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火山入門 日本誕生から破局噴火まで
著者 島村英紀(著)
日本人なら知っておきたい!
日本人は古来、火山の恩恵を享受するとともに、度重なる災害に脅かされてきた。列島誕生、地形形成、気候変動とのかかわりから、東日本大震災をはるかに超える被害をもたらす超巨大噴火の可能性まで。110もの活火山が存在する“火山列島・日本”に暮らすうえで知っておきたい「足もと」の驚異を、碩学が丁寧かつわかりやすく解説する。
[内容]
第1章 こうして火山が日本を作ってきた
第2章 日本を脅かしてきた噴火と火山災害
第3章 どんな大噴火がこれから日本を襲うのか
第4章 危ない火山は意外に近くにある
第5章 火山とともに生きていく
火山入門 日本誕生から破局噴火まで
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2015/07/01 20:52
人間なんてららーらーらららららー
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ヨンデリーヌ - この投稿者のレビュー一覧を見る
どんな哲学書を読むより達観でき、どんな宗教書を読むよりストンと諦めの境地に行けます。
なんたって、キーワードが「ワカラナイ」と「アリエナイ」…
はい、火山はわからない。
そして、噴火しないなんてことはありえない、と。
ぶっちゃけこの二行を一般人に納得させる、「火山学者」の力量を味わう一冊です。
そして、ただ学術チックなだけでなく、「読み物」としても完成度が高いことは、“あとがき”でも存分に証明されます。
“あとがき”のラスト3行のブラックユーモアに乾杯!
2015/06/12 10:31
火山と共に生きる
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:キック - この投稿者のレビュー一覧を見る
40年くらい前、まだ「富士山は休火山」と呼ばれていた頃ですが、「富士山が噴火する」と言って大顰蹙を買った自称学者がいました。ところが、今では第一線の科学者が、「富士山はいつ噴火してもおかしくない」と発言しています。時代は変わるものですね。
本書は、火山噴火や火山災害の最低限の知識を知ることで、「正しく怖がる」覚悟を持とうという本でした。全般的な火山の知識が平易な言葉で解説されていますので、火山に関心のある方にはお薦めです。
内容ですが、第1章は「火山の恵み」について、第2章は「火山災害の歴史」について、第3章は「5種類の火山噴火の態様」について、第4章は「危ない火山はどこか」について、 第5章は「心構え」について、の5章立てとなっています。
なんと陸上にある火山の七分の一が日本にある(25ページ)とは、びっくりしました。そして、繰り返し主張されているのは、「噴火予知は無理」ということ。それは、「地下でなにが起きているのかが時々刻々にはわかっていないし、マグマがどう動いて、どう噴火に至るのかというそれぞれの段階での学問的な解明がまだできていないから(194ページ)」とのことです。また「科学を信じてはいけない、危険を察したら自分の判断で逃げるべきだ(192ページ)」との東桜島小学校の石碑は印象的でした。 「科学の力」なんて、大自然相手には大したことはない。過信してはいけないということです。
「1929年以来、現在まで100年近く大噴火がゼロが続いている理由はわかっていない。だが地球物理学的には、静かな状態がいつまでも続くことはあり得ない。もっと大噴火が多い「普通の」状態に戻る(106ページ)」とのことです。本書を読んで、日本人として、火山とともに生きる覚悟が問われていると思いました。
2017/04/29 21:38
日本は火山と歩んできた
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投稿者:コスモス - この投稿者のレビュー一覧を見る
火山に関する基本的な知識も載っていますが、この本の主題は火山と日本の関わりについてです。この点についてわかりやすくまとめられているので、あまり馴染みのない人にも読みやすい内容になっています。
(火山が噴火するメカニズムについて真剣に勉強したい人にはお勧めできません)。
2016/10/25 13:07
少し前の「御岳山」の事も有ったし・・・
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投稿者:オカメ八目 - この投稿者のレビュー一覧を見る
少し前の「御岳山」の事も有ったし、 いくら火山から離れて暮らしているとは言え、 火山列島に住んでいる事には変わりはないので、「火山」についての、たとえ少しばかりの知識でも、知らないよりは、知っておいた方がいいと思って買いました。