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3件
読書の価値
著者 森博嗣(著)
より深く、より広く、より自由に。
人気作家が初めて明かす読書の極意。
なんでも検索できる時代だ。娯楽だって山のように溢れている。それでも、本を読むことでしか得られないものがある─。著作発行累計1600万部を誇る人気作家が、並外れた発想力とアウトプットを下支えする、読書の極意を明らかにする。本選びで大事にすべきただ一つの原則とは? 「つまらない本」はどう読むべきか? きれいごと抜きに読書という行為の本質を突く、唯一無二の一冊!
読書の価値
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読書の価値
2018/06/08 18:18
私、この本はオススメしますが
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
こんなことを言っては申し訳ないが、この本の著者森博嗣さんのことをまったく知らない。この本に載っている略歴によれば、1957年生まれというからほぼ同世代。大学の工学部で助教授をしていたというバリバリの理系人間で、その一方で小説、推理小説とかSF小説といった作品を発表する作家でもある。
多くのディープなファンがいるようだ。
そんな森さんを知らずにこの本、新書です、を手にしたのは、そのタイトルにある。
読書の価値。
本好き、読書好きにはたまらないタイトルではないか。
読書の価値とは何か、が多分書かれているのでしょ、ということで手にしたこの本は、読書というよりもっと広い意味の知的生産術と呼んでもいいような気がした。
森さんが本から得た価値とは、自身が面白かったということ。
つまり、本を読んで面白くなかったところには価値がないし、自身が面白かったからといって誰もがそうではないということなので、私が森さんのこの本を面白かったと書いても、あなたはそうではないかもしれないことを覚悟して欲しい。
あるいは、この本は読書論というより知的生産術ではないかと私が言っても、あなたはそうではないかもしれない。
読書とはそういうもの。
森さんは「本はすすめられて読むものではない」と書いていて、「本との出会いは、つまり人との出会いと同じ」としている。
つまり、友達と同じように「本は自分で選べ」というのが森さんの本選びの原則。
そう考えれば、著者のことも知らずにこの本を手にしたのは、森さんがいう原則に則していたようだ。
読書の価値
2018/05/10 19:32
『読書の価値』
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:百書繚乱 - この投稿者のレビュー一覧を見る
人気作家が本にまつわるあれこれを、ときにシニカルに、ときにユーモアをまぶして語りつくす
《人から聞いたから読むとか、誰がすすめていたから読むとかではなく、自分の判断で選ぶこと。》
《もし小説家になりたいなら、小説を読まないこと。》
《文章力を高めるには、とにかくまず書くこと。数を書くこと。毎日何千文字か文章を書き続けること。そして、それを直すこと。》
本質を突いた寸言にうなることしきりのユニークな読書論
《ちなみに、このような抜き書きをネット上で公開するのは、著作権法に反する違法行為である。》...あらら
2024/05/20 18:02
本嫌いこそ読んだほうがいいかも
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:fuku - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者は読書家ではなかったという。本書の中で、読書感想文も否定している。
そんな自分だからこそ、売れる本を書くことができたと著者は分析している。
読みやすさ、わかりやすさばかりを追求する昨今の風潮には疑問を呈す。
本選びを友達選びになぞらえ、「賢い友人」となる本を自分自身で探そうと提唱。
読むことがメインの本だが、書くことについても、少し触れられている。
印象に残った点はいくつかあるが、その中の一つは、
情報を記憶することの価値が低下した現代においても、「発想」や「連想」には
やはりインプットが必要だということ。