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機龍警察
  • みんなの評価 5つ星のうち 4.3 14件

電子書籍

機龍警察

著者 月村 了衛

大量破壊兵器の衰退に伴い台頭した近接戦闘兵器体系・機甲兵装。『龍機兵(ドラグーン)』と呼ばれる新型機を導入した警視庁特捜部は、その搭乗要員として姿俊之ら3人の傭兵と契約した。閉鎖的な警察組織内に大きな軋轢をもたらした彼らは、密造機甲兵装による立て籠もり事件の現場で、SATと激しく対立する。だが、事件の背後には想像を絶する巨大な闇が広がっていた……“至近未来”警察小説を描く実力派脚本家の小説家デビュー作!

機龍警察 自爆条項〔完全版〕 上

680 (税込)

機龍警察 自爆条項〔完全版〕 上

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みんなのレビュー14件

みんなの評価4.3

評価内訳

  • 星 5 (7件)
  • 星 4 (6件)
  • 星 3 (1件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)

紙の本機龍警察

2010/11/11 23:40

浅すぎる

7人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:紙魚太郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 何が書きたかったのかはっきりしない。というか、小説を書きたかったのかアニメを描きたかったのか?
 小説とアニメの決定的な違いは何だろうか。その一つは、イマジネーションの豊富さである。登場人物、メカ、場面、すべてにおいて読者独自のイマジネーションが豊富に何通りもわき上がることが小説の醍醐味だと思う。だから人と議論できるのだ。この小説はそのイマジネーションがわき上がってこない。人物しかり、メカしかり。メカに関して言えば、この程度のものは十分にアニメ化されている。固定概念の範疇をでない。人物についても、アニメのキャラクター的な掘り下げで終わっている。アニメがこれだけ豊富な世界を提供しうる現在、この程度のイマジネーション小説は余り意味がない。アニメ化したいならその意図はわかるが、改めてアニメ化するほどの新鮮さもないであろう。

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紙の本機龍警察

2015/12/29 12:16

人気シリーズのなるほどの魅力

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ががんぼ - この投稿者のレビュー一覧を見る

作者は話題作『土漠の花』で広く知られるようになり新たな読者を獲得した。
実は私もその一人である。
しかしそれ以前からの、作家のデビュー作であるこの「機龍警察」シリーズのファンは、
新しい熱狂をせせら笑っていたかもしれない。
まだまだこんなもんじゃないと。

実際そのとおりだと、『土漠の花』のあとにこの『機龍警察』を読んでみてわかった。
前者も悪くはないが、自衛隊が未経験の戦闘に巻き込まれるというテーマで、
読者も隊員への感情移入を強いられるせいか、
どこかナイーブな感じは否めない。
それが一方では魅力でもあるわけだが。

そこへ行くとこの『機龍警察』は、甘くない。
バリバリのプロフェッショナルの世界である。
というより、フィクションとしての自由度が高い分、
実際にはありえないようなスーパークールなキャラクターを存分に踊らせている感じだ。
あらためてこの作家の能力を見直す思いだった。

高度のテクノロジーを背景とした近未来風警察小説としては、
私が知っている中では、
アメリカのシークレットサービスで研修中の日本人が活躍する柳広司の『ナイト&シャドウ』や、
テクノロジー災害小説で知られる女性作家福田和代の『特殊警備隊ブラックホーク』
(後で『標的』と改題したらしい)などを連想したが、
個人的にはこの物語のインパクトはそれらに数段優ると思った。
親戚筋は、しいていえばジャンルは違うが同じ匂いがある『攻殻機動隊』というところか。

人物たちがそれぞれその心に暗部や葛藤、を抱えており、
それがしばしば謎としてあって、物語はそれに食い込むように展開する、というのは
どうやらこの作家の特徴なのだろう。
特に警察内の「傭兵」とされる3人のキャラクターが軸になっていて、
とんでもなく凄腕である一方で、いずれも過去に深い傷があってワケありの、
ニヒルというかクールというか強烈な個性の曲者たちである。
このシリーズの、少なくとも本書を含む最初の3巻は、それぞれに焦点を当てながら展開するらしい。

そしてこの3人が異端なだけでなく、彼らの属する組織もまた
警察全体の中で疎まれてアウトサイダーであり、そこにもまた葛藤がある。
そうした二重構造も面白いと思う。

「龍機兵」というのも、なるほどカルト的なファンが生まれそうな設定だ。
作者のことはよく知らないし、いわゆるガンダム世代にはちょっと早い生まれの気もするが、
ロボット系に並々ならぬこだわりがあるのは間違いなさそうだ。

というわけでこの先も楽しみである。

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電子書籍機龍警察 狼眼殺手

2017/12/07 20:19

近未来警察小説枠の斜め上をいっている

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:hontoカスタマー - この投稿者のレビュー一覧を見る

シリーズ第6作、次世代通信技術にまつわる国家プロジェクト級の技術を、政・官・民とそれを狙う中国がそれぞれ技術と利権をかけての攻防が主題となる。

当の機龍兵がチラッとしか出てこないのは、ハリウッド調のアクション小説ではないという作者のメッセージなのではないか。

今回電子版で読んだが、登場する銃器をダイレクトに検索して画像を見ることができ、使い勝手が良かった。

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電子書籍機龍警察 未亡旅団

2016/02/13 21:54

日本を跋扈するチェチェンの魔女たち

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:やきとり - この投稿者のレビュー一覧を見る

自爆テロという凄まじいオープニングで始まる本作、今回はテロリスト側、特捜部の両視点で物語は進行。チェチェン紛争での語られない実態が引き金となって女だけで構成されたテロ集団「黒い未亡人」の結成に至る前半は圧巻で敵ながら天晴れと応援したくなった。また中盤の由起谷の活躍も取り調べ室で最高潮に達するなど相変わらず警察小説としても手堅く纏めている。そしてテロの最終目的が判明してからの流れは一気呵成に話が流れ出すので最終頁までやめられない。

またお約束の戦闘シーンは機甲兵装でのバトルだけでなく生身での戦闘シーンも用意されており、堪能できます。地雷や自爆など苛酷な状況が展開しシリーズ一の甚大な被害が出るほどの凄惨な戦い。そして相変わらず暗躍する「敵」もようやく尻尾を出した感じで多少話は進みますが全貌はまだまだこれから。

しかし前半のチェチェン市民の窮状を読むのはきつかった。あまりにも酷い現実に理想を掲げ崇高な使命を持って生まれた組織がその現実によっていつの間にか歪んでしまうという皮肉、そして本作のテーマでもある「母性」。女性の女の部分と母の部分、そして愛情と憎悪という二面性の間で翻弄される人々。「黒い未亡人」3人のリーダーのキャラがライザ以上に強力で、これだけでも読む価値アリです。

とにかく最新作が一番面白いという読者にとって幸せなこのシリーズ、次巻も期待しております。

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紙の本機龍警察火宅

2015/08/30 01:35

本シリーズをまず読んだほうが面白く読めるはず

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:arima0831 - この投稿者のレビュー一覧を見る

至近未来警察SF小説。巻が進むごとに物語の世界感が広がり、ぐいぐい深みを増している機龍警察シリーズ第五作。今回は短編集だ。

近い未来を舞台に、警視庁特捜部が最新型特殊装備「龍機兵(ドラグーン)」で国際的なテロと戦う話。龍機兵は機甲装兵ないしは「キモノ」と呼ばれていて、要するにガンダムみたいなパワードスーツだ。カッコいいキモノが派手にガンガン戦うだけで絵になる面白い話になりそうだが、そこは話のごく一部分にすぎない。おそろしく精密な人物背景設定が物語全体に張り巡らされていて、SF小説ではありえない臨場感と泥臭さのある警察小説でもあり、非常に現実的な人間ドラマも同時進行していく。

正直言って「今回は短編集」と聞いて、もう第五作目だし、去年は『土漠の花』なんていうまるで別の傑作も生みだしたし、ここは各所で書いた短編を一冊にして「一回休み兼ファンサービス」ってやつなのだろうか、と薄く疑ってしまったワタシではあったのだが・・・いやいや、とんでもない。

今回の短編はそれぞれに、シリーズの登場人物の背景を浮き彫りにしていく。
こういう話はファンが読めば面白いに決まっているので、普通ならファン向けのオマケ本になってしまいそうだが、そうはならないのがこの作家の凄いところ。

シリーズの登場人物を掘り下げる形ながら、それぞれの短編が物語として完成している。
テーマは例えば、不良少年がある警官と出会うことで更生する話だったり、ウガンダのテロリストが企てる恐怖の次世代テロであったり、かと思えば官僚社会で苦闘するオトウサンの姿であったりと、バラエティー豊かで面白い。

その一方で、短編だからこそ可能な形で機龍警察の世界観に奥行きを見せているのだから、これは真のプロの仕事ではなかろうか。素晴らしいよマッタク。

でも何より大事なのは「この一冊から読み始めないこと」だと思う。
一巻で十分面白く読めるのは間違いないが、それではこの本を読む醍醐味が薄まってしまう。
どうせなら前の話を読んでからのほうが、はるかに楽しく物語世界に没入できるし、複雑なパズルのピースが嵌っていく面白さを堪能できるはず。

先のストーリーの布石になるような設定も出てきて、ますますシリーズ続巻が楽しみになってきた。

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紙の本機龍警察自爆条項 下

2016/03/19 10:47

お勧めです。

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:カズネコ - この投稿者のレビュー一覧を見る

凄く読みやすい。キャラが各々良くて。

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電子書籍機龍警察 火宅

2015/10/25 21:09

機龍警察はやっぱりいい!!

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:あかみにとまと - この投稿者のレビュー一覧を見る

SFでありながら、警察小説でもあり、政治および世界情勢を描いた社会派小説でもある機龍警察の短編集。
長編もいいけどこうしたサイドストーリーを短編でまとめるのもいいですね。
でも早く長編第5弾も読みたい。

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紙の本機龍警察自爆条項 完全版 下

2018/05/26 21:21

凄惨なる決意

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る

はっきりと陰りを感じさせていたライザの忘れたい、無くしてしまいたい過去のエピソードが語られる作品。過去は変えられない。でもそこから逃げないからこそ戦う。
崇高ささえ感じられるプロフェッショナルたちの物語。

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紙の本機龍警察暗黒市場

2017/01/26 21:29

救いの無い世界の中

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る

絶望につぐ絶望、虐殺につぐ虐殺。一歩裏にまわれば世界とはこうも救いが無いものか。今回は自分にゆかりがある土地が凄惨な事件の現場になっただけに読んで疲労困憊。希望はあると信じたい、

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電子書籍機龍警察 暗黒市場

2016/02/13 21:57

ロシアの「最も痩せた犬達」の物語

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:やきとり - この投稿者のレビュー一覧を見る

毎回、龍機兵搭乗者の過去に絡んだ事件が描かれるこのシリーズ、今回の主役はユーリ・オズノフ警部。いきなり警視庁をクビになったユーリがロシア時代の知り合いゾロトフと組んでの武器密売。まあ何か裏があるとは思いましたがその通りの展開に。まるまる1章分費やして描かれるユーリの幼年時代からロシア警察時代。少年時代のユーリ(警官の息子)とゾロトフ(ヴォルの息子)の因縁。そして日常的に行われる不正に流されることなく誇りを持って生きようとする不器用な青年時代の彼にできた仲間「痩せた犬」たち。そして暗転。3名の搭乗者の中では唯一元警官のユーリ。なので警察小説としての座りは良くかなり警察してます(笑)。

後半、「相似」というキーワードで描かれるユーリとゾロトフの光と影、ロシア警察時代と現在(警視庁時代)がシンクロして最終決戦へ。それまで彼が感じていた疎外感や忸怩たる思いがこの決戦で爆発・昇華します。とにかく盛り上がります。バトルシーンも豊富で突入から最終決戦での「どつきあい」。「機甲兵装」同士のバトリングや飛び道具での殴り合いなど肉弾戦が堪能できます。

「武器密売」という題材をテーマに龍機兵と警察をシリーズ中1番無理なく扱った作品。素直に面白かった。しかしユーリ、泣いたね。

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電子書籍機龍警察 火宅

2016/02/13 21:51

機龍警察、初短編集

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:やきとり - この投稿者のレビュー一覧を見る

本書を読むとシリーズの懐の深さを実感できる。

警察小説でありながら、冒険小説でもあり、SF小説でもある。長編ではこのテイストが渾然一体となって面白さを醸し出しているのだが、短編集ではそれぞれの登場人物に焦点を当てた話になっているので由起谷や夏川がメインだと警察小説、宮近理事官だと官僚小説、機龍搭乗者のライザやユーリだと冒険小説、そして技術主任の緑がメインだとSF小説と主役によってその様相を変えてくる。

さすがに捜査と戦闘を盛り込んだ話になると尺が短いなとは感じるものの、1つのシリーズでこんなにもバラエティに富んだ話をかけるのは本作のフォーマットが非常に優れている証拠である。

火宅・・・由起谷刑事の元上司の謎
焼相・・・立て篭り犯と特捜部の機甲兵装での攻防
輪廻・・・入国したテロリストの謎とその闇
済度・・・スカウト前のライザのエピソード
雪娘・・・ロシア警察時代のユーリのエピソード
沙弥・・・高校生の由起谷が警官になるキッカケとなった事件
勤行・・・ある日の宮近理事官の1日
化生・・・機龍兵のコアテクノロジーの話

全8編でいろいろな機龍警察が楽しめます。

因みに本書から読んでも問題ありませんが前作までの事件や関係者が沢山出てきますので既刊4冊を読んでから読む事をオススメします。

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紙の本機龍警察自爆条項 下

2016/01/20 16:53

関係がない人間ほどテロの標的…

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:sin - この投稿者のレビュー一覧を見る

関係がない人間ほどテロの標的としてふさわしい(関係のない人間はいない!)という思想がテロリストにあると以前聞いたことがある。反面この物語の中のテロは政治と個人の保身のための行為にしか思えない。しかし、たとえ思想が在ろうが無かろうが暴力は暴力であってなんら正当化されるものではない。物語はこれからも国際犯罪の日本国内への侵略を描いて行くのだろうが、どんな立場に在っても暴力を肯定する事は出来ない。いつの日か正義の刃は正義を逸脱する事になるのではないだろうか?

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紙の本機龍警察自爆条項 上

2016/01/20 16:52

日本という国の平和を思い知らされる。

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:sin - この投稿者のレビュー一覧を見る

或る意味、日本という国の平和を思い知らされる。物語の中で発生するテロ行為を本当にテロと捉えていいのだろうか?大規模な犯罪でしかないのではないか?なぜならば思想や宗教といったものよりゲーム感覚な一面が感じ取れてしまうからだが、それはそれエンターテイメントを求めたフィクションなのだから仕方がない。ただ自分たちにとっては理不尽ともいえる正当化された暴力の世界、それが海外では形を変えていまも繰り広げられていることを忘れてはならないだろう。

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紙の本機龍警察

2015/08/25 16:36

どうしたって某“PトレイBー”が…

4人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:sin - この投稿者のレビュー一覧を見る

どうしたって某“PトレイBー”がイメージされるのは仕方ない。この際オリジナルがどうとか狭い偏見を捨てて読んでみよう。ここにはあのほんわかとした仲間意識は無い。ドラクーンというまるで“GリFォン”のような機体を操る傭兵たち、彼らの存在が警察という組織から浮いて蔑視されるのは仕方ないとしても同じ仲間である筈の警察官同士が憎み合う姿に警察という組織の持つ縄張り意識が、侮蔑やいじめ、脚の引っ張り合いと言った負の部分がこれでもかと表現されている。しかし、そんな居心地の悪さを吹っ飛ばすほどの物語だ。抜群に面白い!

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