電子書籍
葉室麟 洛中洛外をゆく。
2017年12月に急逝した作家・葉室 麟
50歳で作家としてスタートした著者が、歴史小説の主人公たちに託した想いとは……
「死もまた、良し! です。私くらいの年齢になると、フッとそう思うことがあります」
本書は、著者が初めて人生論を語った一冊!
デビュー作『乾山晩愁』、『孤篷のひと』、そして記念すべき50作目となった『墨龍賦』を振り返り解説。
作品を通して、「美しく生きる」とは何なのか、自らの想いを熱く語っている。
また、京都で3年間暮らした京都(洛中洛外)で、小説の舞台となった地や美術作品を鑑賞できる名所スポット約40カ所を収録。
美しい口絵と地図で、京めぐりを楽しめる。
葉室ワールドを、堪能出来ること間違い無し!
葉室麟 洛中洛外をゆく。
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紙の本葉室麟 洛中洛外をゆく。
2018/08/03 07:08
死もまた、良しと葉室麟さんは語ったけれど
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本の帯に「死もまた、良し」とあります。
これは昨年12月に急逝した作家葉室麟さんがインタビューの中で口にした言葉です。
その時、葉室さんがどこまで自身の死を自覚していたのかはわかりませんが、この本に収められたインタビューにこうあります。
人は、それなりに働いて、最期に成仏していくその過程の果てに「死」があると、葉室さんは言います。つまり、死ぬということは生きてきた証で、自分自身が「ちゃんと生きてきた」と言えるのであれば、「死もまた、良し」だと。
それでも葉室さんの66歳という年齢でのお別れはまだ若すぎたと、今でも思います。
この本はタイトルでもわかるように、葉室さんが愛し、一時は住処ともした京都を舞台とした3つの作品を、その舞台と背景と、その作品に込めた葉室さんの思いを、インタビューや京都の名所案内も交えながら、紹介したものです。
3つの作品は『乾山晩愁』『墨龍賦』『孤篷のひと』で、芸術家の生涯を描いたものになっています。順に尾形光琳・乾山、海北友松、小堀遠州です。
葉室さんがこのような芸術家を描く時、自身の創作への思いが投影されていると感じることが多くあります。
また、本作の中のインタビューでも、そのようなことを話されています。
葉室さんは海北友松の思いに寄せて、こう語っています。
「見えているものがあるならば、書いて書いて、書き通したい。でないと自分は決して納得がいかないだろう」
そこまでの思いで書き続けてきたからこそ、葉室麟さんの作品の熱にうたれるのだろう。
紙の本葉室麟 洛中洛外をゆく。
2018/08/05 20:38
作品とリンク
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
葉室さんによる京都案内。
小説と実際の場所と作品がリンクして、作品を思い出しながら楽しめます。
自らの使命に忠実に生きていた歴史上の人物たちのように、使命を全うされた葉室さんの姿が垣間見える気がしました。
紙の本葉室麟 洛中洛外をゆく。
2018/07/23 17:25
解説+京都案内
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみしょう - この投稿者のレビュー一覧を見る
尾形乾山、海北友松、小堀遠州 への 葉室麟さんの想いから 彼らの魅力が伝わり その人生論にも惹かれました。
また 彼らの残した遺産を 洛中洛外で案内していて、京都歩きに新たな楽しみも増えました。