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【全1-4セット】鹿の王
著者 著者:上橋 菜穂子
鹿の王の全1-4をセットにした商品です。強大な帝国・東乎瑠(ツオル)から故郷を守るため、死兵の役目を引き受けた戦士団“独角(どつかく)”。妻と子を病で失い絶望の底にあった...
【全1-4セット】鹿の王
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商品説明
鹿の王の全1-4をセットにした商品です。強大な帝国・東乎瑠(ツオル)から故郷を守るため、死兵の役目を引き受けた戦士団“独角(どつかく)”。妻と子を病で失い絶望の底にあったヴァンはその頭として戦うが、奴隷に落とされ岩塩鉱に囚われていた。ある夜、不気味な犬の群れが岩塩鉱を襲い、謎の病が発生。生き延びたヴァンは、同じく病から逃れた幼子にユナと名前を付けて育てるが!? たったふたりだけ生き残った父と子が、未曾有の危機に立ち向かう! 解説:朝加昌良
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上橋ファンタジーの新たなステージ?
2017/09/14 17:30
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Masetto - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本のファンタジー作家の中では上橋さんが一番好き。 で、2015年に本屋大賞を受賞したこの作品はぜひ読みたいと思っていた。 とても楽しみにしていたのに読み始めたら最初はなかなか興に乗らなかった。 30%ぐらい読んでから おもしろくなって どうなるんだろう?と読み進めた。
いつもの中世風お決まりファンタジーの世界。 そこに狂犬病の劇症みたいな黒狼熱という病気が何百年という年月をおいて現れる。 それは狼? 山犬?(ここのところは最初はっきりしない)ダニとかノミ? から人間に感染し、人間はあっという間に劇症を発し死に至る。
主人公は 奴隷となった生き残り戦士、感染しながら生き延びた40歳くらいの孤独な男。 と国は滅びたものの 技術を知識を持って民が各国の中で生き延びている民の貴人で最高峰の医者でもある
20代半ばくらいの男性。 一応このふたりが主人公ということになっている。
何がつまらないかというと 狂犬病はどのようにうつるか、どのような治療法があるか ワクチンとかその後の治療の薬とか 体の中ではどのようなことが起きているか ということがしょっちゅう話に出てくること。 中世の時代ではとても新しい考え、新しい治療法でも現代を生きる読者にとってはしろうとでも なんとなく知っていることをなんか例えにかえて 長々とかいてあるのは退屈。
医学の発達史のようなノンフィクションなら それなりに興味深いけどこれはファンタジーで疑似的な事実みたいなものだから そういう病気とか治療について長々と読むのは意味があるのかな?
この小説のテーマは ずばり、病気とは何か(?)ということかな。 作者もあとがきに両親が高齢になったこと、本人も更年期にはいり体調不調だったこととかが影響を与えているみたいなことを書いていた。
そういう意味での彼女の小説家としての新しいステージなのだろうか?