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【全1-11セット】これは経費で落ちません!
これは経費で落ちません!の全1-11をセットにした商品です。森若沙名子、27歳、彼氏なし。入社以来、経理一筋。きっちりとした労働と、適正な給料。過剰なものも足りないものも...
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商品説明
これは経費で落ちません!の全1-11をセットにした商品です。森若沙名子、27歳、彼氏なし。入社以来、経理一筋。きっちりとした労働と、適正な給料。過剰なものも足りないものもない、完璧な生活をおくっている、はずだった。最近、そんな気配のなかった同期に恋人ができて、少し迷いが生じている。ある日、営業部のエース・山田太陽が持ち込んだ領収書には「4800円、たこ焼き代」。経理からは社内の人間模様が見えてくる?
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等身大で共感しやすい
2019/08/28 02:33
9人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Ladybird - この投稿者のレビュー一覧を見る
先着順!というクーポンに惑わされて、タイトルに聞き覚えがあるというだけで、速攻ポチってしまいました。5巻セットに入ってなかった最新刊の6巻もすぐ購入してしまいました。書評にあがる、キャンペーンの対象になるということは、出版社の期待の作家さんなのでしょう。この手の小説を読まなくなっていた者の目にも留まり、読むことになりました。
というわけで、期待してなかったのですが、想像以上に面白かったと言うか、こういことあるよねえ、という共感が大きかったです。企業ものですが、本格的過ぎないし、なにしろ起きる出来事が地方の小さい会社でもあるようなことばかり。ごく普通の平会社員、特に女性読者には馴染みのあることばかりだと思います。
最新作はつい先日出たばかり、しかし描写されている業務は昭和と変ってないところも多くて、それはちょっと驚きでもありましたね。最新作の映画タイトルとかライン、スマホの小道具で「今」を感じますが、営業が経費の精算をするやり方って、今でもこれしかないのか?と思いましたよ。どうしてもチェックする機能として経理の人間に提出すると言うのが必要なのでしょうか?
業務上横領、使い込みは、ど田舎、小さな組織ですらありますね。自分が聞いた実話で、同業者組合の組合費を使い込んだ、とか工賃を長年誤魔化された家族など、本当にあった話です。会社のお金を使い込んでいた男T永が、自社だけでなく取引先に支払う代金も長年に渡って上前をはねていたことが、別件の横領でクビになってからわかり、クビになる前にTからは余計なことを言うなと脅されていたそうです。当時でも銀行振り込みが一般的だったのに、Tはピンはねするために現金払いにし、誤魔化してたらしい。その狡い手口や考えたがこの小説の登場人物にあって、そんな人やっぱりいるんだなあと思い出してしまいました。T永のような人には、それ相応の報いがあってほしいものです。この小説を読んで、自分が知っているお金にズルい面々が浮んできてしまいましたよ。
連ドラに向いてる小説だなと思ったけれど、最近N○Kで始まってるらしいですね。民放のほうが、CMスポンサーも含め面白く出来そうな気はしたけれど...