次世代へとつなぐ「クリエイティブ・シティ」を考える　―二子玉川を舞台として―

「クリエイティブ・シティ」とはどんな街でしょうか？　多様な人びとが交流し、価値あるビジネスや豊かなコミュニティをつくることで持続的に成長していく街。個人が創造性を発揮し、新しいワークスタイルやライフスタイルを発信する街。地域と連携し、次世代につなぐ魅力的な街。そんな素敵な街をめざして、生活者の目線で「少し先の未来をこんな街にしていきたい」という想いを束ね、20年後に社会の主役になる子どもたちがいきいき活躍できる舞台を思い描いてみました。
民間企業約80社と大学関係者や有識者等のメンバーで構成されるクリエイティブ・シティ・コンソーシアム（小宮山宏会長）は、「オープンイノベーション」の考え方で、二子玉川をモデル地区として、クリエイティブ・シティの実現を目指し、様々な情報発信、研究、実証実験等を行っています。本冊子では、「クリエイティブ・シティ」のデザインには何が必要なのか、キーポイントは何か、アイディアを交わし、その通過点をまとめました。
クリエイティブ・シティのデザインには、【１】ゆとりある暮らしをつくるコミュニティとインフラ（＝Good Life）、【２】持続可能な都市を支える人と環境の多様性（＝Diversity）、【３】アイディアとビジネスを繋げる機会と仕組み（Opportunity）、がキーポイントになると考えています。才能が集まり、創発から先進的なビジネスを生み出すという都市の成長スパイラルをつくる。産学官が連携して具体的なプロジェクトがスタートしつつあります。この冊子をきっかけに、未来に向けた対話が始まることを願っています。