者には理解不能な欲求に突き動かされている」という点、自他の区別なく多大な犠牲を強いて、払って、それでも実現したい何事かの欲望をがある、という点では、正しく同じ穴の狢……。
 そうした、突っ走りがちな猫たちの行動を理解し、見守りながらも、「社会的な秩序維持」の観点から批判もすることを忘れない、老いた僧正・霞の視点を配置するあたりのバランス感覚は、いろいろな意味で均衡がとれたセンスだと思う。というより、ある程度年齢がいった読者なら、主役格の幽・焔よりも、ある程度突っ込んだ事情を承知した上で、なおかつ異議を唱える霞の「論理」の方に「重み」を感じるのではないかな。

酩酊亭亭主

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紙の本猫の地球儀 その1 焰の章

2002/07/03 04:28

「まったく笑えないのだけど可笑しい」「まったく泣けないのだけど悲しい」

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:あおい - この投稿者のレビュー一覧を見る

人間が一人も登場しない、ファンタジー色の強いバロックSF。物語の展開が、ちょっと『ブギーポップ』のエンブリオ篇に似ているけれど(そういや『ブギー〜』もコードウェイナー・スミスみたいではある)作品の構造そのものはもうすこし単純で、短編を引き延ばしたような印象がある。しかし、それが何とも言えない残酷さというか、虚無的な部分を空っぽに映し出していて、「まったく笑えないのだけど可笑しい」「まったく泣けないのだけど悲しい」物語になっていると思いました。

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紙の本猫の地球儀 その1 焰の章

2001/03/23 04:45

猫とロボットにょ

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:しおん - この投稿者のレビュー一覧を見る

 人類の死滅した世界。地球を回る「トルク」と呼ばれる宇宙ステーションで、知能の発達した猫たちが暮らしていた。彼らは地球を地球儀と呼び、死んだら魂の行く場所だと考え、独自の宗教観を持っていた。
 『E.G.コンバット』や、『鉄コミュニケイション』などの作品を持つ秋山瑞人の、初完全オリジナル作品。
 プロローグが素晴らしい。凄いの一言。少女ロボットのクリスマスが箱の中で、次に現れるであろうスカイウォーカーと呼ばれる猫を待ち続けるシーンなど、ほんとに切ない。
 起動シーンも、E.G.コンバットのGarpを思い出して、ロボットの描写は独自の雰囲気もってるなという印象。
 クリスマス、ボケはいってると思っていた彼女だが、凄い強いので、「やるなお主って」感じがした。少女型らしいけど、クリスって別に男の子型でも良かったって感じ(キャラ的には気に入っている)。
 臨場感のある戦闘シーンやロボット制御の内部描写は素晴らしい。震電の「ひとつ……にはげがある」ってあたり、思わずいいね〜と思いました。見せ場の見本という感じ。
 猫がどつきあいをするって所は、映像を考えると、どうしても「じゃりんこチエ」って感じになります(笑)。
 人間が滅んで、猫の世界になっている話しということで、考えてみれば、竹本泉先生の「ねこめ〜わく」のような世界設定でもありますね。

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紙の本猫の地球儀 その2 幽の章

2000/11/25 10:56

「夢をかなえる」てことは・・・

1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:コウちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

ビジュアル系小説「猫の地球儀」2部作の後編。
「スカイウォーカー」幽は、いよいよ自分の夢を実現するための行動を起こす。
「スパイラルダイバー」焔は、自分の存在意義を取り戻すため幽に再戦を挑む。
そして動きだした「教団」。「教団」は、幽の傍にいた神楽を狙う…。

 それぞれのネコたちは、自分の考えのなかで必死に生きて夢に向かおうとする。それが他者の夢や生き方や、時には命までもを食いつぶしているとは考えず…。

 多くの場合、自分の夢は他者の何かを奪っている。何かになりたいと願えばその席に別の者は座れない。何かが欲しくて手に入れれば他の者はそれを持つことは出来ない。本人にとって喜ぶべきことが他者にとってもそうとは限らない。本人の正義は、そのほとんどが他者にとってのそれではない。
 (今更、言う事でもないが)夢とはそういったものなのだろう。そして夢をかなえようと努力するものは、夢の本質を理解しなくてはならない。頭だけではなく心や体で…。
 それでも夢をかなえようとするのか?かなえる価値があるのか?ストーリーは、そんな疑問を投げかけてくる。
 ネコが主人公だが、その可愛らしさに隠された重みのあるストーリーは、結構考えさせられてしまう。幽の夢。焔の生き様。神楽の願い。それぞれに価値があり、それぞれに何かを奪っていくのだろう。
 (ところで、「第37代スカイウォーカー」の第37代って誰が数えているんだろう? クリスマスはきっと忘れているだろうし??? 「教団」に資料でもあるんだろうか?)

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紙の本猫の地球儀 その1 焰の章

2000/11/25 10:16

「電波ヒゲ」が私も欲しい…

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:コウちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

 時は遠い(案外近い?)未来。舞台は人類滅亡後にも地球の周りを回る無人と化したスペースコロニー。そして、そこには…
 ネコがいた!! ネコとロボットが!!

人間の残した色々な物の中で自分たちの生活を繰り広げているネコ。
地球のことを「地球儀」と呼び、死んだら魂は「地球儀」へ行くと考えているネコ。
「地球儀」に生きたまま行こうとして「教団」に狙われる「スカイウォーカー」ネコ。
「電波ヒゲ」で自由にロボットを操り戦う「スパイラルダイバー」ネコ。
同じく「電波ヒゲ」で自由にロボットを操りゴキブリを取っているネコ。
さまざまなネコたちが、ロボットをパートナーとして生活している。

 この物語の主人公は、第37代スカイウォーカーの黒猫「幽(かすか)」。「スパイラルダイバー」の無愛想な新チャンピオン、白猫「焔(ほむら)」。そしてゴキブリ取りが得意な三毛「神楽(かぐら)」。みんなネコ社会では、ある意味「異端」なネコたちである。
 「教団」からの追求を逃れるために「スカイウォーカー」幽は、「スパイラルダイバー」焔を自分の近くの引き付けようと考える。そのため、焔に挑戦して完膚なきまでに叩きのめす。焔は再戦を近い(幽の思惑通りに)幽の近くで力を蓄える。焔が好きな神楽もいっしょになって幽の周りをウロウロする。
 「猫の地球儀」2部作、前編の「焔の章」では、3匹のネコの出会いとそれぞれの生き方や考え方が交差していく。舞台やストーリーが割とヘビーなのに、話はライトな感じで進められていく(表面上だけは)のは、やっぱりネコの可愛さ(得に神楽!!)からくるのだろうか?
 小説というより(良い意味で)漫画やアニメの感覚が強い気がする(ビジュアル系小説ですね)。

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紙の本猫の地球儀 その2 幽の章

2000/11/09 02:09

知ってしまったからには選ばなくてはならない。それが悲しい

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:KOOO - この投稿者のレビュー一覧を見る

 敵として、友人として二人は出会った焔と幽、どちらも自分の夢を叶えるということがどれだけの他人の犠牲の上に成り立っているか理解はしていない。いや、頭ではわかっているはいるけれど本当に理解しているわけではない。そんな二人が悲しい事件の中でそういった事を理解させられていく。
 自分の夢のために他人を犠牲にする。地球へ行くということは、そこまでして叶えるべき夢なのだろうか?皆の心の支えである大集会の教えを否定し、地球へ向かう事は正しいことなのだろうか?自分の夢というものはどれだけの価値があるものなのだろうか?
 幽へ、読者へ、いくつもの問いが投げかけられる。

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紙の本猫の地球儀 その1 焰の章

2000/11/09 02:01

『地球へ行ってみたい』純粋な思いを持つ猫達

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:KOOO - この投稿者のレビュー一覧を見る

 月に行ってみたい。

 そんな風に思ったことは無いだろうか?たぶん一度ぐらいはあるんじゃないだろうか?じゃあ、月へ行こうと考えるだけで命を狙われるとしたら?ロケットを自分一人で作らないといけないとしたら?それでも行きたいって言えるだろうか?
 舞台は地球から6000キロ離れたところにある宇宙ステーション。人間はとうに滅んでしまっているけれど、そこには知性を持つ猫達が生きている。地球へ降りる事を考えることさえ禁じられた世界の中で、黒猫の幽は地球を目指す者“スカイウォーカー”となる。
 そんな幽が、自分の生きる意味をロボットを使った殺し合い“スパイラルダイブ”に求める白猫の焔と出会う。
 二人は自分の夢を叶えるために一生懸命だ、そんな純粋な思いに胸を打たれる。

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紙の本猫の地球儀 その2 幽の章

2000/08/05 02:50

どっちを選べばいいんだろう?

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ユヴスケ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 君には夢があるとしよう。えっ?、そんなもん無いなんて無下に言わないでさ、少しは何かあるでしょ? ビル・ゲイツになりたいとかイチローになりたいなんて大げさでなくても、あれが食べたいとか、ゲームをしたいとか、彼女と付き合いたいとか。そんなもんでも良いのさ、夢なんて。
 ついでじゃないが、君には力もある。その夢を現実にするだけの才能があるとしよう。もちろん、努力も必要だ。飯も食わず夜も寝ず、なんて言うと大げさだけど、時には昼飯を食い損ねたり、一日二日は徹夜をしたかもしれない。君はそれに打ち込んで、とうとう実現可能な所にまでこぎ着けた。
 でも、そこでハタと気がつかされた。君が夢を実現するためには、そこで誰かの夢を壊していやしないかと。君があれを食べたために誰かが食べられなくなったり、君と付き合ったために彼女にフラれた誰かがいるんじゃないかと。
 君の夢と、他の誰かの夢。どっちの方が価値がある? それに、どうやってその価値を決める? 古くからあるとか、多くの人が共感できるとか、みんなの為になるとか、それ無しでは生きていけない人がいるとか。君だけでなく、いろんな人がいろんな事を言い出すに違いない。でも、考えれば考えるほど、どれもが誰かにとって大切だってわかってしまい、どれかになんて決められないよね。
 この本は、そういったお話し。本当は、もっと切なくて、悲しくて、腹立たしくて、泣きたくなるような物語なんだけど。
 そうそう、最後になったけど一つだけ方法があるかも知れない。それは、みんなが夢を持たなければいいのさ。でも、焔にはこの方法は選んで欲しくないなぁ。

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紙の本猫の地球儀 その1 焰の章

2000/08/03 04:06

クレージーでカワイイ猫たち

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ユヴスケ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 地球にほど近い宇宙に浮かぶスペースコロニー。そこに暮らすのは人ではなく、宇宙人でもなく、電波で会話しロボットを操る猫たち。彼らは頭上に見える青い星を地球儀と呼び、死せる魂が向かう場所と信じている。
 その地球に生きたまま到達することを目指し、クレージーと呼ばれた猫たちがいる。迫害され、時には死に臨みながらも、あきらめることなく次へと希望を託し、今それを受け継いだ第37代スカイウォーカーの幽(かすか)という黒猫。
 一方で戦うことでしか自分を表現できない者たちがいる。己の肉体と、ヒゲからの電波で操るロボットで戦う「スパイラルダイバー」。そこでのチャンピオンにまで上り詰めた白猫・焔(ほむら)は、自らの人気や特権のための戦いを否定し、彼もまたクレージーと呼ばれる。
 世間に自分の居場所がないことを知っている彼らは、互いに目指すモノを理解し合え、だからこそ幽は焔を利用しようとし、焔は幽を激しく拒絶する。
 要素だけを並べると、何とも殺伐とした作品に見えるかも知れないが、それを補ってあまりある幼い三毛猫、楽(かぐら)の存在。時には作品すら壊しかねない言動をとる楽が、ただの狂言回しではもったいない。
 「猫の地球儀」2部作の前編となるこの本では、彼ら3匹の猫の出会いと因縁が語られる。まだ物語は序章だが、スピード感あふれる戦闘シーンと、猫好きでなくても頬がゆるんでしまうユーモラスな猫の描写が、ページをめくる手を止めさせない。クレージーな猫たちが、猫の社会にもたらすのは革新なのか、それとも新たな混乱なのだろうか。どちらであれ彼らの真剣さが、とてもうらやましく思えて仕方がない。

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紙の本猫の地球儀 その2 幽の章

2000/07/10 03:30

これほどまでに切ないSFがあっただろうか

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:タニグチリウイチ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 泣けるSFは数あるけれど、これほどまでに切なく、重苦しい気持ちにさせてくれるSFがあっただろうか。『猫の地球儀』2部作の後編「幽の章」は、他者が不幸になることを分かっていながら、それでも自分の思いを貫き通そうとする行為への、憧れと反発が同時にわき上がって心をグサリと突き刺す。
 知性を持った猫だけが暮らす宇宙ステーションに生まれた宗教は、宇宙に出ること禁じていた。幽(かすか)はそんな教えに逆らう”スカイウォーカー”として、「地球儀」と呼ばれる地球への渡航準備を進めていた。
 いよいよ旅立つ直前。前編「焔の章」からの因縁を晴らすべく、幽はロボットを操り戦う「スパイラルダイブ」のチャンピオン、焔(ほむら)との戦いに臨む。その最中、焔や幽の知り合いだったメス猫の楽(かぐら)に、スカイウォーカーを探す教団の暗殺者たちが襲いかかった……。落涙と数々の余韻を残したエンディングに、続きへの期待が膨らむ。

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