電子書籍
インドな日々 完結
著者 流水りんこ
インドに魅せられたマンガ家が、15年にわたり通いつめたインド旅行の体験を描いた爆笑エッセイ・コミック! 書き下ろしエッセイ&旅行スナップも収録! 面白いこと、愉快なこと、悲しいこと、びっくりしたこと、死にかけたこと…インドって、なんでもありなのね。
インドな日々 1巻
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2012/02/18 09:25
インドを満喫
6人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kumataro - この投稿者のレビュー一覧を見る
インドな日々 流水りんこ 1巻~3巻 朝日新聞社
漫画「働くインド人!!」を読んで興味をもち、続けて同作者の漫画兼インド国案内随筆を読み始めました。
「1巻の感想」女子は意外に「うんこ話」が好きです。この巻はかなり汚い。ただ、作者はだいぶ年齢がいっているようで、話の種自体は20年近く前のものとなっています。その後インド国の衛生状態は改善されていると思いたい。ふりかえってみれば、小学校低学年の頃の昔の日本には、本書にあるようなインドの暮らしがありました。具体的なことはここには書きませんが、郷愁に誘われました。
「2巻の感想」前作の1巻から2年が経過しているようです。この巻では、インドの宗教、性、言語を核にひとり旅の体験が書かれています。ただのマンガではありません。文化解説書を読むぐらい時間がかかります。ひとり旅の孤独な作者がいて、結婚後の5人家族のママである作者がいます。こちらの漫画では、孤高の少女が描かれていて、その点で未婚であったときの過去のふりかえりとなります。なんだかんだいってもインド人は親切だから再訪したくなる。後半にある詳細なエジプト記事からは同国へ行った気分になれます。きれいごとではない現地の生活がレポートされています。宝石はお守りという記事があります。お守りがないとこわくて旅ができません。
「3巻の感想」最後の3巻が一番読みやすかった。1巻と2巻は漫画とエッセイ部分の内容が重複しています。読み疲れる原因はくどさでした。3巻の内容は面白かった。ホラー(恐怖)が中心となっています。笑ったのは、ガンジス河にかかる橋を渡り始めたら途中で板が流されていて、鉄骨にお尻をつきながら対岸まで渡った部分でした。120ページ付近では自殺に関する考察が記されています。バックパッカーが孤独な気持ちになったら自死が待ち受けている。最後に、インド人のよさは「気持ち」とか、インドの雰囲気のよさは「密度」にあると解説されています。以上3冊でインドを満喫しました。