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本所おけら長屋【お試し読み版・まよいご】
著者 畠山健二(著)
本所亀沢町にある「おけら長屋」は、ひと癖もふた癖もある店子が入り乱れて毎日がお祭り騒ぎ。それもそのはず、お金はないけど人情に厚く、かっとくるけど涙もろい。自分より他人のことが気になって仕方がない。こうした面々が、12世帯も軒を並べているのだ。なかでも、米屋の奉公人・万造と、酒屋の奉公人・松吉は、騒動の中心だ。「万松は禍の元」と、本所界隈では名高い二人組である。そんなある日、万造は迷子の男の子、勘吉に出会う。身元を話さない勘吉の親を探し出し、家まで連れていった万造だが、養子である勘吉は母親に邪険にされていた。元捨て子である万造は、勘吉の境遇を知って見て見ぬふりをすることができず、長屋の住人たちの協力のもと、勘吉を引き取ろうとするが・・・・・・。万造と勘吉の切ないながらも心温まる交流を描いた『本所おけら長屋(二)』収録の「まよいご」、さらにシリーズ各巻の内容紹介が一冊になった「お試し読み版」です。全話読み切りなので、どの巻から読んでも大丈夫! ぜひ、気になった巻を手に取ってください。
本所おけら長屋【お試し読み版・まよいご】
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2022/01/02 18:02
江戸落語を思わせ
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投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
語り口がテンポとキレの良い江戸落語を思わせ、とても魅力的である。江戸下町の本場とも言える本所の下町長屋を舞台に持ってきているところも、下町情緒を端的に描き出すのに役立っている。話のテーマももしかしたら実際にあった話なのかもしれない、とリアル感があるところも良い。