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  • みんなの評価 5つ星のうち 4.5 10件

横道世之介

著者 吉田修一 (著)

なんにもなかった。 だけどなんだか楽しかった。 懐かしい時間。愛しい人々。 吉田修一が描く、風薫る80年代青春群像! 第23回「柴田錬三郎賞」受賞 2010年「本屋大賞」第3位 「横道世之介」映画化決定! 2013年公開予定  主演:高良健吾(横道世之介)、吉高由里子(与謝野祥子)

横道世之介

税込 770 7pt

横道世之介

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みんなのレビュー10件

みんなの評価4.5

評価内訳

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  • 星 1 (0件)

横道世之介 正

2010/05/16 14:16

忘れてよい事。忘れてはならない事。選びながら進む、「人」という生き方。

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:はりゅうみぃ - この投稿者のレビュー一覧を見る

あの時、あんなに輝いていた時間が、いつのまにか光を失う。

あの時、あんなに大事だった人が、いつのまにかくゆり霞む。

あの時、あんなに胸を打った想いも、今や記憶の隅である。



「横道世之介」
一度聞いたら毎度うっかりフルネームで呼んでしまいそうな彼と、僅かに自分の青春を交差させた人々が、二十数年を経てふとその時を思い出す。
あいつといて確かに楽しかったのに…。
こんなに印象的な名前を彼らはすぐに思いだせない。それほど、時は流れていたのだった。


若い時は、手にしよう、つかもうと、前だけを見据えて求めつづけ、今は、手につかんだものを大切にしたいと思う。近い将来は、遺していく大切なものに後ろ髪をひかれつつも、天に召されるのだろう。
誰もがこうやって己の人生を進んでいき、共に歩むと心に決めた伴侶でさえ、各々の人生が重なりつづけるわけではない。
前だけを見つめ続けた青春の時に、わずかに交差する友情。愛情。すべて覚えていられやしない。それがあたりまえだ。


「忘れる」ことは、人が人として生きていくために必要な行為である。
体験・思考・それらをすべて覚えていたら、人の肉体も精神も数年で壊れてしまう。
激しい怒りを和らげ、苦い後悔を許し、過ぎた過去から煌めく想いだけをすくいだす。あたりまえに「忘れる」から出来ることだ。
たくさんの想い。たくさんの忘却。
だから、今、人は野生動物よりも長く生きられる。


人の心を救い、戒め、律するよすがともなる「忘れる」ということ。
だからこそ、忘れ去ってはいけないことがこの世にはある。

作者は、だから、この小説を書いた。書かなければいけないと思った。
これは作者が綴った感謝と警告と誓約の書だ。


過ごした時を忘れてもいい。伝えられなかった想いを忘れてもいい。
でも忘れたままにはしない。必ず思い出し、名前を呼ぶ。たとえ、ほんの時々心でつぶやくだけだとしても。




私にとっての世之介、きっともう出会っている。

まだ、間に合う。心でつぶやくだけでなく、彼に、彼女に会いに行こう。
貴方に会えてよかったって、伝えに行こう。


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横道世之介 正

2009/12/22 17:53

毎年読みたい傑作

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:arayotto - この投稿者のレビュー一覧を見る

迂闊だった。こんな展開になるとは。
吉田修一は好きで、ずっと読んできたが、この本は、単なる作者の若かりし日々の思い出を描いた青春小説だと思い、ちょっと敬遠していた。

タイトルだって主人公の名前そのままの横道世之介ときたから、飛んだり跳ねたり好いた惚れたの毒にも薬にもならない、ほんわか青春物語と思っていた。

ところがどっこい。もっと早く読んでおくべきだった。


世之介はイイ。流されながらも、周囲の人を不機嫌にさせず、カッコよくないけど、なぜだかいつも近くにいたくなり、正直に生きている姿は魅力的だ。
彼女の祥子ちゃんは フシギちゃんで、付き合うには辛いけど見ている分には楽しい。
世之介を取り巻く脇役のみんなもいいね。後半に初めて出てきたキムくんが、その後の世之介を浮かび上がらせる、ある意味象徴となっていて、練り上げたプロットの見事さを感じる。

時折挿入される「みんな」のその後。
はじめは、時代を行き来させていることにとまどったけど、千春のその後で、え!となってしまった。

読者はここから、世之介を見る目を変えざるをえなくなってしまう。


そうか、2001年1月26日に起きたあの事件に世之介は関わっていたのか。
なるほど。世之介ならありえるかも、と納得させる見事さがあった。

あの事件とは…。うーん、書きたいが、書いてしまうと読む楽しさが半減してしまうので、ちょいと我慢。


実際、あの事件は、私自身もショッキングであり、感動であった。なんといっても、当時の新聞記事を切り抜き、今もノートに貼りつけてある。
読み終えたあと、引っ張り出してみた。かなり黄ばんではいたけど、事件を伝える記事を読むたびに悲しくなるが、胸も熱くなる。

吉田修一は、この物語をどういう順番で考えたのだろう。

あの事件がまず最初にあったのだろうか。
あの事件に感銘を受け、モチーフにして何か物語を作りたい。あの事件のあの人だったら、こんな青春だったのだろう、と、逆算して物語を紡いでいったのだろうか。

それとも、横道世之介というキャラクターをまず創造し、彼だったら何をするだろうという帰結で、あの事件を結びつけていったのだろうか。

2009年の終わりがけに読んだ横道世之介。
清々しく美しく愛らしく微笑ましく、生涯何度も読み返したくなる一冊だ。
横道世之介とあの時代を生きた仲間は、彼のことを誇りに思っている。間違いない。

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横道世之介 正

2010/07/18 08:02

人生における人との出会いの意味を反芻したくなる小説

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:yukkiebeer - この投稿者のレビュー一覧を見る


 1987年4月。大学進学のために九州から上京した横道世之介。彼が東京で新たに出会った人々との、さほど波乱に富まない一年の記録。

 2010年度本屋大賞の候補作という程度の知識以外に情報もないまま手にしたのですが、10頁ほど読んで、今さら80年代の青春小説?と思い、一度本を措いたのです。
 一日おいて、別の長編小説にほんのいっとき飽いたものですから、再度手にして読み始めたところ、あるところから俄然物語が魅力的に見えてきて、一日で読み切ってしまいました。

 世之介の一年は、彼を飛躍的に成長させるわけではありません。なんとなく入部したサンバ・サークルで大活躍するわけでもなければ、カモミール・ティーが何だかも知らないし、年上の魅力的な女性・千春とも接点がありそうでなさそう。
 彼の何が具体的に魅力かというと、それは「いろんなことに、『YES』 って言っているような人」という以外には「ほんとになんて言えばいいのかなぁ…」という印象の男の子です。

 そんな男の子の一年を読むこの小説ですが、ところどころに世之介と出会った人々の20年後が差し挟まれるに至って、これが彼の物語ではなくて、彼と出会った人々の物語であることに気づくのです。

 「世之介と出会った人生と出会わなかった人生で何かが変わるだろうかと、ふと思う。たぶん何も変わりはしない。ただ青春時代に世之介と出会わなかった人がこの世の中には大勢いるのかと思うと、なぜか自分がとても得をしたような気持ちになってくる」(171頁)。

 世之介の人生と接点をもったことで、そんなに大きく自分の人生が変わったという手ごたえを得られるわけではないけれど、それでもヤツとの出会いは自分の人生に意味があったという気がしてくる。
 そんなヤツ(ら)との出会いが人生を少しずつ形作っていく。
 自らの人生を振り返ってそんな風に思わせてくれる小説です。

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