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3件
和歌史 なぜ千年を越えて続いたか
著者 著者:渡部 泰明
人々は、万葉集の時代から言葉と人による網目のような縁をつくり、あるときには「本歌取り」を通して時代をこえた会話をし、一時代にはグループを作って時代ごとの言葉の塊を形成してきた。本書では、和歌の縦の歴史を追いながら、言葉と言葉によってできた網のようなつながりを解き明かす。表現の背後にある観念を析出し、系譜化する。和歌研究の地平をひらく画期的な書!
和歌史 なぜ千年を越えて続いたか
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2023/07/05 13:13
和歌史を飾る人々
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:福原京だるま - この投稿者のレビュー一覧を見る
書名から和歌の歴史を通史的に語る本かと思っていたがそうではなく各時代ごとの特徴的な歌人にスポットを当ててその人の和歌を紹介することで変遷を辿るという本でした。
和歌史 なぜ千年を越えて続いたか
2021/03/22 14:33
和歌の連続性
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かずさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本古来からの詩「和歌」。この和歌が、どう受け継がれていったかを和歌の言葉から著者なりに解釈した内容。万葉の額田王から江戸後期の香川景樹まで、和歌史上の人物にスッポトを当てている。その人物がどの様に生き、どのような世界で影響を与えたかを細かくは書いていないが、代表的和歌の言葉を解釈することにより和歌の連続性を考えている。「和歌は理想を表現するもの。こうであったらいいなという理想。現状報告だけでは和歌にふさわしい心にならない。願望や懐古は和歌の基本となる情緒」その和歌の真理を見つけるのはなかなか難しい。