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6件
未必のマクベス
著者 早瀬 耕
IT系企業Jプロトコルの中井優一は、東南アジアを中心に交通系ICカードの販売に携わっていた。同僚の伴浩輔とともにバンコクでの商談を成功させた優一は、帰国の途上、澳門(マカオ)の娼婦から予言めいた言葉を告げられる――「あなたは、王として旅を続けなくてはならない」。やがて香港の子会社の代表取締役として出向を命じられた優一だったが、そこには底知れぬ陥穽が待ち受けていた。異色の犯罪小説にして、痛切なる恋愛小説
未必のマクベス
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未必のマクベス
2023/12/04 14:56
マクベスに導かれ
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:りんご - この投稿者のレビュー一覧を見る
最近また話題になっていたので、手に取ってみました。
シェイクスピアの4大悲劇は、タイトルと大まかなストーリーを知っている程度。
気が付いたときには、飲み込まれ悪事に手を染めていってしまう組織。
どこからがどう作られた運命なのか?マクベスのせいなのか?抗うことはできるのか?
胸の中にずっとある高校時代の初恋の思い出にも引きずられ。
現実離れしたストーリーであるものの、どうなっていくのか気になり
文庫本で600P程あるのに、読みやすくあっという間に読んでしまいました。
結末を知った今、それぞれの動きがどうなっていたのか、改めて読み返したいです。
未必のマクベス
2023/09/30 16:57
上質な雰囲気のノワール小説
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:yino - この投稿者のレビュー一覧を見る
ストーリーは割りと平凡ながらも、会話シーンや全体に漂う雰囲気が洗練されていてグイグイ読める。良い本読んだなぁと思わされる上質な1冊でした。
未必のマクベス
2017/12/31 14:13
現実性に疑問を感じるのは僕だけかな?
7人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:のりちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
どこの企業でも秘密の一つや二つ、そしてあまり世間に公表できないものがあることはわかるけどもこの作品のプロトコル社はちょっと極端ではないか。
一つの同級生コンビの海外での企業の苦労話かと思っていたら、突然右旋回してのハードボイルド、ピカレスクロマンとなって面食らった。しかも一介のサラリーマンがどんどんと悪事に手を染めていくというハレーションについていけない。
また高校の同級生だった女性とのいまさらながらの幼い意地の張り合い恋。どうにも理解できない。もっと素直に何でも小説にしてほしい。