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14件
神々の山嶺
【ページ数が多いビッグボリューム版!】エヴェレスト初登頂の謎を解く可能性を秘めた古いカメラ。深町誠は、その行方を追う途中、ネパールで“毒蛇(ビカール・サン)”と呼ばれる日本人男性に会う。彼がネパールに滞在する理由とは!? そして、彼の正体とは…!? 巻末に、夢枕 獏[『神々の山嶺』漫画版によせて]+谷口ジロー[もうひとつの山嶺]収録
神々の山嶺 5
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2022/05/20 16:35
この作品はフィクションです…
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ワシ - この投稿者のレビュー一覧を見る
マンガや小説では毎度おなじみの断り書きが陳腐に思えるような臨場感。小説も飽きるほど読んで、実際に森田勝氏・長谷川恒夫氏など下敷きが存在する事も踏まえて、やはりそう感じてしまう。そう言えば蓮根の祖母のアパートでは植村直己が起居していたっけ…。
ある時は大胆に余白を残しつつ、一方では大ゴマや見開きを描線で埋め尽くす演出の素晴らしさ、動と静が隣り合い、すぐさま駆け出すようなテンポの良さはまさに職人技。圧巻そのもの。ハードボイルドや冒険作を数多く手掛けるだけあって限界寸前や死の寸前の状況も見事に描き切っている。
取材も綿密に行われていて街並みや稜線といった背景から、登攀装備やコッヘルのような小物に至るまで緻密かつ正確。限界に挑み幻覚と戦う頂を踏破したその瞬間は身震いを覚える。
現在ではマロリーの遺体も発見されておりニュース等でその亡骸をご覧になった方も多いと思う。当時の写真はアタックの直前に記念的に撮られた物が多く、細かな部分はごくわずかしか残されていない。当時の装備品を丹念に調べて絵にされてしまうと、マロリーの装備がどれほど薄く貧弱で重かったか嘆息するしかない。
残念なのは谷口ジロー氏が故人で次作が望めない点。電子版ではスキャン都合なのか、山岳風景や遠景やせっかくの見所がモアレだらけで不鮮明なのも惜しい。
どこか登山家・山屋は平地の生活には順応できない部分があるのかもしれない。生きづらいから山を目指すのか、そこは逃げ込む先なのか。せめて御霊の安からんことを。
2018/11/14 07:41
最高
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投稿者:あらーきー - この投稿者のレビュー一覧を見る
読み進めていくうちに、どんどんとハマっていく漫画。カメラマン深町、登山家羽生の壮絶な人生がうまく描かれていて、ひきこまれていく。気持ちをもりあげたい時に読んでみてはいかがでしょうか。
2018/07/14 03:57
登山家の世界を垣間見る
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投稿者:わだち - この投稿者のレビュー一覧を見る
実在の登山家たちをモデルにしているので、とてもリアルに描かれているように感じます。マロリーとアーヴィンが登頂したか否かの謎を解き明かすかもしれないカメラの行方が気になって読み進めていたのに、気づけば羽生の生き様に引き込まれていました。