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できる人の口ぐせ
著者 著者:菊入みゆき
いきいきと仕事をして、誰もが一目置く成果を上げている人たちには、「共通の口ぐせ」があった! その口ぐせとは、結果を出し続けるためにみずからの「やる気」をマネジメントし、まわりの人の「やる気」も上げることばのこと。一例をあげると、「私、いま、乗っているんですよ」「人と違っててよかった」「私がやっておきます!」……といったものです。2万人のやる気を分析した著者だから掴めた、効果抜群の口ぐせを紹介!
できる人の口ぐせ
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紙の本できる人の口ぐせ
2011/07/27 07:51
「口ぐせ」をマネるだけではダメ。
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:のちもち - この投稿者のレビュー一覧を見る
「モチベーションコンサルタント」なる肩書きを持つ著者らしい、「モチベーションを高める」ためのTIP集。あくまでもその目的にたどり着くための「口ぐせ」を紹介してくれています。
目次にはその「口ぐせ」だけが並びます。「いつでも今日がはじまり」とかその言葉だけで「いいなあ」というものもあるのですが、「そうですねえ」「なんちゃってね」など、その言い回し自体には意味が(あまり)なくて、それを使う場面がポイント、というのが少なくない。ちなみに「そうですねえ」は、相手の領域、言い分を一旦受け入れる、という意味合いです。ここからも推測されますが、本書のメインテーマである「モチベーションアップ」にかかる前提として、「(自分とは環境の異なる)相手とのコミュニケーション」 という軸が貫かれています。そこには言葉だけではなく、「思い」も必要になると思うのですが、それを「口ぐせ」を通して、アウトプットしていく、というイメージですね。言葉だけではないけれども、(口から出る)言葉はとても大切。相手に伝わる、ということが第一であり、言葉を通じて自分の気持ちを伝える、ということですね。
そんなことを内包した内容ですが、いわゆる「テクニック」的なものは少ないです。やはり言葉、気持ち、そしてコミュニケーション。これができる人(持っている人)は、すなわち「できる人」であると、勝手ながら結論。個人的には、それ(思い)を持って、言葉に出して伝える、というフローの起点、つまり「相手を思う気持ち」というのは、ある程度の自分自身の「余裕」が必要かな、と思う。切羽詰まっている状態では「相手を云々」というのも出てこないしね。そのためにも「口ぐせ」が、自分自身に対しての「口ぐせ」が必要な場面もでてきますね。
前に読んだ著者の本は、「ストーリー」調だったけれども(『会社がイヤになった』)、こちらはリアルな現実。さすがコンサルタント、軽快な気分で読めるし、読後感さわやかです。書かれている文字だけではなくて、自分で考える(自分に置き換える)という領域が残されてます。きっとこの方の研修って、面白いんだろうなあ。人のモチベーションをあげる、って大変そうですけどねー。それこそ「数値化」できるものではないけれども、最終的な「数字」に向かうための間接的な要素として最重要だしね。ちょっと興味があります。
【ことば】「あと二つ方法があるはず」
たとえば企画書。ひとつは考えられるけど、あと二つ考えることで能力の幅が広がる...かなり困難な感じですが、その困難さ故に、方法を考え抜くことになるかも。視点を広げる、っていう点では結構大事かも。