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11件
美貌のひと
著者 中野京子(著)
美が招くのは幸運か破滅か? 肖像の奥に潜む、秘められたドラマとは。絵画のなかの美しいひとたちは、なぜ描かれることになったのか。その後、消失することなく愛でられた作品の数々。本書では、40の作品を中心に美貌の光と影に迫る。――美を武器に底辺からのし上がった例もあれば、美ゆえに不幸を招いた例、ごく短い間しか美を保てなかった者や周囲を破滅させた者、肝心な相手には神通力のなかった美、本人は不要と思っている美、さまざまですが、どれも期待を裏切らないドラマを巻き起こしています。それらエピソードの数々を、どうか楽しんでいただけますよう。(「あとがき」より) 《本書の構成》●第1章 古典のなかの美しいひと ●第2章 憧れの貴人たち ●第3章 才能と容姿に恵まれた芸術家 ●第4章 創作意欲をかきたてたミューズ
美貌のひと2
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美貌のひと 1 歴史に名を刻んだ顔
2021/09/11 21:22
美貌とは
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:calimero - この投稿者のレビュー一覧を見る
表紙の絵画とタイトルに惹かれて購入。
美貌というから女性だけだと思っていたら、男性も数人いました。
神話の神様や貴族、芸術家など様々な人が登場します。
1作品数ページでほど良い文章で読みやすいです。
美貌の基準は時代背景や人それぞれ違うので、「これが美貌なの?」思う人も数名います。
美貌の人なのに、マセイスの「醜い公爵夫人」が載っていたのは「なぜ?」と思いましたが、中野先生の文章に「こういう考え方もあるのか」と思いました。
個人的には、作曲家のリストが一番の発見でした。名前は知っていたけど肖像画を見たのは初めてなので、まさに美貌の人だと思いました。(個人的意見ですが)
第二弾が出版されているようですので、そちらも読んでみたいと思います。
美貌のひと 1 歴史に名を刻んだ顔
2020/09/04 09:32
興味深い
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:猫 - この投稿者のレビュー一覧を見る
美貌の人が描かれた絵画から、その時代背景やその人物像まで興味深く書かれています。
退屈しないでさっと読める本です。
美貌のひと 2 時空を超えて輝く
2021/09/13 18:24
表紙は虚栄(笑)
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
美貌の人を語る本で表紙が「虚栄」とはなんてイジワルな(笑)
リーム画の白雪姫 ものすごく頭が悪そう
ヴェネトが描いたフローラ像 長い金髪が繊細な細工もののようでため息が出た。
この絵のモデルはルクレツィア・ボルジアだと聞く。
危うささえ感じる美貌にそりゃ平穏な人生なんて無理だよなと納得してしまった。
ダヴィッドが描く美少年バラ プロパガンダ絵画の達人による繊細な仕事。
レオナルドダ・ヴィンチ柵のチェチリア・ガッレラーニの肖像画
彼女は顔が綺麗なだけで火と燃えるものがないという評価。
14歳で権力者の愛人にされたチェチリア。どちらかというとそんなに真似をした権力者は彼女を燃え上がらせる存在ではなかったという事では?
バイユーとゴヤが描いたゴドイ 両者の落差!ゴヤのほのめかしには苦笑するしかない。
狂い咲きにも似た百花繚乱の美しき人々 その人生を垣間見るのは楽しい。