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罪と罰
著者 落合尚之
“ひきこもり”と援交女子高生。ドストエフスキーの名作を原案に、現代の少年少女たちの抱える闇に迫る問題作。大学をドロップアウトし、自室にひきこもる裁 弥勒(たち・みろく)。女子高生リサとの出会いによって、恐ろしい「ある計画」に手を染めることに…!
罪と罰1
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紙の本罪と罰 2
2007/12/27 03:07
悪に浸って限りなく、善を見上げて限りなし
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:もりこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
劣等感と自尊心の軋轢に悩むニートの大学生ミロクは、街で出会った援交組織リーダーの女子高生ヒカルの殺害を決意する。血に汚れた手に得られるのは、魂の救済かそれとも死か。
私はドストエフスキーの罪と罰を読んだことがなく、あらすじを何かで聞いた程度なので参照も見比べもできないが、この作品はかなり怖い。この世で最も恐ろしいのは生きた人間だと、思わず画面の前から引いてしまう巧みなページ使いと表情で、たたき込むように再認識させられる。
生きた悪霊のようなヒカルを社会的害悪として葬ることで、過去を越え自分の魂の前に道を開けようとするミロク。2巻では、ヒカルに隷属させられているリサによって早くも計画が狂い始める。
世の中善にも悪にも様々な種類があるが、ここに描かれる善は愛の名の下に人を追い詰めたり、欺瞞の温床になったり、偽悪のふりをしたりする。そして悪はより純粋に研ぎ上げられ、理性や良心を封じる偽善の仮面になったりする。どちらの衝動も理解できてしまう人間の性が空恐ろしくなる。
自分自身の考え方や心がけひとつ、あるいは運で人生は文字通り天国と地獄ほども差がついてしまう。ミロクの行く道はどちらで、その道の向こうにあるものは何か。それを作者がどんなふうに描くのか。先は長そうだがこれからに期待したい。
電子書籍罪と罰1
2018/09/27 11:14
ひきこもりが主人公
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みるちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
アパートに引っ越してきた当初はイケメンで魅力的だったらしい主人公弥勒。大学にも行かず、夢にうなされ、彼に一体何が起こったのだろう。援助交際の現場を目撃して、彼女たちに関わっていきますが、話がどこに進んでいってるのかよく分からない。