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電子書籍

タイムクエイク

著者 カート・ヴォネガット (著),浅倉久志 (訳)

2001年2月13日、時空連続体に発生した異常――タイムクエイクのために、あらゆる人間や事物が、1991年2月17日へ逆もどりしてしまった。ひとびとはみな、タイムクエイクの起きた瞬間にたどりつくまで、あらためて過去の行為をくりかえさざるをえなくなる。しかも、この異常事態が終わったとき、世界じゅうは大混乱に……! SF作家のキルゴア・トラウトやヴォネガット自身も登場する、シニカルでユーモラスな感動作。ヴォネガット最後の長篇小説。

タイムクエイク

税込 660 6pt

タイムクエイク

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紙の本タイムクエイク

2008/08/14 22:53

ヴォネガットさんから次世代への遺言書

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:りっちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

 カート・ヴォネガットさんの最後の長編らしい。ウーン、遺言書とも言えるかな。1996年の冬に書き上げた長編小説が気に入らなくて、
 「たとえていえば、私はその恩知らずな魚を10年近くかけて育てたわけだ。なのに、そいつはサメの餌にもならない。
 私はつい最近73歳になった。わたしの母は52歳まで生き、父は72歳まで生きた。ヘミングウェイはもう少しで62歳に届かなかった。私は長生きしすぎた! さあどうする?
 答え――その魚を下ろして切り身にしろ。あらは捨ててしまえ。」

 筋としては、1991年2月17日から2001年2月13日までがリプレイされてしまう。今までの小説にちらほらと登場していたキルゴア・トラウトが主役?トラウトの未発表の小説も、彼の放浪の人生も、著者の人生も切り身のごとく、挿入されている。今までの小説との絡みもあってファンにはいっそうおいしく感じられるのでは・・・
 
 第3章には、トラウトの『笑いごとではない』という小説が紹介されている。機長の母親の名がつけられた《ジョイス・プライド》は、ヒロシマ・ナガサキに続いてもう一発を横浜の“黄色いちび野郎ども”に落とす予定だった。機長は、「夫を亡くしたあの優しい母が、報道記者に向かって、息子の乗った飛行機が大ぜいの民間人を一度に殺す世界記録をうちたてたのを、決してうれしいというはずがない」と確信するようになり、「マザーファッカー」(原爆)を機体の下にぶら下げたままUターンする。その後の秘密軍法会議で、戻って着陸する際の、基地の人々の慌てた様を検事が描写した時に、全員が腹を抱えて笑う。裁判長が被告たちのやった行動は、「笑いごとではない」と、述べ、法廷を静まらせたと思うまもなく、その島も、機体も、原爆も、軍法会議も、地球の裂け目に飲み込まれる。
“黄色いちび野郎”には心痛まずに落とせても、自分のところで爆発するという恐怖でパニックになる。もちろん笑い事ではない。“黄色いちび野郎”にも、世界中の理性ある人々にも、言い訳は通用しない。たっぷりと香辛料のかかった切り身です。

 彼のジョーク好きはお兄さん譲り。人生に対するどこか冷めた所は、お父さんから?二十年間も無免許運転をつづけていたことがバレた時の警官への台詞がこれ。「じゃあ、俺を撃ってくれ!」。叔父さんからは、日常のほんのちょっとした幸せを見逃さないように教えられたそうだ。拡大家族の中で育つことがいかに幸せか。今は、親戚関係が酷く狭くなった。それはいいことでもあったはずなのだが・・・キルゴア・トラウトを主賓としたやきはまぐりパーティが、新しい拡大家族を示唆しているようでもある。

 彼の原点でもあったドレスデンの空爆。「解放された直後のオヘアとわたしがあのドイツ兵たちにいった言葉は、いまでも好きだ――アメリカはもっと社会主義的になり、あらゆる人間に仕事を与えるようにもっと努力し、われわれの子供たちが、すくなくとも飢えたり、寒い思いをしたり、読み書きができなかったり、死ぬほどおびえたりすることがないように保証するだろう。」
 彼はいい人なのだ。だが、リプレイされた10年間は、わたしたちが大事ななにかを失い、新自由主義の名の下に、「資本の不誠実な保管者たちは預かった金のお手玉遊びをして、自分たちを億万長者や兆万長老にのしあげている。本来、その金は意義のある仕事を作りだしたり、その仕事をする人間を訓練したり、敬意と安全な環境で子供を育て、老人を引退させるのに使うべきものなのに」という時期だったのかもしれない。わたしたちも自由意志にスイッチを入れないで、自動操縦させてしまった取り返しのつかない時期。
 いつもどうりふんだんなジョークを織り込むながら、クソ真面目に提案している。
 「修正第二十八粂 - あらゆる新生児は、心から歓迎され、成人するまで世話されなくてはならない。
 修正第二十九条-- あらゆる成人は、その必要に応じて、意義ある仕事と生活賃金を与えられなくてはならない。
 現実には・・・「わたしの世代のおおぜいの人間が落胆している」

 次世代への言葉は「せいぜいがんばって!」。なんたって、クラウトのいうように「人生はクソの山」。ヴォネガットさんもそうしたように、ひとりひとりが「せいぜいがんばる」しかないのだ。

 もうひとつ、キルゴア・トラウトの作品『B-36姉妹』、から
「わるい妹の名前はニム・ニムという。そう名づけたとき、両親はこの末娘がこれほど不快な女になるとは思ってもみなかった。しかも、テレビは序の口! あいかわらず退屈な彼女は、あいかわらず人気がないため、自動車や、コンピュータや、有刺鉄線や、火炎放射機や、地雷や、機関銃などなどをつぎつぎに発明していく。よほどむくれていたにちがいない。
 ブーブー星の新しい世代は、想像力を欠いたままで育っていく。退屈しのぎの娯楽に対する彼らの食欲は、ニム・ニムが売りつけるすべてのクソで満たされる。そのどこがいけない? べらぼうめ。
 しかし、想像力がないため、彼らは先祖たちがやったこと、つまり、おもしろい、心温まる物語を、おたがいに向かいあって読むことができない。そこで、キルゴア・トラウトによると、「ブーブー星人はその星雲きっての無慈悲な生物になってしまった」
 
 ヴォネガットさんの本音・感性がすべて載っています。やっぱり遺言だな、こりゃあ。

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紙の本タイムクエイク

2017/06/17 17:46

望ましい未来

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ペンギン - この投稿者のレビュー一覧を見る

この作品も、すごく変だ。物語の中に「わたし」が出てきて登場人物と話をするし、フィクションなのに実際の自分の体験や家族のエピソードが紹介されるし、おなじみの「キルゴア・トラウト」は相変わらず狂気じみている。

すごく変だと思いながら、気がつくと手に取っている。読んでいると、フィクションと現実の間がだんだんと不明瞭になってくるような感覚がある。この作品に描かれるフィクションはすべて現実の何かの象徴で、普段自分が現実だと思っているものは、結局自分が作り出したフィクションのようなものなんだと思えてくる。プロローグに「きっと私は頭がおかしいのだ。」と、書いてある。きっと私も頭がおかしいのだ。

おかしくなった私の頭がインクのしみから受信する信号を分析する限り、送信元が伝えたかったのは望ましい未来の姿だ。タイムクエイクによって新しい行動できなくなったリプレイ期間が2001年に終わる。一時的に混乱があるものの、人々は心身ともに健康になり、自分のやるべきことを見出す。などなど。

失敗するとわかっていながら行動を変えられないもどかしさは、私にも覚えがある。リプレイ期間はまだ終わっていない。

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紙の本タイムクエイク

2003/04/19 09:14

カナリアは鳴いている

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:SlowBird - この投稿者のレビュー一覧を見る

 全米のブッククラブ推薦図書の常連であり、80才の誕生日を迎えた2002年11月11日をニューヨーク市長がカート・ヴォネガットの日と定めた、彼の最後の長篇と言われている作品。
 最後と考えただけあって、ヴォネガットの人生をなんとかぎゅうっと圧縮して詰め込まれている感じ。濃密だけど彼らしいペーソスに溢れていて、エピソードの一つ一つをゆっくり味わっていただきたい。
 僕もそれほど熱心なヴォネガットの読者というわけではないけど、それでも何年か一度はヴォネガットを読まずにいられない衝動にかられる。最後の作品だって?! さいわいにもまだ未読の作品が何冊かあるので、僕の人生もしばらくは“もちそう”だ。
 この作品は1996年に書かれ、2001年に起きたタイムクエイク−−時間震とでもいうのでしょうか−−によって、時間がいっきに1991年まで逆戻りしてしまう。その人類未曾有の事件で活躍するのは、ヴォネガットのこれまでの作品でも何度か活躍している架空のSF作家で、その長篇「貝殻の上のヴィーナス」(早川書房)の翻訳もある、キルゴア・トラウト。彼の書いた長篇「自動運転中のわが10年間」や、この10年間に彼が原稿を書いてはゴミ箱に突っ込んだ短編の数々、たとえば横浜に原爆を落とすべく離陸した爆撃機の話や、その他いろいろのこと(お得だ!)、それからこの10年間プラス少しの間の物語に登場する人物や、そのモデルになった人たち、モデルにならなかった人たちについてのヴォネガットの回想の断章。それから、ヴォネガットやトラウトも兵士として参戦した戦争のことなど。

 ヴォネガットによると、かつて炭坑では穴に入る時、篭に入れたカナリアを先頭にしたという。人間より環境の変化に敏感な小鳥は、ガスなどの発生をいち早く知らせてくれる。そして芸術家とは人類にとってのカナリアであるべきだというのだ。
 このインディアナ州生まれの作家ヴォネガットは、これまで懸命に鳴き続けてきた。
 僕がヴォネガットで、というよりこれまで読んだ文章の中で最も印象深いものに、エッセイ集「ヴォネガット、大いに語る」(早川書房)にある、ビアフラ(かつてそういう国があったのです)を訪れた時のことがあるが、この本の中でもその時のことに触れられていた。
 彼の鳴き声が、少しでもたくさんの人に聞こえますように。
 引用して紹介したい言葉がたくさんあるのだけど、どうしても一つというと、これになってしまう。
『チリンガ・リーン』(わけわからん)

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