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月夜の子守唄
幼少時に伝説ともいわれる盗賊に両親を殺された、元武家の子である葉山市之介は、仇を討つため、その盗賊を追っていた。久しぶりに江戸に戻ってきた市之介だったが、町で火事に遭遇してしまう。不審な火事が、追っている盗賊の仕業ではないかと疑いを持った市之介は、翌日現場で盗賊の痕跡を発見する。しかし、そこで鉢合わせた将軍直轄の若き長・後藤数馬に疑われ、拘束されてしまい…。 【おことわり】電子書籍版には、紙版に収録されている口絵・挿絵は収録されていません。イラストは表紙のみの収録となります。ご了承ください。
月夜の子守唄
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紙の本月夜の子守唄
2012/07/24 18:41
時代モノです
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者：はにーとーすと - この投稿者のレビュー一覧を見る
幼い頃に両親を盗賊に殺された元武家の子、市之介（受け）。
敵を討つために盗賊を追って放浪している市之介でしたが
ある日偶然、将軍直轄最強部隊の頭、数馬（攻め）との出会いで人生が変わっていきます。
お互い実力は互角、なので最初から二人は自然にお互いを意識します。
その意識がライバル、ではなくなんだかとても気になる存在にだんだん変わっていく過程が
とてもうまく、自然に綴られていきます。
タイトルの「月夜の子守唄」、あぁ、なるほどなぁと思いました。
ラストはとても爽やかな余韻が残ります。
その後の二人がどうなったのか、読んでみたいなぁと思わせてくれます。
今は亡き、朝南さんのイラストも秀麗ですよ。
紙の本月夜の子守唄
2020/11/22 08:44
硬質
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者：やじやじ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネタバレあり
作者さん初読
朝南かつみさんの表紙買いです。
時代物は好物であります（池波正太郎先生大好物）
機動衆という架空の組織がでてくる。
機動衆は将軍直属とのこと。
そうかーな感じはしないでもないが、
まあここら辺はよしとする。
主人公の市之介は、
忍びくずれの盗賊が仇です。
かなり硬質な感じで出てきた機動衆頭の数馬。
登場時はなんか市之介とバチバチな感じで硬質な男かと思ってたら
過去に傷ありとはいえ思っていた以上にわんこキャラで
少し畳をずりずりするように下がってしまった。
嫉妬や告白等々かなりやらかしてくれたし、
メロメロ具合が半端ないです。
それでも戦い時は気合いれてくれていたのでまあよしかな。
むしろ全般として市之介の方が男前です。
トラウマ持ちの数馬を受け入れてしまうあたりを含めて
懐の深さが半端ない。
子守唄まで歌ってあげるとは！
数馬はそんな感じで若干大きな子供なのですが、
まあ見た目は男前を保ってくれているので
男前同士でなんとか。
今後の機動衆がどうなるのか・・・
ちょっと色々と想像してちょっと心配したりして。
若干上滑り的な部分もあったり気になる表現もあったのですが
とても頑張って時代物書いているなぁってところもあり
まあ、許容範囲かなと思います。
(地の文に！があったりすると若干引きますし・・・）
あと、作品のあらすじに「幼少時に盗賊に襲われ・・・」って
書いてあるのですが、襲われたのは市之介が17歳の時
年齢数えで考えても幼少ではないだろうって
ツッコミいれておきます。
☆3.5評価ですが、挿絵分加算で4評価です。
朝南かつみさんの挿絵がとても盛り上げてくれています。
硬質な絵柄が眼福ですですので。
電子書籍月夜の子守唄
2018/07/31 22:10
生真面目攻め×仇討ち受け
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者：沢田 - この投稿者のレビュー一覧を見る
仇討のために浪人となっている受けと、生真面目でカタブツな攻めが出会った瞬間から心惹かれていたにもかかわらず、目まぐるしく変わる立場とともに揺れる感情が丁寧に描写されていて、面白かったです。
刀の腕のわりに子供っぽい攻めがちょっとヘタレてるのが微笑ましいw
読みやすい文章でしたが、一つだけ。
時代物に「アジト」はないと思うんですよね…そこが非常に気になった。
