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神様の御用人
著者 浅葉なつ(著者)
神様たちの御用を聞いて回る人間──“御用人”。ある日突然、フリーターの良彦は、狐神からその役目を命じられた。膝を壊して野球の道を諦め、おまけに就職先まで失った良彦は、古事記やら民話やらに登場する神々に振り回されることになり……!? 特殊能力もない、不思議な道具も持ってない、ごく普通の“人間”が神様にできること。それは果たして、助っ人なのかパシリなのか。けれどそこには、確かに神々の「秘めたる願い」があった。
神様の御用人
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紙の本神様の御用人 1
2015/09/29 12:33
自分に
7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぴっきーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
1巻を読んで最新刊まで一気にそろえてしまいました。
とてもお進めで楽しい本です。心がほっこりとなります
紙の本神様の御用人 8
2018/11/28 20:45
アニメ化を望む
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:キック - この投稿者のレビュー一覧を見る
神様の悩みを解決する御用人の活躍を描く神様ファンタジー第8弾。
今回登場する神様は、案山子の神、狸の神、八幡様の3柱で、本巻も神様の悩みは切ないものばかり。また、今回は狐に加え、フクロウやカエルや狸や鳩や猿等の動物たちが続々登場し、癒やされました。特に、案山子や狸たちへの作者の優しい眼差しが感じられ、良作揃いでした。
本シリーズの漫画化は進んでいるようですが、私としてはアニメ化も実現してほしいです。また神様の数だけ物語は生まれますので、是非長期シリーズにして、神話に関心を持つ読者を増やしてほしいと思います。
ところで昔は、田んぼで必ず目にした一本足の案山子。都会の田んぼは宅地になり、田舎では休耕田が増加。個人的には、田んぼが潰され、太陽光パネルが一面に敷き詰められている光景を見て、衝撃を受けたばかりです。
また、愛媛県に住んでいた頃、林や沼地等が残り野生の狸も暮らしていた公園は、今や観光地化の名の下、林や沼地等を潰して綺麗に再整備され、狸たちが住む余地は全くなくなりました。そして案山子や狸たちは、我々の視界から消えつつあります。これらの存在が消え失せたとき、私たちは、一体何を失うのでしょうか。
紙の本神様の御用人 2
2017/03/21 20:42
ほのぼのファンタジー
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:しょうちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
モフモフの神様、黄金もかわいいけれど、どこかほうっておけないヒロイン・ほのかも、いい感じにかわいい。
何だかもどかしく、いじらしくて、ホッとします。
神様も相変わらず個性的で親しみやすいですが…大黒様があんな感じのキャラになるとは…(笑)
出雲大社には数回訪れていますが、ちょっと見方が(いい意味で)変わりそうです。
それでいて、神様に対する考え方も変わって、どんな小さな社でも「大切にしよう」という気持ちになりました。
ファンタジー要素がありながら、主人公はいたって普通の人間で、ただただ四苦八苦しながら心を繋いでいくのもいい。
本当に楽しめます。
紙の本神様の御用人 1
2017/03/21 20:35
古代史が面白くなる…かも?
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:しょうちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
古代史や古事記(日本書紀)、古い民話などが好きな人は絶対に楽しめる話じゃないかと思う。
ちょっとお堅い印象のあった神社のマナーもさらっと学べるし、古代史や民俗学にも詳しくなれる。
そして、神社や日本の神話が身近になる。
さらに、とても読みやすくてテンポもいい(モフモフのキツネの神様、黄金もかわいい)。
神様も個性的で親しみやすく、サクサクと読めました。
紙の本神様の御用人 6
2016/12/09 20:48
宗像三女神
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:キック - この投稿者のレビュー一覧を見る
本巻は「平将門」、2柱で一体の「建御雷之男神」と「経津主神」、「宗像三女神」の話。
何だか面倒臭そうな穂乃香ちゃんの兄が登場し、1話と2話は緩やかに繋がります。
また3話の「宗像三女神」の話は必読の名作です。「宗像三女神」の無茶な願いは叶えるべく奔走する良彦とは別に、古文書の正体を調べる女性の話が同時並行に進行し、最後に見事に合流します。そして、真相が解けた時、あまりにも切ないラストが待っていました。
八百万神の数だけ物語を紡ぐことが出来る最強のコンテンツを手に入れた浅葉氏。今後の作品も大いに楽しみです。
紙の本神様の御用人 6
2016/11/02 22:24
今回は東京と九州の神様。
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:moon - この投稿者のレビュー一覧を見る
今回もそんな無理な…という御用が発動してしまい良彦が苦労してばかりです。しかもこのシリーズ最強?の新キャラ登場で良彦の身に危険が迫ります。といっても相手は人間ですが…今後良彦はさらに苦労するでしょうね。そんな良彦を見るこちらは楽しいです♪この問題は穂乃香ちゃん次第なので、穂乃香ちゃんがホントにいい子で良かったねって思います。
そしてもう一つの心配は良彦の財布の中身。今回の舞台は東京と九州なのでそこまで行く交通費と宿泊費、そしてご当地のスイーツを要求する黄金の胃袋を満たすのにいくらかかったのか。まぁそれは置いといて…。神様達の為に観光もせずに奮走する良彦を純粋に凄いと思います!だからこそ御用人に選ばれたんでしょうね。
次はぜひ東北に来てほしいですねぇ。名前だけは知ってるのにどんな神様なのか分からないって事が多いのでまたいろんな神様のお話を読みたいです!
紙の本神様の御用人 6
2016/10/11 22:26
神様の想いを伝えてくれる物語
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ねこすき旅人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
神様の悩みを御用聞きとなった青年がキツネの方位神とともに解決するお話の第6弾です。願い事ばかりする人間たちにより力を失いつつある神様たちですが、かつて受けた人の優しい思いを忘れられず、思い悩んでしまうところが、とても身近に感じられるとともに、神様への感謝を忘れずに過ごすことの大切さを思い出させてくれます。全国各地の神社や神様の由来についても、お話の中に取り上げられており、神話の時代がいきいきと描かれています。九州の宗像大社の女神のお話は、遠く大和の国へ嫁ぐことになった巫女に対する女神の優しい気持ちが溢れていて、読んだ後に心が温かくなりました。
紙の本神様の御用人 6
2016/10/06 11:49
次が早く読みたい
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:黄龍 - この投稿者のレビュー一覧を見る
今回の神様は、1柱目平将門、2柱目神建御雷、3柱目宗像三女神。神様の後悔で今回も号泣。東京と九州が舞台。良彦が出会った爽やかな男性が、霊感無自覚で妹溺愛マシーンの穂乃香の実兄・怜司さんだった。妹のことを溺愛する余り距離をとろうとする不器用な怜司さん。神建御雷編がきっかけで、これからは、お互い言いたいことを言い合える兄妹になれるといいな。怜司さんは今後も関わってきそうだ。大国主命と奥さんは、もう準レギュラーに定着。次巻でついに須佐男が動き出す。人間の良彦にどんな御用を出すのか。大神姉さんの許可が下りるの?
紙の本神様の御用人 6
2016/09/27 10:56
次が楽しみ
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:chibita - この投稿者のレビュー一覧を見る
だんだん活躍の舞台も全国に広がって行き、良彦も大変。
良彦も徐々に御用人として成長し、神様との接し方も慣れてきた様子。
毎回、日本全国の名も知らぬような神様も登場し、その愛すべき神様達の姿に心惹かれます。
神様からの無理難題を主人公が不器用に解決していく姿と、それをさりげなく見守る黄金とのやりとりが毎回楽しみです。
このシリーズを読んでいると、日々の暮らしの中で、神様をより身近に感じられます。
軽く読める本ですが、考え方によっては、深い話だと思います。
これからも全国の埋もれた神様を発掘して、シリーズを細く長く続けてほしいです。
次回を期待しています。
紙の本神様の御用人 9
2021/03/25 16:45
人間の最後
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あゆ - この投稿者のレビュー一覧を見る
今回は深い意味ある話に、度肝を抜かれた。神々が人を滅ぼし、再生する。昔からモーゼの物語のように私達人間の大テーマに挑む。黄金が消滅しそうになり、良彦一人で立ち向かう神々とのやり取りは、人生論としても深い。早く続きが読みたい
紙の本神様の御用人 7
2017/10/11 23:26
今回はまるまる一冊でひとつのお話です。
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:仔猫のあくび - この投稿者のレビュー一覧を見る
お話の中心となる神様は誰もが知っているであろう三柱!
天照太御神・月読命・須佐之男命の姉弟です。
良彦が御用を承ったのは月読命なのですが、それを叶えようと
行動する内にとんでもない事実が明らかに…
神々の禁忌の領域に踏み込もうとする良彦を案じる大国主神、
行く末を静観するため距離を置く黄金。
これまで良彦と関わった神々を巻き込みつつ、良彦は悲劇の
真相に辿り着き秘密を暴いてしまうが、それはあまりにも
重く悲しい真実でした。
神々からすればちっぽけな存在である“人の子”の良彦に
出来ることは?
有名な姉と弟に比べ知名度が低い月読命を中心に、竹取物語を
絡めての話の展開は新鮮で面白かったのですが、途中からは
涙なくしては読めませんでした。
紙の本神様の御用人 7
2017/09/16 21:33
期待通りの面白さでした
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:キック - この投稿者のレビュー一覧を見る
思えば、黄金様(狐神)の些細な「願い」からスタートした本シリーズも、はや7巻。
ミッションもスケールアップし、本巻では、ついに三貴神(天照大神、月読命、須佐之男命)が登場。良彦は東奔西走し、神話の裏に隠された驚くべき事実が明らかに。神話をベースとした巧みな筋立てで、難解な神話の世界を再構成。浅葉さんの創作ではありながらも、こんな神話もありかなと納得できるファンタジーでした。
神社や神様に関心のない方も、本書を読めば、必ず、神様のことを知りたくなるでしょう。本作も期待通りの面白さでした。
ところで、私が月読命を知ったのは、つい数年前のことです。松尾神社を参拝し、鈴虫寺に行く道すがら、質素な神社があります。月読神社です。これが、天照大神の弟で、須佐之男命の兄である月読命が祀られている神社なのかと絶句しました。本書にも出てきますので、一度訪ねてみるのも良いかもしれません。
紙の本神様の御用人 7
2017/09/15 18:13
涙を我慢するのが大変でした。
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:moon - この投稿者のレビュー一覧を見る
このシリーズ1巻から読んでいますがずっと泣きっぱなしです。毎回涙なしでは読めなくて、もちろん今回も。
いつもよりシリアスなシーンが多く特に今まで以上に悩む良彦にかなり感情移入してしまいました。そして神様である「月読命」「須佐之男命」「天照太御神」の三兄弟の切なさが痛いくらいでした。絆が深ければ深いほど相手を想い合い、そしてすれ違っていた兄弟でしたがあのような終わりかたでホッとしました。さすが浅葉先生です。穂乃香ちゃんも癒しでしたね。8巻も楽しみに待ちたいです。
紙の本神様の御用人 2
2016/10/29 20:50
「少彦名神」、「貧乏神」、「泣沢女神」、「須勢理毘売」
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:キック - この投稿者のレビュー一覧を見る
人間の神に対する畏敬の念が希薄となったため、神の力が削がれていくという設定が、氏子が減って日本各地の神社が消えている現状を映していて、切なさを感じます。
本巻では、ネコの背に乗って銭湯巡りを始めた「少彦名神」、心優しい「貧乏神」、人間の悲しみを一手に引き受ける「泣沢女神」、大国主神の女癖にキレる「須勢理毘売」の4柱の話。どれも面白かったです。それぞれの神の願いを叶えるべく奮闘する良彦と黄金様に、穂乃香という新しい仲間が加わり、今後はこの3人で難題に取り組んでいくのでしょう。ますます期待します。
紙の本神様の御用人 1
2016/10/28 16:28
お勧めです!
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:キック - この投稿者のレビュー一覧を見る
名作です。
神様の願いを叶えるべく、相棒の黄金様(狐神)とともに東奔西走する良彦の、不思議でかつホッとする物語。最近衝動買いは失敗続きでしたが、今回は、余りが出るくらい面白かったです。
「ほんわかしてしっとりと落ち着いていて、じーんとくる話」がコンセプトのようで、かつ神様の勉強にもなります。本巻では、黄金様のほか一言主大主・橋姫こと金龍神・大年神の4柱が登場。京都が主な舞台で、作中に登場する神社は実在のモデルがあるとのことなので、モデルを探すのも一興。
それにしても、神様たちの願いが本当にささやかですし、人間よりも愛すべき存在で、ますます神社に祀られている神々に関心を持ちました。中でも、甘いものに目がない黄金様に会ってみたいと思ったのでした。