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トーキョー忍スクワッド 完結
世界一の犯罪都市と化した、2049年の東京。この街に台頭する存在――“忍”!! 暴力が渦巻く裏社会で、最強の忍・鳴海 仁が精鋭揃いの仲間と共に、弱きを助け悪しきをぶっ潰す!! 近未来SF×忍法アクション、開幕!!
トーキョー忍スクワッド 1
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2020/01/07 10:33
犯罪の公益性
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投稿者:求道半 - この投稿者のレビュー一覧を見る
世を忍ぶ仮の姿で過ごさなければならないのであれば、彼、又は、彼女は、人前で迂闊な振る舞いはしないであろう。しかし、平時であれば、同業者を相手にする時に、多少、気を緩めても差し支えないのかもしれない。
戦時に油断は禁物である。
鳴海仁は油断していたのか、仲間を庇って負傷する。
そして、入院する。
入院中にも、気を張り詰めなくてはならないのが、忍者だ、と考えるのは誤りである。
忍者にも、息抜きが必要だ。
忍者にも予測不可能な事態が起きた時、どのような対応策を講ずるのが適切であるのかを、若手でありながらも、仁は心得ている。
だが、女心を察するのは苦手のようだ。
仁は、全知全能でも、無敵でもなく、仲間の為に血塗れになって戦う、駆け出しの忍者の若者である。
トーキョーは、忍が、守っている。
忍がいなければ、トーキョーは、完全に、無法地帯となっていた。
腕利きの忍を多数、配下に従えて、忍法の秘伝書を数多く、手に入れた者が、未来の日本の支配者となる。
2019/11/02 17:41
いなせなマグネット
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投稿者:求道半 - この投稿者のレビュー一覧を見る
忍者は荒くれ者ではない。もし、忍者が、不当な行為をしたのであれば、それは、依頼主の邪悪な心根を反映したものであり、依頼主の意に沿うように行動しただけである。従って、被害者から責められるべき当事者は、当該の忍者ではなく、下劣な根性の雇い主の方だ。
しかし、たとえ不本意な依頼であったとしても、それを引き受けて、任務の途中で暴れ回るのは忍者であり、やはり、忍者にも責任が生じ、当該者の品性が疑われる、と考えられなくもない。
鳴海仁は仕事を選ぶ。
彼は、目先の損得勘定で、仕事を選ばず、役所から斡旋される依頼を何度も断り、常に、首が回らない。
それでも、最近、仲間を一人増やした。
新入りのエンさんは、ある忍法を修得してはいるものの、忍者の卵とすら言えない程度の実力の者であり、新宿で他の忍者から命を狙われていた所を仁に助けられた経緯から、仁の仲間となった。
エンさんは、身体つきが、淫靡である。
シャワーを使用する後姿や、男子トイレで用を足す姿が、艶かしい。
だが、ブラジャーを見ると興奮して、鼻血を出す。
海水パンツを穿くと、上半身は裸である。
エンさんはミステリアスだ。
第一巻と同様に、第二巻に登場する忍者が披露する忍法に関しても、その都度、解説があり、それは巻物を開いた形で説明される。各忍法には対応する巻物があり、巻物の名前が必ず記載されている。
近未来の日本にはサイボーグが存在する。
忍者はサイボーグに勝てるだろうか。
2019/09/08 14:38
アクロバチックな侠客
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投稿者:求道半 - この投稿者のレビュー一覧を見る
近未来の東京は、悪徳業者が大手を振るい、その悪行に手を貸す忍者が暗躍する、猥雑で退廃的な都市である。
忍者は忍法を使う。
忍法の修行法が記された巻物は、忍法を悪用したい者にとっては垂涎の的であり、その持ち主は、命を狙われる。
鳴海仁は、若手でありながらも、同業者から一目を置かれる忍者であり、彼が率いるスクワッドには、彼と同年代の者が数名、在籍し、彼らは阿漕な案件は引き受けない。
敵が忍者であれば、互いに、忍法を駆使して、人目も憚らずに、派手に戦う。
仁は刀を所持しており、戦況に応じて、刀を握る。
仁は新宿でタイ人のエンさんと出会い、仕事を依頼されて、仲間を紹介する。アジトは新宿以外の都内の、頗る治安が悪い場所に構えている。
建前上、忍者は、行政の監視下で活動するが、仁は、腐敗した官僚機構からは身を遠ざけて、のらりくらりと立ち回り、時には、お上に楯突き、上司である仁の尻拭いは有能な部下が受け持つ。
仁の仲間のくのいちは、華麗な経歴の持ち主だ。
各種の忍法は、修得するのに必要な年数が個別に決まっており、そのくのいちもその経歴に相応しい忍法の使い手だが、くのいちになった経緯や仁との出会いに関しては、第一巻では語られず、仁の生い立ちや修行時代も不明である。
但し、彼は仕事の傍ら、何かを探しているらしい。
くのいちとエンさんはシャワーを使った。