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さんさん録(アクションコミックス)
  • みんなの評価 5つ星のうち 4.1 2件

電子書籍

さんさん録

著者 こうの史代 (著)

妻に先立たれた男、参平に遺された一冊の分厚いノート。それは、妻・おつうが記した生活レシピ満載の『奥田家の記録』だった。主夫として第二の人生をスタートさせた、さんさんの未来は、ほろ苦くも面白い!『夕凪の街 桜の国』で大ブレークの著者が放つ、ほのぼのコミカルストーリー!

さんさん録1

540 (税込)

さんさん録1

ポイント :5pt / 紙の本より242おトク

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みんなのレビュー2件

みんなの評価4.1

評価内訳

  • 星 5 (1件)
  • 星 4 (1件)
  • 星 3 (0件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)

8月23日付「新聞 資本と経営の昭和史」(朝日新聞社)についての拙稿において重大な事実の誤記を犯してしまいました。この場を借りて、読者・著者の方々をはじめ、皆様に謹んで訂正お詫び申し上げます。ただ本書「さんさん録」は星5つでも足りない名著です。お時間が許せば後半にお目通しいただければ幸いです。このような形で選ばせていただくことになってしまった、「さんさん録」様にも深くお詫び申し上げます。

7人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Living Yellow - この投稿者のレビュー一覧を見る

表題の通りです。掲載していただいて気づきました。先ほど、BK1の担当者様に訂正をお願い申し上げ、受理いただきましたがシステム上、どうしても多少時間がかかるようです。以下訂正箇所を再掲させていただきます。☆で囲まれた部分が狭義の誤りの箇所です。先に訂正要旨を述べます。関東大震災前、大阪で覇権を誇り、震災をきっかけに東京で部数を伸ばしたのは大阪朝日・大阪毎日新聞の両紙の勢力でした。追記しますと当時の読売新聞は逆に震災で大損害を被り、正力松太郎氏に買収されるにいたり、正力氏のもとで新生・読売新聞の猛烈な拡販が行われます。以下当該部分を再掲します。
 「本書によると。関東大震災(1923年)までは、当時アジアの商業都市として、現在とは比べられないほどの存在感を誇っていた商都大阪では大阪朝日・☆X東京読売X(正→大阪毎日)☆の二大紙による独占が完了(その背景には競争相手同士の両者による販売店との販売協定「あらたな新聞が創刊されても朝日・☆X読売X(正→毎日)☆以外は販売しない」の力もあったことが本書に記されている)。アジア経済との関係が重要だった商都大阪での風潮を受け、☆両紙(朝日・毎日)☆とも中国には協調的であった。そして東京では「都新聞」(現在の東京新聞)などのかなり小さな新聞社が群雄割拠している状況であった。そこに大震災。事実上マスコミの中心が新聞だった当時、人々が情報を最も必要としている東京に本社を置く各新聞社は人的にも物理的にも致命的な損害を受ける。そこで大阪に本拠を持ち、安全な大阪で印刷した大量の号外・新聞を廃墟と化した東京に輸送することが可能であった大阪朝日・☆X大阪読売X(正→大阪毎日)☆が、飛躍的に東京でのシェアを伸ばし、現在に至る朝日・☆X読売X(正→毎日)☆二紙による全国制覇が本格化していく。」以上です。まことに申し訳ありませんでした。
 さて、「さんさん録」自体のストーリーについては、前評者、胡蝶氏が丁寧にまとめられていますので、ここでは「さんさん録」の中にでてくる「さんさん録」という家事手帳を軸に、この作品について補足説明させていただきます。それは主人公(定年後、妻を不慮の事故で失い、息子夫婦とその小学生の娘の三人家族に加わることになる)参平が息子の家への引越に際して、妻の遺品を整理していて、発見した彼女の残した(自らの死後を想定した)詳細かつ丁寧な家事メモです。「さんさん」とはおそらく「参さん」、夫婦同士での彼の呼び名でしょう。まず、彼の目に飛び込んで来るのはゴミの収集・分別についてのくだり。そして彼女からの最後のメモです。
 「この世でわたしの愛したすべてが、どうかあなたに力を貸してくれますように」
 そしてまず参平は「肉じゃが」に挑みます。わざわざ砂糖・醤油(当然息子の家にあります)を買ってきて、でもコンロをどうやったら点火したらいいのかもわからない参平。「さんさん録」が彼を助けます。完成品を味見、「うまい!」と叫ぶ参平。しかし、所要時間は…。本書p.40~p.42で丁寧にストーリーと調和させながら、「さんさん録」が教え、参平が成功するボタン付けは、「やったことない」人には必読でしょう。家族が風邪を引いた時も「さんさん録」に従って「おかゆさん」を参平が炊きます。こうして彼は少しずつ新たな家族の一員となっていくのです。最後に本書で個人的に刮目した知識を。
 「布団干しはだな 前日が雨でなかった日の十時から十四時が最適なのだ 叩くとワタの繊維が切れるのでなでるだけにすべし」(参平談、本書p.126より)
 「さんさん録」は参平の妻が生きている時は、参平にとっては、なにげないあたりまえのの日常に過ぎませんでした。しかし、妻の死後、参平は妻のただの、しかし思いの詰まった「家事メモ」を辿ることにより、日常を「妻」と再びつくりあげていくのです。その妻の「玉露のいれかた」などの「具体的な」メモを、参平が自らの身体で実践し、そこに「妻」のいれたお茶が再現される。その時。本当の意味で彼は「身体ごと」妻を知るのです。

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ほのぼのに見せかけてドキドキする

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:胡蝶 - この投稿者のレビュー一覧を見る

仕事もリタイアし妻に先立たれた枯れたような主人公「参平さん」が、息子の家族と同居をすることに。そこで家の中の事をやらなくてはならなくなった彼に、亡き妻の残してくれた『さんさん録』が役に立つ・・・。ほのぼの、クスッ、しみじみ〜というだけのアットホームな漫画ではなく、さらにドキドキとさせる艶のある女性も出て来て、「参平さん」という主人公はただの枯れたじーさんではなく、アットホームな家族の中だけの役割から出て、いきなり身近にいそうな現実感を伴います。別にセクシーなシーンがあるわけではないのですが、会話や行動でふたりが駆け引きしているように見えて、昼ドラのようだと個人的にはおもうのですが、そこはやはり『こうの作品』ですので、カラっとまとめています。全二巻で完結していますので、ぜひたくさんの方に読んでみて欲しいと思います。

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