- みんなの評価 6件
- 出版社: ハーパーコリンズ・ジャパン
電子書籍
サイレント
◆湖面に浮かぶ無残な死体。自供した男が一転、無実を訴え自殺。真実はどこに消えたのか――◆アメリカの静かな田舎町で、湖から女性の凄惨な死体が見つかった。ナイフで刑事を刺し、逃走を図った若い男が直ちに逮捕され、犯行を自供する。だが男は留置場で自殺。両手首にインクカートリッジを突き刺し、血塗れの壁には無実を訴えるメッセージが残されていた――。地元警察の失態により緊急招集されたジョージア州捜査局特別捜査官ウィル・トレントは、男の自供に疑問を抱くが……。
サイレント 上
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紙の本サイレント 下
2023/06/25 19:53
終盤のサスペンス
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投稿者:たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る
終盤は完全にサスペンス。ミステリー要素は、ほとんど感じられませんでした。登場人物が多く、過去の関係性が重要なのに、やはりまだ前の作品が邦訳されていないのが残念。もうそろそろジェフリーネタはいいかなと、正直思いました。終盤の展開は、まさかこいつが犯人とは。出番少なかったのに。ちょっと追いつきませんでした。今後もレナは登場するのでしょうか?
紙の本サイレント 上
2023/06/11 20:40
ジェフリーのいないグラント郡
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投稿者:たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る
この巻の舞台はグラント郡。レナなど、お馴染みの登場人物は出るのに、ジェフリーがいないのが、本当に寂しい。そして因縁のウィルとレナが対峙。でもその前に、やっぱりジェフリーがなぜ死んだのか知りたいと、この巻でも思いました。事件の真犯人は誰か。レナや臨時署長のフランクはどうなるのか。見どころ満載の下巻が楽しみ!
紙の本サイレント 下
2019/06/16 09:28
サイレント(下)
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投稿者:J.J. - この投稿者のレビュー一覧を見る
行き詰まる捜査のなか、第二の死体が発見される。そして被害者に共通する奇妙な点が浮かび上がる。その邪悪な闇とは
紙の本サイレント 上
2019/06/08 07:55
サイレント(上)
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投稿者:J.J. - この投稿者のレビュー一覧を見る
イースター休暇でグラント郡に帰ってきたサラリントン、その田舎町の湖で少女の死体が見つかった、犯人は逮捕されるが留置場の壁にメッセージを残し自殺、GBIのウィルトレントが捜査に乗り出すがグラント郡の警察の対応に疑問を抱く。
紙の本サイレント 下
2017/11/19 07:59
これまでのシリーズの流れからすると、事件自体は驚くほど地味。
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投稿者:かしこん - この投稿者のレビュー一覧を見る
本作はこれまでのカリン・スローター作品とちょっと違い、残忍で凄惨な手口・二転三転する事態、といった展開にはならない。それを期待すると多分肩透かし。
むしろ今回描きたいのは、小さな町における警察の意義というか、署長が変わるだけで警察署の姿勢すら変わってしまうという田舎の状態というか、人間関係重視という感じが。
法と正義を身をもって執行していた署長であったジェフリーと、そのジェフリーが死んでしまったあとの違い。腐敗が始まるとなるとあっという間という組織。ジェフリーの死を受け入れられなくて、当時の相棒であった刑事レネへの恨みと憎悪を隠そうともしないサラ。罪悪感と自己弁護の板挟みにあっているレネ。その他いろいろ、様々な感情が渦巻いている町に、明らかに警察の敵とみなされる立場でやってくるウィル。読みどころはほぼそんなところです。事件そのものは割と単純。
ただウィルの相棒フェイスは出産直前で産休中。それでもぎりぎりまでFAXと電話を使ってウィルの手助けをするフェイスは根っからの警官で、かつウィルの世話をする親戚のおばちゃんみたいな立ち位置になってるような・・・ま、ウィルにはそういう存在は必要なのですが。
お互いに“魂の半分”と言える相手がいながら、それでも埋められない空虚さを持つウィルとサラは今後どうなるのか、という期待を持たせるエピソードでもあったりして。
結局シリーズ物は人間関係を描くほうに重点が置かれてしまうのかしら。
次回作でまたはじけた事件に遭遇するのかどうか、このシリーズの真価が問われそうです。
紙の本サイレント 上
2017/11/19 07:54
序盤はサラ・リントンの独壇場
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投稿者:かしこん - この投稿者のレビュー一覧を見る
一応、<ウィル・トレントシリーズ>ではありますが、はじまりはほぼサラ・リントンの独壇場。『閉ざされた瞳孔』(ハヤカワ文庫・絶版中)から始まる<サラ・リントンシリーズ>は6作で終わったようですが(しかし残り5作の日本語版は未刊行。こっちの続きもよろしく!)、『ハンティング』から<ウィル・トレントシリーズ>にサラがゲスト出演し、その後もそれは続く様子。クロスオーバーというべきか、シリーズが合流したというべきか。
ただ、当然のようにサラのその後(『閉ざされた瞳孔』のあと)についてがんがんネタバレしているので・・・(事件のことではないが、私生活や人間関係について)、ちょっと微妙な気持ちになる。だったら未訳のサラ・リントンシリーズは読まなくてもいいのかも。
まぁ、ともかく今回サラは実家のある懐かしい町に仕事の関係で短期間戻ってくる(それが『閉ざされた瞳孔』と同じ舞台なので個人的に紛らわしい)。そんなとき、湖から若い女性の遺体が見つかり、容疑者と目された男は逃走途中で若い刑事を刺し、逮捕・拘留された。それだけの事件だったはずだが、逮捕されたサムはサラが小児科医をしていたときによく診ていた知的障害のある青年で、彼に女性を計画的に殺すなどできないと力説。が、警察は彼女の話を信じようとしないのでGBIに電話し、調査を依頼。 そうしてこの町にやってきたのはウィル・トレントだった・・・という話。
今までのカリン・スローター作品とちょっと違い、残忍で凄惨な手口・二転三転する事態、といった展開にはならない。それを期待すると肩透かしになるかも。むしろ今回描きたいのは、小さな町における警察の意義というか、署長が変わるだけで警察署の姿勢すら変わってしまうという田舎の状態というか、人間関係重視という気がしました。
法と正義を身をもって執行していた署長であったジェフリーと、そのジェフリーが死んでしまったあとの違い。腐敗が始まるとなるとあっという間という組織。ジェフリーの死を受け入れられなくて、当時の相棒であった刑事レネへの恨みと憎悪を隠そうともしないサラ。罪悪感と自己弁護の板挟みにあっているレネ。その他いろいろ、様々な感情が渦巻いている町に、明らかに警察の敵とみなされる立場でやってくるウィル。読みどころはほぼそんなところです。事件そのものは割と単純。
ただウィルの相棒フェイスは出産直前で産休中。 それでもぎりぎりまでFAXと電話を使ってウィルの手助けをするフェイスは根っからの警官で、かつウィルの世話をする親戚のおばちゃんみたいな立ち位置になってるような・・・ま、ウィルにはそういう存在は必要だと思いますがね。
お互いに“魂の半分”と言える相手がいながら、それでも埋められない空虚さを持つウィルとサラは今後どうなるのか、という期待を持たせるエピソードでもあったりして。
結局シリーズ物は人間関係になっていくのかなぁ。次回作でまたはじけた事件に遭遇するのかどうか、このシリーズの真価が問われそうです。