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5件
十年屋シリーズ 特別編
捨てるに捨てられない、いただきもののお皿、二等をねらったくじの四等賞でもらったおもちゃ、もう開くことはないドアの鍵。いらないもの、捨てたいもの、捨てられないもの、魔法で生まれ変わらせてみませんか? ――大人気!「十年屋」シリーズに登場するおばあさん魔法使い・ツルさんの物語。
見つけ屋とお知らせ屋 十年屋と魔法街の住人たち5
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2025/01/27 18:02
ミンネとトートー
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投稿者:とりまる - この投稿者のレビュー一覧を見る
魔法使いのトートーとミンネにかかわる連作短編集。
このシリーズを読んでいて前にも思った事ですが、魔法使いになる人達って生い立ちが悲しい人が多いように思います。そういう哀しみを糧にしないと魔法の力が発現しないのでしょうか。
廣嶋玲子さんの童話の中では少しダークな部分があるけれど、最後はわりとほっとする終わり方のシリーズです。
ふんわりした優しいお話が好きな方には向いてないかもしれません。
ところでトートーとミンネって恋仲なのかと思ったら義姉弟だったんですね。
話の筋とな関係ないけど、魔法使いになったら口調がそれまでと変わる人がいるのも不思議。生まれ直したみたいなもの?
2024/06/26 14:00
ギラトの過去話
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投稿者:とりまる - この投稿者のレビュー一覧を見る
魔法街銀行屋ギラトと小間使い猫ミツのお話。
ギラトの過去話が興味深かったです。
魔力をうつして魔法使いになる=移した方は普通の人間になる、という
ちょっと変速技にも思える方法で銀行屋になったんですね。
今まで出てきた魔法使いは元々魔力を持っていた人たちばかりだったから
そういうのありなん?てびっくりしました。
ミツに自分の事を「ダーリン」と呼ばせるなど、溺愛しすぎててちょっと引いてしまいましたが、
可愛いものが好きならああなるのも致し方ないのでしょうか。
「妖怪の子」シリーズの千弥といい、作者さんは溺愛キャラが好きなのかな。
銀行屋のはかりに出てくるお金は「今後この品物を買いたい人から受け取れるもの」だったんですね。
お金どうしてるんだろうと気になっていたのですっきりしました。
十年屋の周りの魔法使い達の過去話もひと段落?
十年屋自身の過去話はそのうちあるのでしょうか?
「魔法街の誰よりも歳をとっている」的な描写がチラッと出てきたので気になります。
2024/06/21 18:53
ビビの口調の理由
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投稿者:とりまる - この投稿者のレビュー一覧を見る
お天気屋のビビの口調が苦手だったんですが、この巻で理由がわかり、少しだけ苦手意識が薄れました。
彼女は口調を変えることで生まれ直したんでしょうか。
作り直し屋のツルさんといい、魔法使いの人たちは結構辛い過去を抱えている人も多いように感じます。
それから、いつかの巻に出てきたセグロとネリカップルがまた出てくるとは思いませんでした。
ネリに嫉妬し憎むミラの表現がちょっとぞぉっとします。
「暗い喜びと期待に目をぎらつかせながら」とか、「舌なめずりをした」とか、ライトノベルなんかより余程生々しい。
なかなか児童書ではお目にかかれない表現ですが、これが作者さんらしさなのかもしれません。