電子書籍
ヤマケイ新書 木を知る・木に学ぶ
著者 石井 誠治
「なぜ日本の桜は美しいのか」、「歴史になった樹木。高田松原の一本松」、「日本人なら漆を知ろう」など、身近な樹木の素顔と人との営みと文化歴史について、樹木医でおなじみの石井誠治さんが分かりやすく語ります。
第一章
木を学ぶ葉と芽と花
木を見ていた先人たち
一年以上枝に葉が付く効果
芽が持つ意味ち
一年以上枝に葉
花が語りかけてくること
種子いろいろ/根と菌根
根の役割/木は土が嫌いか
木とキノコの関係
日本の森で起こった菌根菌の変化
環境を味方にする知恵
寒さや乾燥、積雪に耐える
イチョウ、ソテツ、木性シダ
木と草の境界線/木が持つ身を守る方法
第二章
木と人間(サクラ・ツツジ・サツキ)
「なぜ日本の桜は美しいのか」ほか
第三章
木の歴史(イチョウ・ブナ・マツ)
「100年、千年先の松の運命」ほか
第四章
木と信仰(クリ・クスノキ・スギ・ヒノキ・漆・ケヤキ・クワ)
「天狗になった樹木。小野のアバレグリ」ほか
公園や道路脇に生えているごく身近な木からはじめる樹木観察の楽しさを紹介します。
四季を通して楽しめる大人のウンチクから、初心者から中級者へのステップアップに欠かせない「図鑑を使いこなす」コツやノウハウまで、興味深く「樹木ネタ」をたっぷりとご紹介!
ヤマケイ新書 木を知る・木に学ぶ
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2016/02/11 20:40
木に関する様々な知識を勉強できる。
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投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る
第一章は木の基本的な知識を勉強する。第二章ではサクラ、スギなどよく知られている樹ごとの特徴やそれにまつわる話。
「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」という言葉についても、著者の説明は納得がいく。縄文の遺跡からスギ材が多く見つかる理由も、スギの成長の特徴から考えるとわかるという話などはとても面白かった。イチョウの雄木と雌木は落葉後の芽の形でわかるとか、ブナの実とイヌブナの実は柄の長さが違うとか、散歩で観察するときに役立つような知識もあった。
全体的には「それぞれについての興味深い話」の寄せ集めになっている感もするが、日常の観察や手入れに参考になる話、歴史的に面白い話もあるので、木の好きな方は楽しめると思う。
副題の「なぜ日本のサクラは美しいのか?」の答えについても気になったが、「美しい」という主観的なものへの答えを見つけるのはなかなか難しいようだ。