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怪奇まんが道 完結
怪奇の道は一日にしてならず!! 少女怪奇漫画を牽引し、『エコエコアザラク』でオカルトの扉を開けた古賀新一。『蔵六の奇病』等、その異質な作風が当時の子供たちにトラウマとなった日野日出志。『富江』を始め、その空想力で怖さの世界を広げた伊藤潤二。『不思議のたたりちゃん』他、90年代ホラーブームの女王として一世を風靡した犬木加奈子。その4人の創作秘話を描く!
怪奇まんが道
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2015/11/30 23:27
ひのひでし~
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Zero - この投稿者のレビュー一覧を見る
日野日出志の作品は小学校時代のトラウマ。特に『毒虫小僧』と『幻色の孤島』。内容的には、どの作品もホラー作家のまんが道を描くだけでなく、ホラー要素も振りかけてあるのが面白かった。
2018/06/18 23:59
分類不能の鬼才異才も紹介
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:M77 - この投稿者のレビュー一覧を見る
外薗昌也が編集者から「読者に愛とか夢とか希望とか与えたくないんですか?」と問われ、晴れ晴れとした顔で言い放った言葉が格好いい。
他は御茶漬海苔と、ホラー漫画家だけでなく分類不能の漫画家、諸星大二郎や近藤ようこも。
特に近藤はあまり語られない人なので、取り上げてくれて嬉しい。近藤が高校で高橋留美子と同じクラス、同じ漫研だったとは! ふたりで池上遼一を熱く語ってたとか、凄い女子校だな(笑)
高橋に対しては劣等感もあったようだが、近藤だから描いて欲しいんだと認めてくれる人達もいて、それで今も描いてくれてるんだからファンからもお礼を言いたい。
2017/04/07 00:24
怪奇漫画4巨匠 それぞれのまんが道
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あずきとぎ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ホラー漫画界を代表する4人の巨匠―― 古賀新一、日野日出志、伊藤潤二、犬木加奈子。
彼らのデビューまでの経緯や代表作などの執筆を巡るエピソードを、本人や関係者への取材を基に描くオムニバス作品。
漫画家として大成するまでの道程は、四者四様だ。
デビューのきっかけも、出版社に持ち込みをした者もいれば、雑誌の漫画賞に応募した者もいる。
代表作も、デビュー作がそのまま代表作になった者やいくつもの連載に忙殺される中で生まれた者、さらには身を削るようにして執念に導かれるままに描き上げた者もいるという具合である。
こうした4人それぞれの漫画家歴を辿ることは、とても興味深い。
「エコエコアザラク」とは、どういう意味なのか?
日野日出志の独特で濃厚な作品世界は、どのようにして生み出されたのか。
「富江」執筆のきっかけとなった出来事とは。
彗星のごとく現れホラー漫画界を席巻した犬木加奈子は、何故十年で引退したのか。
各作家や作品のファンとしては、興味引かれるエピソードばかりである。
ホラー漫画家というと、気になるのは、初めから幽霊や化け物などの怪異なものが好きだったのか、また霊感はあるのかといったことだが、その辺は本書を読んで確かめていただきたい。
これも各人様々である。
一つ言うと、連載中に怪奇現象に見舞われ、神経をすり減らしながら執筆を続けた者がいる。
ホラー漫画の大家4人の創作の背景を描いた各人の半生記。
ホラーを含め漫画好きの人は必読だ。