電子書籍
神和ぎの我が手取らすも【イラスト付】
宗教団体に勤める馨は、「神和ぎ」として教祖を癒す役割を担っていた。務めを果たせなければ、教祖の側近・葛城に折檻される。身寄りのない馨を引き取ってくれた教祖への恩返し、そう思ってきたが、務めの度に心が打ちのめされるようだった。そんな時、取材に訪れた太田と出会う。なぜか馨に興味を示す彼に戸惑うが、あたたかな感情で包み込むようなその腕に、涙がこぼれて……。
神和ぎの我が手取らすも【イラスト付】
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本神和ぎの我が手取らすも
2021/09/24 05:58
我が手取らすも
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:やじやじ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネタバレあり
読み応えのある作品ですが、
BLなのか・・・と言えばちょっと躊躇いがある。
教祖様とか葛城の凌辱とか
大田との関係とか・・・それなりになのですが
これは単純にBLと言って良いものなのかと。
メインはまさにタイトルのとおりの
「神和ぎ」(馨)の「我が手取らすも」な話なんですね。
信仰の名の檻に閉じ込められていた(洗脳されていた)
馨がその八重垣(檻)から出る話
身体的拘束はされていないし、
大学にも行っていたし、自由に外出もできたのだから
馨は逃げ出せることもできただろうと思われるかもしれないけれど
そうではないところが怖いところ。
それこそが洗脳なのでしょうから。
この教団の話が緻密に書かれているので
読み応えはありますが、LOVEの部分は薄いかと。
後、事後がリアリティある描き方がわりと馨は辛いだろうなぁ
ってこちらの心が抉られた。
なので、ようやくたどりついた
ラストの甘々が甘露でありました。
なくても成立しそうだけど、甘露も必要です。
大三輪氏は大物主神を祖神とする氏族であることが
もっと絡んでくるのかと・・・思っていたのですが
それほどではなかった。
余談ですが「託宣する」話は別作品にもありましたが
ああいう系等の話ではなかったです。
それとこのジャンルは校正が甘いのが難なんですけど
最後のクライマックスで
家事(×)→火事(○)は・・・だめすぎるだろうーって
思わず叫んでしまいました。
いや、意味はわかるけど
「だめだろー」って思わず叫びました
(これば書かずにはいられない気持ちになったので書いておきます)
☆3.5