もしも…あなたが外国人に「日本語を教える」としたら〈デジタル版〉

外国語として日本語を見る

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投稿者：だい　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

○日本語は難しいか易しいか

日本語には学習しやすい部分が多い
・伊語や仏語と比べれば動詞活用は単純
・母音が５個

相手が知りたいことを教える
・レディネス調査
・ニーズ調査

発音の間違いは、耳の問題である
同じように聞こえる音を違うように再現することは難しい
“まあ通じれは良い”と根気よく取り組む

・音を教える
・音から教える
・音で教える

単語(語彙)
日本語には送り仮名・かな遣いの規範はあるが厳密な意味で正書法はない
・和語　　ひらがな
・漢語　　漢字　　　→例外は多い
・外来語　カタカナ

○教え方

問答
・“答える”が“習う”の過程になる
・“習う”がその言葉を“使う”ことになる

日本語の特徴
・英語などのカタカナ語が入る
・a theなどの冠詞がない
・主語と述語を結ぶ繁辞が後につく(です等)

教えるべき内容
・学習者が知りたい日本語
・コミュニケーションできる様にすること

学習者が望むこと
・相手の言葉が聞き取れる
・流暢に外国語が出てくる
・言っている事の意味がわかる

○文法の考え方

学習者が適切なコミュニケーションを行うためには、ベーシックな日本語文法は学習する必要がある

学習者は文法を習いに来ているのではなく、教え手も文法を教えるわけではないが、言葉によるコミュニケーションにおいても正しい文が作られなければ意志疎通はできない

文型文法
・その文はどういう形なのか
・それは話し手のどういう意図を表すのか

プロトタイプ　ex依頼文
～して下さい　→　プロトタイプ
～して欲しいんですが
～してもらえませんか
～してくれませんか

・短くて覚えやすい
・子供が最初に使う
・意図が伝わりやすい　など

○教え方の枠組み

動詞の扱い
１ます形
　　→肯定・否定(ます・ません)
　　　現在・過去(ました・ませんでした)
２て形
　　１Ｇ　辞書形u(書く・読む)
　　　　　ます形i(書き・読み)
　　　　　て形→音便により変化
　　　　　　　　　(書いて・読んで)
　　２Ｇ　辞書形ru(見る・起きる)
　　　　　ます形e(見・起き)
　　　　　て形(見て・起きて)
　　３Ｇ　来る　する

　　し→して
　　き→いて(起きます→起きて)
　　ぎ→いで(泳ぎます→泳いで)
　　い・ち・り→って(会います→会って)
　　み・び・に→んで(読みます→読んで)
３ない形
　　→～ない
　　　～なければなりません
　　　～なくてもいいです
４辞書形→タ形(過去・完了)
５意志形→よう形

理解することを理解する

犬・・・音と視覚を結びつける
”学習者の犬の概念”と“抽象的な音の概念”をつなげるために写真で理解する

脳内ネットワークを形成
・類似性　別の何かと似ている
・近接性　別の何かと近い関係にある
・包摂性　別の何かの総称や一部

モト領域　これはペンです
→　サキ領域　これはペンです“か”？
・モノを訊ねる時は語尾が上がる(聴覚経験)
・何かを質問している表情だ(視覚経験)