あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本鉄のあけぼの 下
2015/11/30 20:12
思い知った昔の日本人の凄さ
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:けんたん - この投稿者のレビュー一覧を見る
川崎製鉄初代社長・西山弥太郎の伝記の後篇です。
鉄鋼メーカーの話ですが、とにかく金策が大変だという印象を受けました。国立ではなく、民間企業が借金をして巨大製鉄所を千葉・水島(倉敷)と造るということは、並大抵ではなかったのです。著者の黒木亮氏が銀行員出身で、金融に重点を置いた書き方をしているのかも知れません。
一番感動した場面は、「涙の第一ホット(第一熱間圧延工場)」です。工場操業開始の日、真っ赤に焼けて走る鋼の横を、ある社員が泣きながら走ります。他の社員たちも嬉し泣きし、拍手や万歳が湧き起こります。仕事で嬉し泣きができる会社は素晴らしいと思うとともに、昔の日本人の凄さを感じました。
紙の本鉄のあけぼの 上
2015/11/30 19:48
偉人・西山弥太郎の伝記
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:けんたん - この投稿者のレビュー一覧を見る
川崎重工業から川崎製鉄を独立させ、大手鉄鋼メーカーに育てた偉人・西山弥太郎の伝記です。
以前、川崎製鉄の本社は私の住む神戸にあり、つい最近まで、「西山記念会館」という大ホールもありました。今では両方とも取り壊されてしまいました。
西山については、凄く偉大な人物という印象を持っていました。ゆえに、西山が若いころに、川崎造船所(当時)から八幡製鉄への転職を考えていたという事実に強いショックを受けました。しかも、とどまった理由が、お稲荷様のお告げだったとは!
上巻は、西山の生い立ち、就職、戦争、川鉄独立、千葉製鉄所建設の途中までです。