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炭素文明論―「元素の王者」が歴史を動かす―(新潮選書)(新潮選書)

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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2014/01/31
  • 販売開始日:2014/01/31
  • 出版社: 新潮社
  • レーベル: 新潮選書
  • ISBN:978-4-10-603732-0

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炭素文明論―「元素の王者」が歴史を動かす―(新潮選書)

著者 佐藤健太郎 (著)

農耕開始から世界大戦まで、人類は地上にわずか〇・〇八%しか存在しない炭素をめぐり、激しい争奪戦を繰り広げてきた。そしてエネルギー危機が迫る現在、新たな「炭素戦争」が勃発す...

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炭素文明論―「元素の王者」が歴史を動かす―(新潮選書)

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商品説明

農耕開始から世界大戦まで、人類は地上にわずか〇・〇八%しか存在しない炭素をめぐり、激しい争奪戦を繰り広げてきた。そしてエネルギー危機が迫る現在、新たな「炭素戦争」が勃発する。勝敗の鍵を握るのは……? 「炭素史観」とも言うべき斬新な視点から人類の歴史を描き直す、化学薀蓄満載のポピュラー・サイエンス。

著者紹介

佐藤健太郎 (著)

略歴
1970年兵庫県生まれ。東京工業大学大学院理工学研究科修士課程修了。サイエンスライター。「医薬品クライシス」で科学ジャーナリスト賞、化学コミュニケーション賞を受賞。

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みんなのレビュー37件

みんなの評価4.5

評価内訳

紙の本

著者の教養に脱帽

2016/07/21 21:15

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:わびすけ - この投稿者のレビュー一覧を見る

「炭素化合物」をテーマに、歴史を絡めて語るエッセイ集。理系の作者の文才と教養に脱帽。文系でこれだけ書ける人はあんまりいないのではないか?専門を越境するスタンスがこれからの学問に必要ではないか、国立大学から文系科目をなくすとか、引き算の発想では将来が見えませんね。

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2013/09/08 09:54

投稿元:ブクログ

「読売新聞」(2013年9月8日付朝刊)で、脳研究家・池谷裕二先生が
紹介しています。
【著者(佐藤健太郎)の本にハズレはありません。
本書も高品質な知的好奇心を刺激してくれます。】
(2013年9月8日)

2013/08/13 20:12

投稿元:ブクログ

炭素=有機化合物が如何に世界の歴史に影響してきたか書かれた本。名著。理系も文系も関係なくみな読むべき本。

2014/01/27 23:59

投稿元:ブクログ

 やばい。これはすごく面白い。興味深い。
 炭素由来と言って簡単に思いつくのは鉛筆やダイヤモンド、せいぜい石炭だろうか。

 現代の科学においては、有機物といえば炭素化合物になるのだそうな。私の中では有機物は生命が元になっているもの、無機物はミネラルなどの鉱物系のイメージだったので驚いた。 
 つまり、石炭は言うに及ばず、ガス、石油も炭素化合物なのである。
 いやいや、それだけじゃない。でんぷん質、砂糖……我々が生きていくために、炭素は必要不可欠なのである。

 人間が狩猟民族から農耕民族に代わり、穀類の争いが始まり、産業革命がおきてからはエネルギーをめぐる戦争が起きている。
 オイルショックから温暖化問題、PM2.5など、未だに炭素からは離れられないし、楽観も出来ない。

 炭素という切り口で、幅広く化学をめぐる歴史や実学を学べる。しかも大変興味深く面白いというすごい本。文章も読みやすいのでお勧め。
 説明が分かりやすく豊富なので、化学が苦手でも小学校の理科レベルの知識があれば大丈夫です。たぶん。

2014/05/02 15:34

投稿元:ブクログ

 炭素を巡る過去から未来までの歴史を描いたノンフィクションです。
 題名や表紙がとにかく地味でもったいないと思うのですが、内容は壮大で造詣深く、ひとつの”物語”としても楽しめる話でした。
 
 読了後、カフェオレに賞味期限切れのシナモンを振りながら、これがかつての大航海時代を築き上げる原動力になったのか〜と感慨深くなる。そんな本です。
 あとうちはナツメグの賞味期限も切れているので早く使いきりたい。

2014/02/09 23:12

投稿元:ブクログ

世界史と有機化合物とを見事に繋ぎ合わせた傑作。過去に起こった様々な戦争が、実はたった一種類の有機化合物を巡っての争いであることも少なからず。このような観点で、化学の歴史も学べるなんて、まさに目から鱗。

もしこの現代になってアルコールが発見されたら、恐らくアルコールの摂取そのものが認可されないだろうというのは、確かにその通りと納得。

あとがきに書いてあるが、化学物質と聞くと世間一般には危険、汚染、悪者といったネガティブなイメージしか湧かないかもしれない。しかし、この世の人々の生活は全て化学物質・化学反応の進化の上に成り立ってるんだという著者の熱い思いには、同じ化学者として大いに賛同いたします。

2015/07/12 01:24

投稿元:ブクログ

有機化合物を軸に人間の化学・生理学的欲求とそれに引きずられる歴史を鮮やかに描き出したとても面白い本。銃・病原菌・鉄を炭素を中心に、そして冗長にならないように簡潔に、でもサイドストーリーも忘れずにしたような充実した読後感。

2014/08/21 19:12

投稿元:ブクログ

傑作である「スパイス、爆薬、医薬品」にひけを取らない良書。海外経験のない日本人研究者がこれほど読みやすい文章を書け、俯瞰的視点が持てるとは驚き。
・イギリスは阿片の自国流通は厳しく規制
・狩猟時代の1日の労働時間は3時間程度
・人体が甘味を感じる仕組みは謎。各種甘味料の構造式に共通点無し
・将棋の「桂」はシナモン「香」はナツメグ、クローブ
・タバコ擁護論者は他では論理的だが、好きなものに対するバイアスが多大にかかっていて、ニコチンに操られているかのよう
・400リットルのウィスキーには樽由来成分が2kg近い
・チンパンジーに貨幣経済を教えると売春、強盗が発生する
・石油の由来について、無機起源説の説得力が増してきている

2013/11/27 00:09

投稿元:ブクログ

題名からは意外な流れで有機物(炭素化合物)が歴史に果たした役割を開設している。参考文献の最初に出てくるのが「銃・病原菌・鉄」で2番目が「スパイス・爆薬・医薬品」で似たような雰囲気ではある。他にも参考文献には読んだ本がいろいろ入ってたが帯の「今年度No1のサイエンス本の呼び声!」と言うのはちょっと言い過ぎだろう。化学式はちょっと出てくるがあまり専門的ではない。

序章のアヘン戦争にはじまり、デンプン、砂糖、芳香族化合物(香辛料)、グルタミン酸という食品のグループ、次にニコチン、カフェイン、尿酸(これだけちょっと毛色が違う)、エタノールと言うドラッグ、嗜好品、そしてニトロ、アンモニア(炭素ではないが肥料とニトロの原料)、石油というエネルギー関係そして最後にフラーレンやカーボンナノチューブ、そして人工光合成と炭素の未来の物質までつづく。「スパイス・爆薬・医薬品」が少しづつ関連する物質を紹介していたのに比べると並びは普通。

せっかくなのでなぜか混ざっていた尿酸について。
プリン体はもはや悪者扱いだが実はDNAをつくる構成成分のうち2つはプリン体骨格を持つ。青酸(HCN)とアンモニアという比較的単純な物質を混ぜて加熱すると高確率でできるアデニンに糖とリン酸が結合したのがDNAの構成単位でありアデノシン3リン酸(ATP)は糖の代謝経路にも使われる。このプリン体が酸化して出来たのが尿酸で水に溶けにくく、体内で結晶化すると痛風の原因になる。なんと最古の痛風患者は人ではなくティラノサウルスだそうだ。

歴史上の痛風患者にはアレキサンダー大王、フビライ・ハーン、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、ニュートン、ダーウィン・・・と錚々たる天才が並ぶ。20世紀に入り知能指数が高い人を調べてみると痛風患者が通常の2〜3倍もいることがわかり、「天才物質」という説が出てきたそうだ。う〜む、因果関係が逆で収入が高くていいもの食ってるだけじゃないのか?と思うのだが。ビールを飲みながらの小ネタとしてはなかなか使えそうではある。

2013/08/08 19:49

投稿元:ブクログ

デンプン、砂糖、香辛料、うま味、ニコチン、カフェイン、尿酸、エタノール、ニトロ、アンモニア、石油、そしてフラーレンやカーボンナノチューブについて。

人間が生きるという事は、物質に蓄えられたエネルギーを使用することで、エネルギーの量で扶養できる人口は決まるという事実を再認識する。

2013/09/08 23:38

投稿元:ブクログ

【読前メモ】
平成25年9月8日産経新聞朝刊10面書評欄掲載。
人が存在するための大前提である「炭素」がどのようにして人類の栄枯盛衰に関わってきたのか。炭素を切り口に様々な視点から語られていて面白そう。

2013/09/28 23:10

投稿元:ブクログ

題名にもある通り、古代から現代に至るまでの数々の歴史的出来事を、化学という観点から解説していくというもの。

非常に小さな分子一つの性質が、歴史の1ページを作ってきたという視点はひと味違ってとても興味深い。

これまで学校で習う歴史や化学はそれぞれが独立していて、特に文系・理系でカテゴライズされた両者の間には殆ど関わりをもっていないように感じる。
私がこの本の内容を非常に楽しく感じるのは、今まで何のつながりもなく覚えていた事項があれよあれよとつながっていき、驚くまでに魅力的なストーリーが出来上がっていくからだと思う。

個人的には、ただ大学受験の化学としてハーバー・ボッシュ法という単語や式を覚えていただけのものが、社会状況にどれだけ影響を与えていたかを知っただけでもとても感動した。
あんな教科書の片隅にあって、選択問題の一つに取り上げられるかどうかの反応がこんなにも凄い発見だったとは。
(だから教科書に登場?w)

化学や歴史の授業がただ暗記事項の羅列でなく、こういったドラマチックなつながりをもっていうことを学校の先生が伝えてくれていたらと思ってしまうw

ただそれが難しいw
難しいからそれが出来る人がこのような本を出せるのだとw

この著者はブログでもそういった楽しい知識を提供してくれているので、いつも拝見している。
またワクワクするような雑学を期待。

(今回は前回の『『ゼロリスク社会」の罠』に比べて言葉やストーリーが断然整っていたように感じたのは出版社のせいなのかな?w)

2014/03/10 22:17

投稿元:ブクログ

化学の知識無しでOKな楽しい読み物。作者の意図の通り化学への関心をそそり、かつ人の業を感じるような内容もちらほら。勉強になるわけではないけど良い読書体験が出来る

2015/09/04 08:42

投稿元:ブクログ

地球の地表面(海水、気圏も含んで)における元素の重量比において、炭素の占める割合はわずかに0.88%だという。
クラーク数上位は、酸素、ケイ素、アルミニウム、鉄と続くが、炭素は14位。
そんな炭素は生命にとってなくてはならない元素であり、ありとあらゆる化合物を生成して、役に立ったり立たなかったりしていることがわかる本である。

例えば、

芳香族化合物はなにやらいい香りがしそうだが、糞便臭の元であるスカトールもこの一種。

プリン体はDNAを構成するアデニンとグアニンに含まれている。

尿酸の存在下では神経細胞が死ににくい。

などなど

食物しかり、ニコチンやカフェイン、アルコールなんかもそうだし、エネルギーの源であったり、そのような炭素化合物を巡る化学的なそして歴史的なお話。

ところで、著者の名前をみてびっくり。『ふしぎな国道 (講談社現代新書)』も同一人物によるものだったとは。

2014/01/11 17:02

投稿元:ブクログ

面白かった。
地球上にほんの僅かしかない炭素が、むっちゃ影響力持ってることが良く判る。
炭素化合物が人に取ってどの位大切なのかはまあ普通として、それぞれの化合物が、歴史を動かして来た視点が良いのだ。
ただ、難点はタイトルで、読めばなるほどかもしれんが、タイトルから内容の面白さが想像し辛く、もうちょっと売れるタイトルにしてあげたら良かったのに。