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世界一身近な世界経済入門
著者 門倉貴史 (著)
これまで新興国は、先進国の生産・輸出拠点となることで、段階的な成長を遂げてきた。しかし、経済のグローバル化が進んだ今、BRICsをはじめとする新興国は一気に先進国にキャッチアップ。人口30億を抱え、食料や石油を猛烈な勢いで消費する巨大マーケットが誕生した。本書では生活必需品の値上げなどの身近な経済現象から、新興国の台頭がもたらす世界経済の地殻変動を解説。ポストBRICs、産油国の勢力図、環境ビジネス……世界経済のトレンドはこの1冊でわかる!
世界一身近な世界経済入門
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紙の本世界一身近な世界経済入門
2009/06/02 23:17
なぜ資源国がいま急成長しているのかが分かる
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:MtVictory - この投稿者のレビュー一覧を見る
グローバル化の進展により日本経済もその影響を大きく受けるようになってきている。アメリカ発のサブプライム問題が日本を直撃しているように、世界経済のつながりが緊密になってきていることは多くの人が感じていることであろう。
本書ではコーヒーや魚、オレンジジュースなどの身近な商品を例として取り上げ、それらの値上げの要因などを明らかにしている。その「背景にある新興国の台頭や世界経済の大きな波」を感じ取れるはずだ。また、新興国の経済発展により地球上の資源が枯渇する恐れが高まっていることにも触れている。
現在、世界同時不況と言われるが、長期的には世界的に資源価格は今後も上がり続けると見られている「資源の分布をみると、そのほとんどが新興国に集中している」という。それらの国々は資源を輸出することで高い経済成長を達成している。 BRICsを初めとする近年の新興国の台頭には「安価な人件費」に加えて、豊富な資源が武器になっている。それにより「もともと巨大な人口規模・経済規模を持っていた国が一気に離陸」することを可能にしたと説明する。
本書を読めばより世界経済が身近になり、興味が高まるだろう。