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ノーブルチルドレン
美波高校に通う旧家の跡取り舞原吐季は、一つだけ空いた部室を手に入れるため、『演劇部』と偽って創部の準備を進めていた。しかし、舞原と因縁ある一族の娘、千桜緑葉も『保健部』なる部の創設を目論んでおり、部室の奪い合いを発端に、奇妙な推理勝負が行われることになってしまう。反目の果てに始まった交流は、やがて、二人の心を穏やかに紐解いていくことになるのだが……。幸せを放棄した少年と、純真な心で未来を夢見る少女の人生は、いつだってポップなミステリーで彩られていた。これは、現代のロミオとジュリエットに舞い降りる、儚き愛の物語。
ノーブルチルドレンの残酷
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紙の本ノーブルチルドレンの残酷
2013/09/16 22:35
さいこー!!
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:momonoki - この投稿者のレビュー一覧を見る
綾崎さん、やっぱ最高!!
早く愛情までいきたいです!!
紙の本ノーブルチルドレンの愛情
2015/10/16 22:38
シリーズ完結。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:orange - この投稿者のレビュー一覧を見る
ノーブルチルドレンシリーズついに完結。ミステリー、恋愛、友情、それぞれの要素があり今回も面白かった。緑葉の行動は突拍子もないけれど、一つ一つに意味があって実は先のこともしっかり考えてるんだなぁと思った。二人が再び一緒にいられるようになって良かった。でも歩夢がどうなったのか気になります。また4人が一緒に顔を合わせて、笑いあえる未来でありますように。
紙の本ノーブルチルドレンの残酷
2011/12/01 20:19
出会うべからざる二人の出会い
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
舞原吐季、17歳。地元を代表する舞原家の総領息子。いつも眠い。学校でも安眠するスペースを確保するため、放送部の廃部により空いた枠を獲得するため、琴弾麗羅と共に、舞原七虹の名前を借りて、演劇部を創部しようとする。もちろんその目的は、部室にベッドを置いて眠るためであり、演劇をすることではない。
顧問になる予定の有栖川華憐の呼び出しに応えて教室へ赴いた吐季だったが、そこでもう一組の創部希望者たちを発見する。その名は千桜緑葉。舞原と地元を二分する名家であり、対立関係にある家の直系の娘だった。美しい容姿ながら身なりに全く気遣わない彼女は、分家筋の桜塚歩夢と、クラスメイトの長谷見芽衣を従え、保健部の創部を目指していた。
しかし許される部活はひとつ。有栖川華憐の出題する事件を早く解決した方が創部の権利を持つという条件で、舞原吐季と千桜緑葉は競争をすることになる。
かたや金持ちで美貌でしかし全くやる気のない少年。かたや医師を目指してわざわざ一人暮らしを選び困窮生活を送る少女。緑葉が一方的に吐季に突っかかっていくかたちをとりながら、時々起こるミステリーテイストの出来事を解決しながら交流を深める様子を描いている。
あくまでミステリーテイストであって、ミステリーではないのでご注意。それはひとつのエッセンスです。
紙の本ノーブルチルドレンの断罪
2015/09/16 16:16
失っても守りたいもの
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
琴弾麗羅は舞原家への復讐のために舞原吐季と縁を切り、孤独に苛まれる吐季は千桜緑葉と付き合うことになった。桜塚歩夢に異母妹の舞原雪蛍を紹介してみたり、また違う異母妹の舞原七虹に保科彩翔という友人がいることを知ったり、吐季が他人に興味を持つようになったのは緑葉の影響が大きい。
そんなある日、長谷見芽衣の事件を調べているという刑事の熊木萌香が彼らの前にやってくる。舞原七虹の義妹の舞原琴寧らが長谷見芽衣の犠牲となっていた事実が明らかになる段になって、彼らの日常は音を立てて崩壊していくのだった。
顧問の有栖川華憐と同じ演劇部だった増井聡大や狐塚亮治の間にあったすれ違いの謎を十年の時を経て解き明かし、そして同様に、古い家柄ゆえに隠されて来た秘密が表出してくるに至り、当たり前に続くと思っていた日々は終わりを告げる。
自分の気持ちと相手への気持ち、そして歴史を背負うことの、他者を背負うことへの期待は、容赦なく心をすり潰していくのだ。
紙の本ノーブルチルドレンの告別
2015/08/20 14:15
拭い去れない過去
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
昼寝をするために演劇部に所属した舞原吐季と琴弾麗羅、将来の夢の準備として保健部を作った千桜緑葉と桜塚歩夢は、同じ部室をシェアすることになった。実家同士が敵対関係にあるにもかかわらず吐季に惚れてしまった緑葉、吐季と麗羅の間にある拭い去れない過去。そういったものが、麗羅の中学時代の同級生、速水市夏が訪ねて来たことで、現在の問題となって噴出してくる。
麗羅が市夏との約束を破った理由は何だったのか、そしてそれが吐季にどう関わってくるのか。その真相を知ったとき、市夏は、そして緑葉は、これまでと同じ世界にいられるのか?
長谷見芽衣の怪しい言動、いつも一時間ほど家を空ける麗羅の妹・乙羽の行き先、吐季の妹・雪蛍が図書館書架で出会った不思議なカード、七虹を含めた舞原家の家族の問題。そんな小ネタのミステリー調エピソードをはさみながら、彼らを巡る物語は破局へと向かって進行していく。